剛しいらさんのレビュー一覧

はめてやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

絶対的第3者視点

いやー、面白かったです。
参った。参りましたね。こういうのが読みたかったって思い知らされた感じです。
一番は文章の硬質さ、事細かに書くのでは無く、一つに注視する(例えば花)ことで情景をイメージし易くさせる描写や、敢えて書き切らず、こちらに想像させるような書き方には、憧憬の意を表さずにはいられません。
そして、映画を見るような第3者視点。
敢えて詳しく説明を入れない事で、キャラクターの真意を…

2

肌まで愛して コミック

剛しいら  やまかみ梨由 

リーマンラブ?!

小南嗣巳(受け)は代表取締役なのでサラリーマンとは呼びませんが、バリバリ仕事しているというより名前だけ、形ばかりというところで何となく(笑)

出会って数時間でベットインするほど、互いに惹かれあっていた二人。だが、その翌日に、社長と新任部長という立場だと分かってから、ちょっとした誤解もあり、セフレのような関係になってしまいました。

黛森(攻め)と仕事面で対立することもあり、なかなか恋愛感…

2

夜王の密婚 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

楽園の島

読み終えての感想は、とっても面白かった!の一言です。
二段構えの文章だから読み応えたっぷりだったけど、続きが気になって、あっという間に読んじゃいました。謎解きのハラハラ感と恋の行方のドキドキ感で、読んでる間中、アドレナリン出まくりで興奮してました(笑)

お話は、国王の命を受けたアルバートや、新大陸を夢見ているジョエルや、訳ありな音楽家のルカが、好条件の仕事の募集を受けて、女が一人もいない不…

10

夜王の密婚 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

読み応えあるダークファンタジー

18世紀後半の欧州を舞台としたダークファンタジー。
英国伯爵が所有する謎の孤島、
そこに集められた若い男性たちもまた
それぞれに秘密を抱えており…
というミステリ風の導入から
大変引き込まれました。

タイプの違う2組のCPの恋愛が楽しめるのも魅力的。

一組目のジョエル×アルバートは
男前同士で、攻×攻っぽい雰囲気。
島でいつも一緒につるんでいるのを
周囲にひやかされる等…

15

隠したい欲望 小説

剛しいら  本間アキラ 

恋に落ちるということ

今までに読んだことのないテイスト。とても不思議な感覚にとらわれましたが、なんかくせになる面白さ的な。即行で二度読みしました。

雅博は、国税局の査察官。内偵するパチンコ店で大学生と偽って調査をしていた。隣の台のいかにもヒモ風の男に声をかけられ、情報を得るためにと話をするが成り行きでその男のアパートにまで行くことになる。
出会ったばかりの男なのになんとなく惹かれる。だけれど、まさか男と関係を持…

2

手錠 小説

剛しいら  小路龍流 

手を繋いで生きていこう

救急救命医の松浦はある日やくざの祐司に銃で撃たれた兄貴分を助けろと拉致されて監禁されてしまう。
しかし、監禁されたとしても目の前の患者を助けようとする心とその兄貴分を助けたい祐司の心に触れていつしか積極的に助けようと行動していた。
これはストックホルム症候群なのか?それとも?…

恋に落ちたと言うにはずいぶんなきっかけです。でもストックホルム症候群と片付けるのもちょっと違う。
ふたりは確…

2

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

ベストパートナー

「見てきたように嘘を書くのが小説家ですが、まさにそんな話」とあとがきに書かれていますが、まさにそんなお話で架空の話とわかっていてもリアリティを感じさせるたいへん面白い小説でした。

また若くして亡くなられた朝南かつみさんのイラストがとても素敵で小説にたいへんマッチしています。
このこともあとがきで読みそう言えば夜光花先生の「忘れないでいてくれ」のイラストもそうで「サクラ咲ク」では追悼でイラス…

7

新宿探偵 小説

剛しいら  桜城やや 

途中までしかドラマが見られないような中途半端感

肝心なところでトラブルを呼ぶ探偵と、過去が謎を呼ぶ美貌の医者。
くわえ煙草の展明や夜は裸身に女物の着物を纏う凛、マッチョなナギさんとかイメージしやすく、何だかTVドラマを意識したようなキャラクター達ではある。

展明が探偵業そっちのけの勢いで夢中になっている美貌の医師・凛は、そう簡単になびかないツワモノ。
世慣れた展明が彼を無理矢理に抱いた時に指摘するように、凛には無自覚に巧妙な誘い受けっ…

2

炎の記憶 小説

剛しいら  雪舟薫 

事件と恋が交差する

水の記憶の続編。1話完結形式で書いていると作者さんは言ってますが、やはり順番に読んだほうが内容は分かるかと思います。

前回同様、カウンセラーである如月と元患者の佐々木の恋と、クライアントである子供の恋が同時進行です。
前回は佐々木の存在が驚くほど薄く感じたのですが、今回はきちんと如月の生活に入り込み、如月を支え、また如月も佐々木のことを考える時間が増え、嫉妬もし、前回よりも経験値がアップし…

1

人魚の誘惑 小説

剛しいら  麻生海 

これもある意味受けの成長物語かも知れない

厳重な情報管理の元で半年間の海底資源調査に参加した大島が、調査先の加鳥と凪に出会った事で人間関係に不馴れな彼の世界が静かに変わっていく。

中学生の頃のいじめられた経験が原因で人間関係そのものが苦手になり、恋愛に対しても冒険できない大島。
そんな頑なな彼の心をほぐしていこうと「もっと気楽に楽しめ」と、加鳥と凪の二人を相手にしたセックスになだれ込んでいく。
その様子は三人で致しているというの…

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