高星麻子さんのレビュー一覧

そして世界は色づいた 小説

橘りたか  高星麻子 

一つの印象だけで収まらない変幻自在さ

この作品に、色々とまんまと(?)裏切られましたw
まず、あらすじを読むと何だかはすっぱなフリーター男子と殺し屋の組み合わせ。
きっと内容も、多少ハードボイルドを含むアクション系のものなのかな?
そして、イラストは、高星さんのきれいな絵でしょ。
この方の描く主人公少年のイメージが綺麗なはかなげな上品な少年というイメージがあって、このあらすじから受けるフリーターのイメージが全然しない。
殺し…

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ありえないキス 小説

神奈木智  高星麻子 

ありえるキスでした!笑

あらすじから、「弟が告白してきたのに、お兄ちゃんとくっつくの!?」と思っていたのですが、そういうわけでもなく、弟の方は、ホントに純粋に憧れてて友達になってもらいたかっただけで、弟を通じて、透と雅がであったという感じでした。

ブラコンな兄・雅なので、もしこれがお互いが知りあって恋に落ちてから、実はブラコンなんだってわかれば、透は弟に対して気が気じゃないかもですが、弟の方が自分に気があるのに、よ…

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臆病なキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

こういうのを「健気」って言うんだろうな。

攻めに対してとか想いに対してとかじゃなく、生き方そのものが健気。
ちょっと切ないです、彼の人生が。

由哉は子供の頃弟を亡くしたんですが、母親がそれを受け入れられず、「佑哉」を求めるあまりやがて心が壊れてしまいます。
目の前にはちゃんと生き残ってくれた由哉が居るのに!
結局由哉が弟になりきって生きるんですが、私は納得いかんっ!!!
親だろうがっ!と実に腹立たしいんです><
「佑哉」は…

1

壁際のキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

なんだか、まったりしてて、もったりしてた。

なんだか、ぼや~っとしたお話だった気がします。
う~ん、上手くいえない。皆さん上手にレビューされるなぁ……。
ホント、「ぼや~」で「まったり」で「もったり」な印象なんです。

互いにすれ違ったり戸惑ったりはあるんだけど、取り立てて波乱も無く、ビックリな展開も無く、ドンデン返しも無く……、人様の恋愛をぼーっと眺めてた感じです。

ツッコミどころは色々とあるんですよ。
「生垣で怪我したら…

1

花嫁いりませんか? 小説

黒崎あつし  高星麻子 

思い込みが見えなくさせるモノ

今回は受様の友人から押し付けられたボディガードと
傾きつつある一族の庶子でイベント会社社長のお話です。

受様のお家事情を絡めて2人の出会いからまとまるまでと
後日談として従妹の結婚式の様子を収録。

受様はやんごとなき血筋の名家の宗主が
愛人に生まれた子供です。

一時期は後継ぎとして扱われますが
正妻に男子が生まれると本家から追い出され
別宅での一人暮らしを強いられます。…

2

全寮制櫻林館学院~ルネサンス~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

子羊が手負いの獣に...

前作「~ゴシック~」でアヤしい関係をニオわせていた蓮×香月編です。
副会長×生徒会長という設定だけに、前作のほわほわキュンキュンした
展開と打って変わってダーク感漂う作品でした。
無理矢理あり、ベルトで叩くのもあり...
でも、個人的にはこっちの作品の方が好きです。

今作も「子羊狩り」がテーマとなり、生徒会長を目指す優等生の香月は
その内容にとまどい、蓮の画策に乗ってしまう...

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全寮制櫻林館学院~ゴシック~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

どこかで見たような設定...

全寮制モノはだいたい同じような設定になるんでしょうか?
身内に犯されてたり、暗闇がダメだったり、後輩から慕われる王子様が
いてるような富豪の子息ばかりが通う学校。
例に漏れず、この作品もお決まりの設定のオンパレード。
なのに、寮モノが大好物なのでついつい読んでしまうんですよね~
はっきり言って、この手のものを読める人は腐女子なれどほんの一握りで、
BLスイッチをポチッと押せば、あらゆる…

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飼い主はなつかない 小説

菱沢九月  高星麻子 

変わってる受けだけど、とっても好き。

あらすじからして、もっと軽めの内容だと思ったのですが、結構ヘビィまではいかないものの不思議なお話でした。どちらかと言うとオカルト系?かな。

人には見えないものが見えるナツ。そしてよく食べに行くレストランで会った金色のオーラの高校生のお話なんですが、途中何度かホロリと涙を流しました。ナツの生い立ちも辛いものがあるし、事故にあった事がある高校生の作倉・・・。そんな二人が出会ってお互いが成長してい…

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飼い主はなつかない 小説

菱沢九月  高星麻子 

素敵な世界を私も見てみたい

ファンタジーなのに現実的。攻めも受けもとても好きでした。

はじめは人から話しかけられてもわざと無視したり、返事もとても棘があったりして、読み始めた途端「この受け超嫌い」と思いました。
人の顔が見えないからなかなか覚えられなくて、知らない人かもしれない相手から話しかけられたりするのがわずらわしくて、だから誰とも接触したくない、という理由がちゃんと書かれているのですが、「だからってその態度はね…

4

壁際のキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

芸能人×若隠居(笑)

信じていた人間に裏切られた哲は療養のため、叔父の別荘で一人暮らしている。
そんな彼の前に突然現われた青年、羽島は不遜な態度で哲の静かな生活をぶちこわした。
初めただただ迷惑に思っていた哲は、いつの間にかこの青年と過ごす時間を楽しみに思うようになる。
しかし、羽島が売り出し中の俳優であることがわかり、すれ違い始める二人だったが……

芸能人×若隠居(笑)
不器用な二人がお互いちょっとずつ…

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