剛しいらさんのレビュー一覧

黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

これでSFファンタジーに入門して欲しい

SFファンタジー長編の第1作目。
地球からの移民船がたどり着いた星ヘブン、移民後人類は、二つの国に分かれる。
北大陸の北青王国と南洋の島々からなる南紅大国、二つの国は「イブ」と「アダム」、それぞれのコンピューターによる支援を享受して発展していくいたはずだった。
ヘブン歴500年、女性が減り、衰退し始めた人類に、二国間での不毛な戦争がはじまり…。
この設定だけでも、過去のSF・ファンタジー好…

5

ココだけCOMICフォーカス!! EXTRA 2007 グッズ

豪華でココだけなのがもったいない

小説の一場面を、挿し絵を描かれた先生がコミカライズしたものです。
小説1作品について、登場人物等の説明に1ページ、漫画が5~7ページでした。10本中8本が小冊子のための描き下ろしとのことです。

電子書籍のおまけで付いていないかなぁと期待したのですが、ちらっと検索した限りでは発見できず。残念でした。オチがついているわけでない一場面を抜き出したものなので掲載しにくいのかもしれませんが、この小冊…

0

思い出狂想曲 小説

剛しいら  小山田あみ 

要素は割とてんこもり。

美形で若くして経営者としても成功している績さん、アメリカ帰りのカメラマンの丈太郎さん、そして績さんの元カレはメジャーリーガー…。派手な登場人物が揃いました。

結婚式などを多く手がけるイベントプランニング会社を舞台に、ゲイの績さんとストレートの丈太郎さんが愛を育む物語です。

割と順調に恋愛は進行し、最終的にふたりが船上ウエディングパーティーを挙げるところまで行くのですが、そこに至るまであ…

0

ロッカーナンバー69 小説

剛しいら  CJ Michalski 

プライド高くて意地っ張り

主人公は高校生の英輝と、訳あって英輝と暮らすことになった義理の叔父。
英輝は一見優等生なのですが、実はかなりのしたたか者で、反抗心の強いワルでもあります。
おやじ狩りやカラーギャング等、この作品が発行された当時社会問題になってよく耳にした出来事が頻繁に登場します。
少し殺伐としてシリアスな雰囲気のお話です。
暴力的なシーンも少しあるので、苦手な方は要注意かと思います。

ツンデレでやん…

0

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

美術品ミステリー

若くして非業の死を遂げた寡作の画家・ポイズンの絵とともに、14年前に姿を消した父親。28歳になる主人公・幸洋は、父の汚名を雪ぐため、そして自分と病床にある母を苦しめる呪縛から逃れるため、鑑定士としてあるまじき賭けに出ます。それは――ポイズンの絵画の贋作を制作して、真実を突き止めること。そのために天才贋作師・脩平の協力を請うた幸洋は、父親とふたりで孤立して生きる脩平と惹かれ合っていきます。ポイズンの…

3

恋人は嘘を吐く 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

先が読めなくてスリリングで面白かった。

あらすじに魅かれて読んだのですが、一気読みしてしまいました。
メインカプも凄く良かったし、なによりお話が面白かったです。
ぜひネタバレせず物語の展開を楽しんでいただきたいです。
(このレビューはネタバレの確信はついてませんが、結構詳しく内容に触れているのでご注意ください)

時代設定が近未来(2034年)なので時代感覚があやふやで予測がつきにくく、よりスリリングでした。
主人公の有利(…

2

花扇 小説

剛しいら  山田ユギ 

読んだ後はタイトルだけで泣けた

先に「座布団」を読んでいないと伝わらない部分が多いと思います。
どちらを先に読んだらいいのか凄く分かりづらかったですが、
続き物というよりも「座布団」「花扇」で一つであるが故の分かりづらさなのかなと思いました。

「座布団」の完成度が非常に高く感じたので、正直「これ以上書くことがあるのか?」と思いましたが今作も期待をはるかに上回りました。
まさかこんなに切ないお話だと思わなくて久々に泣き…

4

座布団 小説

剛しいら  山田ユギ 

じんわりと大きな感動

いろんな所で名作と聞いていて期待しすぎてはいけないと思いつつも、
期待以上の作品で本当に素晴らしかったです。

あらすじと表紙から受ける印象ではシリアスなお話しなのかなと思いましたが、全然そんなことありませんでした。
落語家である主人公とその恋人を通して、師匠の一生が語られています。
師匠の死から始まるお話は基本的に思い出話で切なさがありましたが、彼らの生き様には切なさが内包された温かさ…

5

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

うーん、どうあったら良い!と思えたのか、まったくわからん。

全く予備知識なく、ただただ葛西先生の挿絵目当てにget。

これほど評価に悩む本はなかったです。
結局 萌がなかったので、中立。
BLというよりサスペンスといった方がいい気がする。

皆さんに読んでみてほしい気持ちはあるけど、
万人受けする本では絶対ない という気持ちもあり、悩ましい・・・
先にレビューされてるお三方の気持ちがとってもよくわかる。
BLとして読んだ場合には、異色作…

1

人魚の誘惑 小説

剛しいら  麻生海 

南の島で三角関係

三角関係ものとしては個人的に珍しいタイプで楽しんで読めました。
私が良く読む作品は、ラストは完全に三人一緒に、みたいなものが多かったので、このお話はきちんとどちらを選ぶか焦点があてられていたために、最後にどちらを選ぶのかな?という好奇心が沸きました。

しかし、ドロドロの取り合いになるということもなく、3Pがあるのに、恋愛部分は意外にピュア。主人公が最後に自分はどっちが好きなのか気がつくシー…

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