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10/10(合計:94件)
紺野キタ
十架
表題作「SALVA・ME」を筆頭に計・6作品が収録された短編集。 サルヴァ・メとはラテン語で「我を救いたまえ」と言う祈りの言葉らしいです。 作品も似たような意味を描かれていて、子供の頃に出会った美しい少年が忘れられずにいる男の人の話。 言い表しにくいのですが…、裏表紙の台詞で解るかと。 ずっと求めていた 彼であって 彼でないもの あれも あれも あれも すべて彼というひとり…
うえだ真由 紺野キタ
はる
お互いを好きなままで、周囲の状況で別れざるを得なかった高校生の気持ちを封印し、過去の事だと忘れようとしている主人公千波のもとに、8年たってからふらりとあらわれた晴一。 過去のことは何も語らず、自分のことも何も語らず、ただのんびりと友人達と飲み歩き、千波のもとに通ってくる晴一に、封印していた想いがあふれ出し。 家族を傷つけたくない、自分には晴一との未来はうまくいくはずないとあきらめたはずなのに、…
がばちょ
どこか懐かしくてそしてふわふわした浮遊感がある。 これは、紺野さんにしか出せない独特の雰囲気です。もちろん現実の世界を描いているのだけど、知らぬうちに、異空間に迷い込んているような、記憶の再体験をしているような不思議感覚。読んでいるとそれが普通に感じられます。 今回は夏の田舎の風景の中で繰り広げられる、微妙な中学生の心模様です。 ボーイズラブというには、あまりにラブが薄すぎて、BLとしての範…
淡く、切なく、なつかしい。少年の日の帰ってこない夏休み。 先生の感性がたまらなく好きです。 指先でちょこっと触れてしまったら、はじけてしまうシャボン玉のような関係を描くのがうまいですよね。 区分的にいうとBLなんだけど、先生は百合もの?もお得意だから、もうそんな区分わけは超越しているのではと思えてきます。 この種の感情に反応する人たちをうまくピンポイントで突いてきます。 いっしょに収めら…