今市子さんのレビュー一覧

進行性恋愛依存症 小説

かわい有美子  今市子 

ツンデレ×ツンデレ

作者様のあとがきによりますと、題名つけに苦労をされたとのこと。そのためか、題名がついた作品はありません。収録されているのは3作品。両思い→辛い過去→後日談、という構成になっています。

丸ごと1冊が1カップルの話になっています。九鬼と巫御、二人からの視点で語られているので、分かりやすいです。

「ドラスティック・メタモルフォーゼ」
再会してから2年半後、離れようとする巫御を、九鬼は引きと…

1

よしはら心中 帝都万華鏡秘話 小説

鳩かなこ  今市子 

年下攻めの水面下の成長にグッとくる

シリーズ五作目の舞台は、大正デモクラシー以前の吉原。
既刊とリンクしていますが、本書単独でも読むことができます。

吉原遊郭の跡取り・夏洋(攻め)と、四歳年上の奉公人・久助(受け)。
久助に密かな欲望を抱く夏洋は、ある夜思い余って久助を犯してしまう。
それから数年後。夏洋が楼主となり、何事もなかったかのように見世を切り盛りする二人だが…。

第一章は青年期の夏洋視点、
第二章は数年…

3

帝都万華鏡―たゆたう光の涯に 小説

鳩かなこ  今市子 

堅実なシリーズ集大成

シリーズ四作目は、第一作目の京介×琢馬の続編。

スランプと亡き妻への罪悪感に苦しむ琢馬(受け)。
京介(攻め)に縁談が来たことも手伝って、何となく京介と疎遠になってしまう。
すれ違いつつも、互いのため覚悟を決める二人の姿が感動的です。

縁談関係ですれ違うというパターンは、すでに二作目と三作目で使われているため、ややマンネリ感があります。
しかし、大正時代を舞台に男同士の恋を描くと…

2

帝都万華鏡―巡りくる夏の汀に 小説

鳩かなこ  今市子 

二度目の復縁は本物

シリーズ三作目は、前作の紘彦×春洋の続編。
前作で恋人となった彼らが一難去ってまた一難乗り越え、生涯の伴侶としての絆を深めるような物語です。

春洋(受け)は、駆け出しの画家として活躍。
紘彦(攻め)は、「川並」という貯木場の木材を筏に組んで卸す職人の見習いとして修行を積み、益々逞しい大人の男へと成長していきます。
建築士を目指していた紘彦ですが、紘彦の兄が他界し、実家の材木問屋を継ぐこ…

2

帝都万華鏡―梔子香る夜を束ねて 小説

鳩かなこ  今市子 

意外と乙女な年上受け

吉原遊郭で生まれ育った春洋(受け)は、馴染み客の息子・紘彦(攻め)の相手をすることに。
春洋を陰間と勘違いする紘彦をからかうつもりが、彼のまっすぐな求愛に心惑わされ…。

シリーズ二作目の主役は、前作攻の友人として良い味を出していた画家・春洋。
酸いも甘いも噛み分けた、婀娜っぽい色気のある人物、という印象を抱いていましたが、本作の春洋は意外とおぼこい乙女。
年下の坊っちゃんに身も心も翻弄…

3

帝都万華鏡―桜の頃を過ぎても 小説

鳩かなこ  今市子 

日本語の美しさにうっとり

大正時代の東京。
苦学生の琢馬(受け)は、進学先の学校で繊維問屋の次男・京介(攻め) と出会う。
琢馬の詩を京介が偶々読んだことで、交友関係が始まるが…。

鳩かなこさんのデビュー作。
攻めの受けへの10年越の片想いが、やや古風な文体で情感豊かに綴られます。
冒頭の学生時代から一気に10年後に飛ぶ大胆な構成も物語にドラマ性を持たせています。

学生時代から10年、琢馬を想い続ける京…

3

B級グルメ倶楽部 コミック

今市子 

スルメ的な作品

表題作が一冊丸々読みたかったー!
二話しかないのです(涙
あとは短編と今さんの入院レポ漫画と、ちょっとしたシリーズ物。
そちらは大学生同士の作品。絵柄もそこは古めですが、テイストは他の今さんと変わりないです。

表題作は高校時代の先輩後輩カップルですが、攻めの鬼塚(25歳)の意地悪メガネなところたまりません!
鬼塚は普段はことごとく「チッ」などと舌打ちしてくる怖い先輩でしたが、受けの吉…

2

帝都万華鏡―たゆたう光の涯に 小説

鳩かなこ  今市子 

難しい2作目を地で行く

シリーズ4作目だが、京介×啄馬としては続編に当たります。
おぼこい青年であった啄馬が一途攻めの京介とようやく結ばれた前作。
今作ではつきあう恋人同士ならではの葛藤を描いています。特にストーリー全体に山があるわけではないので、連ドラのような平坦な印象。京介の見合い話が持ち上がったり、啄馬が書けなくなったり、当て馬が登場したりと色々な邪魔が入るもハッピーエンドな展開。

当て馬くんは啄馬を牽制…

0

幻月楼奇譚 (4) コミック

今市子 

さすが、今先生!

巻を重ねるごとに徐々にイチャイチャ度が増してきてますね。
ただ、邪魔される頻度が高いのでが。
これまでの伏線回収もありました。
①以前、幻月楼では嫌だと与三郎が言っていた理由と幻月楼で邪魔が入る理由も納得です。
②鶴来屋の跡取り問題にも今巻で終止符を打ったということになるんですかね。
新キャラや刺青屋の再登場など若旦那と与三郎を取り巻く日常に広がりを見せてきて今後も2人とそのほかの人々と…

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Daria Precious Book  グッズ

AGFとは何ぞや?

「AGF」こと「アニメイトガールズフェスティバル」での、
雑誌「ダリア」ブースで販売の小冊子です。
いやはや…私、この小冊子をゲットするまで…
「AGF」の存在すら知らずにいましたよ。。
「AGF、何それ? 味の素のコーヒーギフトだな」なレベル(苦笑)
で…後から知った話では、徹夜組があ多数出現するくらい盛況の、
乙女イベントだったらしい(←今さらですけどね…)
そりゃまぁ古くはコミ…

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