剛しいらさんのレビュー一覧

エンドマークじゃ終わらない 小説

剛しいら  椎名咲月 

10年愛

再会ラブです。

前半めちゃくちゃ好きでした。
友人になったのは中学生のとき。
はじめてエッチしたのは大学生のとき。
でも別れることになって、数年後に再会する。
別れの場面はホントに切なかったです。ちょっと泣きました。
善人である父親の気持ちも分かるから、なおさら切ない。あそこで父親を短絡な悪人にしてしまわないのが好きでした。

幼馴染み関係から恋人になる展開って、やっぱり好きだなァ。
わがままな…

1

番組はそのままで! 小説

剛しいら  富士山ひょうた 

業界モノ

帯『美貌のアナウンサーの誘惑に勝てるのか!?』

テレビ業界モノです。
勤務先倒産で失業中だった正義[攻]は偶然再会した元同級生の友人に誘われて訳の分からないままテレビ番組制作会社に入る事になっちゃいます。
そこで与えられた仕事は番組制作スタッフだけじゃなく人気アナウンサーの円[受]を住み込みでボディガードしろというもの。
話はサクサク読めるんですが、円のマネージャーである姉が先ずやかま…

0

顔のない男 小説

剛しいら  北畠あけ乃 

これは良いしいらさん!

しいらさんは作品にホント、ムラがあっておそらく編集側の意向や作品カラーを使い分けてはいるんだと思うんですがなまじ筆力があるだけに何を書かれてもとりあえず中立にはなるというある意味まいっちんぐな作家さんです。

まあその色々なカラーが人によってツボったりツボと外れたりすると思うんですが自分的に言えばこれは「良いしいらさん」で当りです。
シリーズ物ですがこの巻だけ読んでも問題は無いので、これを読…

8

悪いのは僕です! 小説

剛しいら  ほたか乱 

アホアホなコメディでした

はっちゃけたアホアホコメディでした。
さくさくと読みやすかったのは良かったし、面白いのは面白かったんですが、萌えはまったくなかったです。
コメディ作品として考えても、私の趣味からは微妙にズレてました。
でも面白かったんですよ。突き抜けたアホアホっぷりでしたし。

主人公はナルシストな美少年。
とある呪いのせいで、女の子からの人気がなくなり、逆に男からはモテモテな体質になってしまう。
教師に迫られ、…

2

天使は罪とたわむれる 小説

剛しいら  宮本佳野 

集中力のあるときに読むべき本でした

片手間にさらっと読むにはちょっと難解すぎるんです、キャラたちの人物像が。
集中力のあるときに読むと、この独特の世界観に浸ることが出来るんでしょうが、そうでないとひたすらキツく、後半はぐったり体力吸い取られるかも。

父親譲りの並外れた頭脳を持ち、母親の生き方からは人に愛される術を学び、したたかに生きる受け。
6年周期で次々資産家との結婚離婚を繰り返す母親も凄いですが、過去4人の父親からキッ…

1

花を撃つ 小説

剛しいら  小笠原宇紀 

あきらめの中で見つけた恋

これは実に淡々としたお話です。
それは主人公が自分の定められた運命を甘んじて受け入れざるを得ない環境にあり、またその為に自由に思うままに生きることができないからかもしれない。
これも政界を舞台にしてその裏に渦巻く陰謀と憎しみに翻弄される主人公達という、外国工作員までが登場し、かなりハードなアクションものになりそうなのだが、あくまでも”人の心”に焦点を当てている点にぶれのない剛しいらを見ることが…

1

ホームドラマ 小説

剛しいら  本間アキラ 

家族ごっこ

表紙に子供が居て、題名が『ホームドラマ』なればコメディ?シリアス?それともシニカル?
その割に殻ートーンが少し暗い感じ。
果たしてその内容は・・・!!
う~ん、、題名まんまです。
そう、その単純なホームドラマというイメージじゃなくて、客観的にその言葉を捉えた話だったのです。
いわゆる、”家族を演じる”だからホームドラマなんだと。
普通そこまで深読みしないですよね?この題名見ただけじゃ。…

4

手錠 小説

剛しいら  小路龍流 

アトガキを見逃す無かれ!

う~んと下のほうに、アトガキの思いっきりネタバレを書いていますので、ご注意を。

茶鬼さんが先のレビューで仰っていますが、私もこれは、あらすじとか見ずに読んだ方がのめりこめると思います。
というのも、私も予備知識無しで読んで、作品の緊迫感に引き込まれたからです。

なんだろう…、剛しいらという作家さんは、人の感情の流れを個々にキッチリ、寸分の狂いもごまかしも無く描ききってくださいます。

2

美男の逆襲 小説

剛しいら  ライトグラフII 

まだ変身したいのか~!

主人公は全く自分の身なりに構わない日本人の特殊メイクアップアーチストの阿久里と、ハリウッドの血統正しき超美男俳優のローランド。
舞台がハリウッドだけに、浮世離れしたサクサクっと軽い作品。
それにしても、この題字のフォントと色、どうにかなりませんかね~(汗、)臭いですよ。。。

ハリウッドの特殊メイクスタジオで働く阿久里は、特殊メイクの仕事でローランドを世界一美しい狼伯爵に仕上げ、そのテクニ…

2

シンデレラを嗤え 小説

剛しいら  石田育絵 

オッサンの自分探し

三十路のオッサンが妻子を捨て会社をやめて自分探しをする話です。
再就職した先の若社長さんと結ばれる。
三十路でリセットして再スタートさせた人生は順風満帆です。仕事も恋もトントン拍子に上手くいく。
まあ、そんな上手くいくわけねぇぞ、などと思ったりもしましたが。

ストーリー的に私の地雷かも…と思いながら読み進めていったのですが(妻子を捨てる男って、基本的には好かんので…)、想像してたよりは面白かった…

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