剛しいらさんのレビュー一覧

その刑事、天使につき 小説

剛しいら  ひたき 

少し御都合主義のところが…

主人公小川瑞樹は25歳警視庁の通訳として働いています。育ちがアフリカでお父さんは高名な言語学者です。でもアフリカで失踪しています。

そして瑞樹はアフリカ人のアリヤが犯罪に巻き込まれた案件にかかわり無実を信じて奔走します。
そこで出会った検察官の出水と協力して、捜査しているうちにお互いが恋に落ちて身体の関係になります。
事件が解決して二人でアフリカにお父さんを探しにいきます。
ようやく出…

2

約束の香り 小説

剛しいら  緋色れーいち 

香水だけ身につけて

過去に痴漢から助けてくれた男性のことが忘れられず、その人のつけていたフレグランスを頼りに彼を探しつづける、という可愛らしいお話でした。
舞台はバーバーで、女性向けのヘアサロンと雰囲気が違ってほとんど馴染みのない場所ですが、お仕事ものとしても丁寧に書かれていたので、恋愛に関係のない部分も興味深く読めました。

主人公の篤季は美容系の学校に通いながらバーバーで見習いのバイトをしています。そこで、…

0

古都の花火(「古都の紫陽花」スペシャルショートストーリー小冊子) グッズ

花火大会に行く二人

出版社による特典おまけ小冊子。京介(攻め)の視点です。

恋人の博雪(受け)を誘って花火大会にきた京介。休みくらい何もかも忘れて楽しみたいと思いつつも、つい不審者に目を向けてしまったり、幽界のものを見てしまう。同じ警察署の婦人警官たちを発見して、見つからないようにとお面をかぶるも、あっさりと見破られてます。相手をしている間に博雪を見失ってしまい、慌てて探しますが…という話です。

表紙・裏…

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はめてやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

賢くて強くて容赦ない、理想の受け!

フェアで安かったので電子書籍で購入。
シリーズまとめての感想です。

すごい面白かった。
すっかり、この作品のファンになりました。
この作家さんの作品は『匣男』、『ドッグファイト』、『顔のない男』を読んだことがあったのですが、本作品は随分と趣が違いますね。
もっと、じっとりねっとりとした話と思ってました。
まさか、こんな痛快ものとは!

強い受け、大好きです。
どうしても受けっ…

6

ドッグファイト 小説

剛しいら  水玉 

pet loversシリーズを彷彿させる

本編 211ページと価格なりのボリュームです。
うーん、少し物足りないかも。

これ、続きものじゃないですよね?
え?ここで終わり?って感じ。
一番良いところで終わり。
そこからが、読みたかった。

ひょっとして、続きがあるのかな??
だったら、是非、読みたい!

pet loversシリーズを彷彿させる内容です。
このシリーズ好きなので、このお話も嫌いじゃない。
でもね…

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陰陽師葦屋道満 地の巻(表題作 狐童子) 小説

剛しいら  水上有理 

柑子 VS 鼠の決着は…

完結巻となるシリーズ第2巻では、道満と晴明との有名な術比べとその決着が描かれます。

あらすじ:
夢のお告げを武器に主上に取り入り、裏で鬼達に都を襲わせる美童・安倍晴明。
晴明との術勝負に挑む道満だが…。

陰陽師ものでは主役として描かれることの多い安倍晴明ですが、本書では純然たる悪役。
年上の陰陽師・加茂保憲を身体で籠絡させるその姿には、童子とは思えぬ狡猾さと禍々しさを感じさせます…

3

陰陽師葦屋道満 天の巻(表題作 夢通い) 小説

剛しいら  水上有理 

道満に注目した陰陽師もの

剛しいらさんの陰陽師もの、全2巻の第1巻。
晴明でなくライバルの道満にスポットライトを当てた珍しい作品です。

歌舞伎などで悪役として描かれることの多い道満ですが、本書では晴明の方が悪役。
その解釈も面白いし、耽美かつコミカルな世界観も魅力的で、オリジナリティ溢れるパラレルワールドとして楽しめるシリーズです。

あらすじ:
桜庭の中将という若き貴族に仕える家人・友則(受け)は、主の恋…

4

モカの誘惑 小説

剛しいら  緋色れーいち 

舞台はブラジル

カフェシリーズ4冊目です。
最後に「カフェラテの純愛」の舞台であるカフェ「n・MAY」が登場し、主人公が「番組はそのままで!」の主役である円城寺円に憧れる場面がちらりとありますので、この2作品を読んでいるとニヤリとできます。でも読んでなくても支障はありません。

1冊丸ごと表題作です。久留米真昼(受け)の目線で進んでいきます。
新人アナウンサーの真昼は突然命じられて、ブラジルに行きます。そ…

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古都の紫陽花 小説

剛しいら  石原理 

「古都の紅」の続編

「古都の紅」の続編です。とはいえ、前作で大活躍?した紅丸と白丸は、鍵をかけた倉庫におり、大門の夢で少し登場するくらいです。

1冊丸ごと表題作です。前作同様、大門の目線がメインで進んでいきます。

短刀で殺される事件を捜査することになった大門。最初の現場で紫陽花の木の間にいるのを見つけた、女の幽霊をその次の現場でも見つけます。そんな中、博雪は物産展で長髪の少女と知り合います。女が苦手な博雪…

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古都の紅 小説

剛しいら  石原理 

妖刀の話

1冊丸ごと表題作です。
妖刀に誘われて人を斬り殺すという、少しオカルトチックな内容です。

刑事の大門(攻め)は幽霊の見える男。そんな彼が、大森というヤクザが自分が持っていた日本刀で斬り殺されるという事件を捜査することになります。
刀鍛冶の博雪(受け)を尋ねていくと、先祖が作った刀だと言います。紅丸と白丸の二振りで一組ですが、紅丸は犯人が盗み、残ったのは白丸だけ。
現在の所有者であるはず…

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