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10/67(合計:664件)
剛しいら 石田育絵
fandesu
ネタバレ
『相棒』の続編。 この2作は主人公の天羽・川崎の恋模様よりも『子ども(または天羽も含めた『若いヤツ』)の自立』がテーマなんじゃないかと、今作を読んで思いました。 前作で仄めかされていた『川崎が過去に起こした少年淫行』の相手である篤弘から川崎に電話が入ります。彼がバイトをしている保育園に子どもを預けている母親が殺されたのです。 篤弘は義父から性的虐待を受けていた過去があり、その事件がきっか…
剛しいら 麻生海
ふばば
それほど長い話ではないけれど、ズシっと読み応えのあった作品です。さすが剛しいら先生。 内容は、元極道・今居酒屋の店主の坂東と、実家が大きな寺、でも飛び出してフレンチのシェフになった巽、の恋の物語。 巽は元々味覚が天才的で、パリに留学してフレンチのシェフに。東京に戻ってレストランを開くも経営難であえなく閉店。 次のあてもなく困ったところを、父の住職の勧めで新橋で居酒屋「華雅」を営む坂東を訪ねる…
強引だし、色々「ありえなーい!」と叫びたくなってしまう所があるんです、このお話。 これ、かなり昔に書かれたBLだと(これは17年前だものねぇ……)良くあることなんじゃないかと個人的には思うのですが。 「穴だらけ」って言ったら確かにそう。 でも、それを補ってあまりある魅力が私にはありました。 剛しいらさん(昔はゴジラさんと呼んでいたなぁ)は、私をBL小説世界に誘ってくれた作家のお一人なも…
剛しいら 珠黎皐夕
剛さんはシリーズ2作目『紅の大王』のあとがきで「私は憑き物系の物書きなので(後略)」と書いていらっしゃいますが、この物語を書かれている時、剛さんに憑いていたのは『SFの神様』なんじゃないかと思うのですよね。 北青王国と南紅大国の間で繰り広げられた大きな物語が終わった後に起きるこの番外編。今までの物語でもチラチラ見え隠れしていた『機械に心はあるか』というテーマと、がっぷり4つに組んだ話の展開です。…
最後の1巻はアーサーとアンディが主人公の番外編ですので、シオンと天人の、というか北青と南紅という2つの国の物語はこれが最終巻です。 1巻目のレビューに『壮大な物語』って決まり文句の様に書きましたけれど、本当に壮大でしたわ。 特に今巻はね『機械の発想』って言うか、その学習能力を活かした転換の早さみたいなのがね、とっても面白かったんです。 良くも悪くも『シンギュラリティ』について語られている今だ…
決戦の巻。アクションがたっぷりです。 ドラマは、間にシオンの軍での過去回想を挟みながら、北青王国との紛争の原因であるコンピューター『イブ』との全面対決が書かれています。 前巻では腑抜けばかりかいないと思っていた北青大国にもちゃんとレジスタンスはいたし、第2王子はうつけのふりをしていた賢い人だったし、まずはその辺で安心しました。まぁ、第2王子、かなりの変人ではあるみたいですが。 いやー、こ…
このシリーズ、出版社のフェアで何度も目にしていたのですがなかなか読むまでに至らなかったんですよ。 馬鹿だったーっ!滅茶苦茶、面白いじゃん! 作品紹介の『あらすじ』には書いていませんが、コンピューターが支配する世界で人がどう生きていくべきかという王道のSFです。ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とか、その映画版なのに結論は全く別物の『ブレードランナー』とか、萩尾望都さんの『マージナ…
剛しいら 吉村正
まぎぃ
狭いところに入ると興奮してしまうという風宮(ふみや)と、それを守る人、祐一朗。 小さい頃にこもった、蔵。小さな隙間から漏れた陽の光が作った逆象が鮮明に記憶に焼き付いている。一人だけの密室を隠れ家として心地よく感じるとともに、必ず自分を探し出してくれる唯一の存在がいることの安心感。 一方、祐一朗は、幼い頃から風宮に執着し、自分だけが風宮を見つけ出せる存在であることに満足を覚えている。 …
剛しいら 山田ユギ
甘M甘
『座布団』剛しいら先生 読了 もっと早くこの作品に出会いたかった。少なくとも先生ご健在の時に読んで感想のお手紙を送りたかったです。こんなに素敵な作品をつくりあげた作者様がつい半年前に亡くなられたなんて、実感が湧かない。ご冥福をお祈りします。 強いて言うなら唯一の不足なところはBLであるところでしょうかね。直接的な濡れ場シーンもなかったし、少なくともジャンルがBLじゃなかったら、もっ…
さぼ
電子書籍で購入。 あとがきあり、挿し絵なし。 シリーズまとめて(三巻まで)の感想。 神評価です。 正直、ここまでとは思っていなかった。 すごく良かった。 みんなに読んでもらいたい作品です。 これから、全力でオススメしたい! フェアで割引があった&剛しいら先生の作品だったというだけで、手に取りました。 前知識は、あらすじと表紙から受ける印象のみ。 ファンタジー…