黒江ノリコさんのレビュー一覧

彼と彼氏の事情 小説

可南さらさ  黒江ノリコ 

くっついた後の方が長いです

 親友だったはずの千葉が、突然冷たくなった。
 今では名前さえも呼ばしてもらえずに、そっけなくされるだけの日々。
 幸人はそれが辛かったが、今でも千葉のことを嫌いになれずにいる。
 きっかけは、離れていこうとする千葉に思わず焦った幸人が「好きだ」と言ってしまったこと。どうしても千葉を引き止めたくて口走った幸人に、千葉は「なら、やらせろよ」と答え、冷たい視線のまま、乱暴に抱かれたけれど、キスは…

0

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

ドアは開くのか開かれるのか

月村さんの書く健気少年はむっちゃツボです。
自分はどうも昔っからいい子な少年にもっそい弱い。
それは子供の頃に読んだケストナーやリンドグレーンの児童書だったり○○名作アニメ劇場シリーズであったりその頃からともかく健気でいい子な少年が好きだったので、三つ子の魂何とやらは本当だなーとしみじみしてみたり。
そしてそういういい子な少年には幸せになってもらいたいし、いい子な少年は相手も幸せにしてくれる…

7

天使たちのアフターヘブン 小説

李丘那岐  黒江ノリコ 

男に見えねぇ...

主人公の宗像幸は中学時代「ヘブン」というチームのヘッドだった。
仲間にはヤクザの息子で幼馴染の熾也もいた。
ってわりに、幸はどう見ても女の子なんです。
黒江ノリコさんの受のイラストは基本女の子にしか見えません。
以前読んだ月村作品では、その優しげな少年らしいイラストが
とっても合っていたのですが、この作品においてはイマイチ
合わなかったような...
そもそも、李丘さんの設定が工業高校…

2

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

バツイチ無愛想男との純愛...

月村さんの作品の中でも、ひたすら悪い方向ばかりに考えてしまう
主人公じゃないでしょうか?
この家庭環境じゃ前向きな考えになる方が無理なのかもしれないけど...
でも、バツイチ子持ち、無口で無愛想な三夜沢(ミヨサワ)とどう話が
進んでいくのかドキドキしながら読みました。

三夜沢と広海の初めての会話は言い合いで始まったものの、
子はかすがいとばかり、美生を通じて徐々に2人の距離が近付い…

1

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

何度読んでも泣ける

月村さんお得意のグルグル後ろ向き思考の受けが主人公なんですが、あまりにも悲惨な生い立ち、境遇のために、ここまで後ろ向きでもしょうがないか、と思ってしまえるぐらいで、途中、何度も落涙しながら読みました。

月村さんの中では一番好きかな。
もうちょっとBLらしい方向に進んでもいいあたりで、それでもエロい方向にはいかないあたりが、月村さんらしくもあります。

ラストも、ハッピーエンドはハッピー…

3

彼と彼氏の事情 小説

可南さらさ  黒江ノリコ 

勘違いとすれ違い

長い長ーい勘違いの話です。
親友だったはずの男がいきなり冷たくなり、「好きだ」と告白したら、「なら、やらせろよ」と言われ、乱暴に抱かれてしまう。
以来、まるで主人と奴隷のような関係になってしまった二人。

好きな相手にキスひとつしてもらえず、ただの性欲処理の道具として扱われたことにショックを受けつつも、『でも一度でも抱いてもらえたことは嬉しい』と自分に言い聞かせる主人公のキモチが切なかったです。

2

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

子はかすがいモノ

主人公は17歳のフリーター(受け)。母親は自殺、義理の父親は定期的に金をせびりにくるという、悲惨な境遇のなかで生きている。
ある日、バイト先で出会った少女と仲良くなり、その少女の父親(攻め)とも親しくなります。
父娘にベビーシッターとして雇われ、同じ時間を共有しているうちに、主人公はどんどんその父親のことが好きになっていってしまう──。

子はかすがいモノです。
前半は面白かったんですが、後半がい…

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