剛しいらさんのレビュー一覧

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

表紙に怯まないで

表紙はこれでもかってくらいエロいですけど、中味はそうでもありません。自分の計画を実行するために、カラダを要求されますが、「はい、どうぞ」と進んで差し出したわけでもないし。
愛情を感じ始めてからは、自分から乗っかっちゃうというシーンもありましたが、大人なんだから当然だよねって感じですし。

潰れたペンションを買い取り、そこで父と飼い犬の二人と一匹でひっそりと暮らす脩平。そこで贋作を作り出してい…

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描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

複雑なのに読みやすい

それでなくても肌色率が高いカバーイラストですが、帯がないともっと恐ろしく購入しづらい状態になりますね。(そこまでエロじゃないのに…)

贋作師・脩平と美術品鑑定家・幸洋のお話。

父親の汚名を雪ぐため、伝を頼って脩平に贋作製作を依頼しに来た幸洋ですが、お話のはじめの方では、なぜ大金を払ってまで贋作を用意しなくてはならないのかが、いまひとつわかりづらかった気がします。
しかし、幸洋の背景や…

2

やってやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

辰巳シリーズ完結

「はめてやるっ!」シリーズ完結編。今回は男を喰う男・辰巳の間夫である安藤が撃たれます。

二人は辰巳が浮気する時以外は離れたことがありません。敵はそこを狙ってきました。いくら辰巳だろうと、自分を守る人間がいなくなれば隙ができるはずだと。しかし辰巳は辰巳鋭二であるから現在の地位まで登り詰めた男です。

自分の間夫を傷つけられた辰巳は、かつて組長の権藤を狙い現在敵対している三河組の粛正にかかり…

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おとしてやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

折れない心

今回は男を喰う男・辰巳に強敵が登場。相手は中国マフィア・王太龍。

辰巳はヤクザですが絶対に薬には手を出しません。しかしそんな辰巳のシマを、薬の売買で荒らすやつらが。もちろん辰巳がそれを許すはずもなく、中国マフィア狩りに乗り出します。

しかしやつらの中には針の使い手がおり、辰巳の番犬・安藤と中村が離れた隙に辰巳を針で気絶させ拉致してしまいました。
捕らえられた辰巳はシャブを打たれ、王に…

0

ムーンライト 小説

剛しいら  金ひかる 

ミステリタッチ

海辺に倒れていた青年を助けた医師の一樹がどんどん青年に惹かれていく過程が好きです。
同僚医師(女性)と関係を持ちながらも今一歩踏み出せないところに現れた青年に一目惚れって感じ。
彼は誰なのか?途中からは犯罪の匂いがしてきてドキドキしました。

もうひとつのラストは昔のJUNEだったらそっちでしょうね。
今はBLはファンタジーと思っているので読み終えたあとに幸せでいたいからこっちで良かった…

1

はめてやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

男を喰う男!

男を喰う男・辰巳。「はめてやるっ!」シリーズは、辰巳の物語だったと思います。とにかく辰巳の印象が強い。

辰巳は若く美しく、仁義に厚いが冷酷さも兼ね備えた一流の男。しかし自分の中に「女」を飼っており、男に抱かれるというより男を喰う男として、傾正会若頭の地位にいます。

辰巳の番犬・安藤龍青は、10年程前に辰巳に見初められ拾われました。それ以後、安藤は辰巳の身の回りのことを全てやり、辰巳に命…

3

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

予想を裏切る楽しさでした。

表紙は朝南かつみさんのエロイ全裸男性二人。
ノベルスの帯には「やらせろ。それが仕事を受ける条件だ」
裏表紙のストーリーからはよくある身体引換えの話を想像。
題名はシンプルすぎてひねりもないし・・・
正直本を手に取って迷いました。
しかし、しかし、見事に裏切ってくれまして、楽しかった~☆
細かいツッコミもなしで単純に面白かったです。

登場人物すべてが、悪役に至るまで全部ポジティブな…

5

獣となりても 小説

剛しいら  北沢きょう 

シリーズになればいいのに

イリアって、皇太子を色仕掛けで意のままに動かし、娼婦の息子から国をも動かす権力を持つ男へとなるんですけど、それでも孤独な心を埋めるまでには至りません。
誰もそばに寄せ付けず、信じる相手もおらず、たったひとりで生きてきたイリア。
そんな孤独なイリアの心にするっと入り込んだハシュー。何一つ言葉をしゃべるわけでもないんですけど、イリアを守ろうとしていることだけはしっかりと伝わってくるわけです。
人…

0

狂犬 小説

剛しいら  有馬かつみ 

狂犬は誰だ?

元傭兵とキャリアとテロリスト。
まさに“ハードボイル”チックな登場人物たちです。
いきなり警視庁テロ対策課勤務の立佳は、上司から「一人で行ってこい」と元傭兵の鬼塚へ会いに行きます。
行ったら行ったで速攻「裸になれ」って言われて。
うわぁ~、何という鬼畜な攻めさまだ……と、そこから先「どうなるんだ?」と心配したけれど、きっちり自分の足元やら気持ちやら見えてて、しっかり男前で庇護されるようなや…

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命いただきます! 小説

剛しいら  麻生海 

巽の成長物語

大きなお寺で、金の苦労など全く知らずに育った巽は、やっぱりお坊っちゃまなんです。
自分の料理に対する思いや腕だけでやっていけると思い、それを商売にすることの難しさなど全く知らずに始めて、最後には親兄弟に泣きついて。
「そんなだから店を潰しちゃうんだよ~」って、巽の情けなさ全開ですよ。
料理の腕は一流でも、生きていく術を知らないって言うのか、誰かを頼りに生きてきたから、自力で切り開く力を持って…

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