剛しいらさんのレビュー一覧

フェイク 小説

剛しいら  かんべあきら 

変種のマイフェアレディ

あり得ない設定から恋に発展しちゃう展開の物語でしたが、飽きずにさらりと読めました。

主人公はそんなに容姿が良くて、能力も人柄も良いのなら放っておいても芽が出たのではないか? とか、繁国(このネーミングには読みながら噴き出しました)のスターの描写はいくらなんでもあんまりじゃないか? とか、色々ゴタゴタした割には決着のさせ方はちょっと簡単すぎじゃないか? とか……言いたくなることは多々ありはしま…

1

レッスンディープラブ 小説

剛しいら  大和名瀬 

夢物語すぎない明るいストーリー

「レッスン マイ ラブ」の続編。前作からは大分年月を開けて書かれたようですね。

主人公が、前作で決意したある意味無謀なチャレンジに失敗した……という所から始まる割と意表をつく展開。こういったライトなラブコメタッチの作品だと、本人がやる気を出したら、あれよあれよという間に色々上手くいく……なんてことも多そうですが、そこはそんなに甘くはなかったという。

あの高校の設定とか英語教師のこととか…

0

レッスン マイ ラブ 小説

剛しいら  大和名瀬 

中学生バレエ少年。

バレエをやっている中学生男子と9歳歳上の天才ダンサーカップルのお話です。

全体としては一昔(ふた昔?)前のラブコメ少女マンガ風の空気感。主人公や主人公を取り巻く人物たちのキャラ設定が少々極端なのでマンガ感が強いのだと思います。

トーンがコミカルなので、なんとなく読んでしまいますが、恋のお相手であるダンサー・服部さんって、冷静に考えると、かなりヤバイ人物ですよね。「子どもが好きだから」と…

1

妖しの剣 小説

剛しいら  槇えびし 

妖刀のその後を知りたくなります

表紙デザインに惹かれ、何気なく電子書籍版で読みました。…するとこれ、思いがけない当たり! とても面白かったです。

ざっと粗筋を読んだ限りでは、「妖刀」だの「呪い」だのをエッセンスにしつつのエロ重視ファンタジーなのかと軽く思ったのですが、いやいやなかなかの読み応え。意外にディティールは細かいし、挿絵がなくとも荒っぽくも耽美な世界が十分にイメージできたし。※とは言え、表紙絵がとても素敵だったので…

2

青銅の愛人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

未来は明るくね

シリーズ番外・アーサー編は、クローン人間と心を持たされたロボットの恋と愛の物語。
そして、アンディと仁の一途な恋の幸せな結末の物語。

アーサーは、報われない恋と自分の淋しい心を埋めるため、成人を迎える誕生日の夜に、アダムを移植したロボットに禁断の改造を加えます。
アーサーは例え大天才科学者の頭脳を持っていても、心は愛に飢える貪欲な子供。
そして、もう一人、ちゃんと家族に愛され満たされる…

3

白銀の麗人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

アニメの最終回のよう

こちらがシオンと天人の物語3部作の完結編となります。
北青王国の女王イザベラとの最終対決に向けて、シオンと天人、アンディと仁、そしてアーサーが加わっての怒涛の展開とその結末までが描かれます。
と、その前に、シオンの今の幸せと対応するように、シオンの死神伝説の一つとなった、士官学校時代のシオンをめぐる争いのお話がちょっと挿入。

この最終決着に向けての、北青王国への潜入と女王イザベラとの直接…

2

紅の大王 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

イブの本気は

シリーズ1巻目は、黒衣の公爵シオンが南紅大国の王・天人と結ばれるまでがメインのお話でしたが、この第2巻では、ソラの話や、シオンの過去の話などを挟みつつ、いよいよコンピューター「イブ」との直接対決へと、新たに登場したシオンの兄の北青王国の皇太子レナードやアーサーと共に進みます。
北極の大地の下、イブのモニタールームで、辛くもイブに勝利したかに思えた一行でしたが・・・。
北青王国で女王イザベラに再…

2

黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

これでSFファンタジーに入門して欲しい

SFファンタジー長編の第1作目。
地球からの移民船がたどり着いた星ヘブン、移民後人類は、二つの国に分かれる。
北大陸の北青王国と南洋の島々からなる南紅大国、二つの国は「イブ」と「アダム」、それぞれのコンピューターによる支援を享受して発展していくいたはずだった。
ヘブン歴500年、女性が減り、衰退し始めた人類に、二国間での不毛な戦争がはじまり…。
この設定だけでも、過去のSF・ファンタジー好…

5

ココだけCOMICフォーカス!! EXTRA 2007 グッズ

豪華でココだけなのがもったいない

小説の一場面を、挿し絵を描かれた先生がコミカライズしたものです。
小説1作品について、登場人物等の説明に1ページ、漫画が5~7ページでした。10本中8本が小冊子のための描き下ろしとのことです。

電子書籍のおまけで付いていないかなぁと期待したのですが、ちらっと検索した限りでは発見できず。残念でした。オチがついているわけでない一場面を抜き出したものなので掲載しにくいのかもしれませんが、この小冊…

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思い出狂想曲 小説

剛しいら  小山田あみ 

要素は割とてんこもり。

美形で若くして経営者としても成功している績さん、アメリカ帰りのカメラマンの丈太郎さん、そして績さんの元カレはメジャーリーガー…。派手な登場人物が揃いました。

結婚式などを多く手がけるイベントプランニング会社を舞台に、ゲイの績さんとストレートの丈太郎さんが愛を育む物語です。

割と順調に恋愛は進行し、最終的にふたりが船上ウエディングパーティーを挙げるところまで行くのですが、そこに至るまであ…

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