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鷺沼やすな 今市子
高坂ミキ
元々は新書版で出た作品が2005年にオークラ出版のアクア文庫として刊行されたもののようです。 あとがきと一緒に挿絵を担当された今市子さんが、この本を何度も何度も読み返したと言われているように私にとってもこの本は生涯手放せない1冊になりそうなそんな予感がしています、それくらい好きだと思える作品なのです。 詩草の記憶が退行してしまったのは帰省した叔父の葬式で彼にとってかなりショックな事を告…
mimu
記憶喪失のお話ですが単に記憶を無くしているのではなく、詩草(受・しぐさ)は今の年齢から13年間遡って11歳の少年となってしまいます。 いつも冷静で感情を顕にせず有能な秘書だった詩草を愛していた太夏志(攻・たかし)ですが、11歳になった詩草は頼りなく、自分に起きたことに戸惑い脅えた少年で、それまでめったに見ることのなかった甘えや笑顔を見せる詩草に、太夏志はだんだんと惹かれていきます。 詩草の抱え…