高星麻子さんのレビュー一覧

一夜妻になれたら 小説

黒崎あつし  高星麻子 

さらりと読める。

「お嫁さんになりたい」のスピンオフシリーズの5作目。
このシリーズは、私としては、好きだったりそうでもなかったりと、やや波があるように思います。
今回は好きな方かな?
まさしく箱入り息子な受けの佑樹が、攻めの十和田の気を引こうと、四苦八苦しているところは、単純に可愛くてほんわり。
自他ともに認める遊び人の十和田も、キャラとしては面白いんですが、何だかちょっとパットしない感じも…
(最初か…

2

夜を統べる王 小説

杉原理生  高星麻子 

律也の行動がよくわからない

薔薇と接吻の続編。
夜の種族、櫂と結ばれた律也。序盤あまりにも自己中な行動が多くて疲れました。
櫂の伴侶になったのにどうして敵対する種族に相談をもちかけるかな?
どうして櫂本人に向かっていかないのかな?
敵対する種族に係わることで大切な櫂に迷惑が及ぶことも想像できないかな?
誰からも大切にされ必要とされている律也の傲慢さが残念。
後半、フォローしてくれる「語り部の石」アニーが出てきて、…

0

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

とにかく絵が美しい

「夜の種族」吸血鬼とか狼男とか狩人とか・・・カバーや挿絵が世界観とマッチしていて怪しい美しさ(拍手♪)
幼い頃から一緒に暮らしていた櫂(のちに吸血鬼になりますが)と律也の約束。
「律也が櫂を忘れていなければ20歳の誕生日に迎えに来る(嫁にする・笑)」
律也の誕生日の前に色々と邪魔が入りドタバタありますがBLなので安心です(笑)
律也の父は吸血鬼と契約をした者、叔父は狼男、友達の東條は狩人、…

2

一夜妻になれたら 小説

黒崎あつし  高星麻子 

キャラクターが・・・

黒崎さんはそれなりに好きで、なんだかんだ言いつつ結局は作家買いもしているんですが、中でもこのシリーズはどうも今ひとつです。まあ私は、黒崎さんのルチル文庫は好きな作品の方が珍しいんですが。

このシリーズは、最初の『お嫁さんになりたい』が、突っ込みどころという意味では断トツじゃないかというくらいなんですが、それでもいちばん(というより唯一)好きです。正直、あとになるほど興味がなくなって行くんで…

3

守護霊と雪の花嫁 逢魔刻捜査―ゼロ課FILE― 小説

岡野麻里安  高星麻子 

全ての謎が解き明かされる

シリーズ4作目にしてクライマックス完結編、刑事事件とファンタジーの融合とでも
言った方がしっくりくるでしょうか、謎に満ちていた全てが解き放たれる。
警視庁0課で起こる事件の、過去にさかのぼる最悪の事件が今回は解決されます。

攻め様である雪鷹の0課を辞める切っ掛けになった事件が受け様遼のバディーで
幽体である弓彦の謎に包まれた過去も今回は全て明らかになります。
まぁ、当然完結編なのです…

3

王子さまは誘惑する 小説

黒崎あつし  高星麻子 

筋金入りのナルシスト受。

月海(受)が、自分大好き・自分中心のナルシストでした。ただ、無意識に無神経ではあっても、不快感を覚える傲慢なタイプとは違ったので、それはまあいいんです。好きなキャラクターとは言えませんが。

う~ん、設定はちょっと無理があると感じました。勝手な思い込みで月海に3ヶ月の高校での臨時講師を強要する元カノ・夏生にはぞっとしましたね。

その夏生の弟・智秋(攻)もね~。到底高校生に見えないので…

0

一夜妻になれたら 小説

黒崎あつし  高星麻子 

好きな作家さん

黒崎さんはとても好きな作家さんなのですが、
このシリーズも、好きで読んでいるのですが
好きであるからこそ、逆に
私としては、「もうちょっとで大好きなシリーズになるのに!!」
と口惜しくなるシリーズでもあります。
今回も、大好きな展開目白押しなので、楽しめたのですが、
微妙に私のツボの「芯」からずれているのが、残念でした。

資産家で世間知らずな佑樹は、ゲイで遊び人であるという十和田…

1

一夜妻になれたら 小説

黒崎あつし  高星麻子 

箱入り天然の恋はある意味過激

前作にチラッと出ていた箱入り息子が主役のスピンオフ系の作品です。
シリーズと言っても続編的なものではないので、単品で読まれてもOKな作品で、
1作目が出た後にスピンオフ作が出て、更にスピンオフのように、スピンオフシリーズ
なんて感じの作品で、今回主役の箱入り息子さんは、無自覚で亡くなった母親みたいに
なってしまう事を恐れるあまり、初めて好きになった相手に、恋人ではなくて、
遊びの相手にな…

4

蜜色カノン 小説

柊平ハルモ  高星麻子 

あっさりめのパトロンもの。

実は私、これの直前にも他の作家さんのいわゆる『パトロンもの(楽器は違うけど音楽)』を読んでました。偶然なんですが。
そしてこれも偶然ながら、どちらも攻が最初から『受らぶらぶ一直線』でした。『腹黒』でも『見返りにH』でもなく、真っ当で紳士な攻。

この博達(攻)が、いい人なんですがそれだけって感じだったんですよ。いえ、『いい人・紳士』なのは構わないんです。下手に鬼畜方向に走られるよりよっぽ…

4

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

繊細な世界観

久しぶりに感動した商業BL小説でした。
電子書籍で冒頭を立ち読みし、杉原理生先生の繊細な文体、想像していた物語と異なり気になり購入。
杉原先生の本は初めて読んだのですが、丁寧な心情描写、ロマンチズムを感じる比喩、子供の親を見る視点などとても繊細な文章で進むごとに重くなる話をまた繊細な文体で書くと余計に重さが増すのも良かったです。
あらすじは上記にあるので割愛。構成は過去と現在の二部構成。

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