高星麻子さんのレビュー一覧

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

本気の長大作

正直言って、このシリーズの第1作を読んだ時は、美しくてお耽美な、雰囲気ファンタジーかと思ったのですが、この第3作目では舞台も主に吸血鬼の世界になり、今までに登場した<ルクスリア>に加え、新に<アケディア>という吸血鬼の氏族が登場し、今後、吸血鬼の氏族王争いが展開する兆しが見えてきて、これは、もしや、本気の長大作として広げるつもりなのではと、俄然楽しみになってきました。
一応、今回のストーリーのメ…

1

不器用な策略 小説

椎崎夕  高星麻子 

文体が合いませんでした

積み本消化強化月間でございます。

こちらの作品は、なぜ積まれていたか…
ズバリ、イライラしたから!です。
細かいことですが、気になって気になって。
この作品、過去を回想しその時に話した台詞がカッコ書き(こういうカッコ)されています。
しかもそれが、過去の出来事中も会話形式で続きます。
章分けされているのだから、なぜ普通の会話カッコでない?
たびたびで長い!し、読みづらいというか気…

1

男子寮の王子様 小説

田知花千夏  高星麻子 

本当の顔?

いとこ同士のラブで、見た目も態度も大人しい圭を自分が守らなければという思いから
ずっと側にいて、綺麗ないとこのナイトをしようと心に決めていたが何の相談もなく、
圭は中学から全寮制の学校へ一人行ってしまい、圭が大好きな翔太は必死で勉強し
高校から圭を追って全寮制の高校へいき、念願の圭の側に居ることに成功。

でも再会した圭は翔太よりも背が高くなっていて、学院でも王子様といわれるくらい
イ…

8

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

浄化者と破壊者の真実

続編に更なる期待を込めた神評価になるくらい面白かったです。
それでも主役二人だけの絡みだと神評価にはならなかったのですが、
今回はメインの二人よりも新たに登場した別の氏族の長であるラルフとそのお相手だった
クリストフとの悲恋と石に宿る精霊アニーとの過去の出来事に感涙しました。

アニーが何故仔狼姿なのかと言うのもきっとそうなのだろうと思わせる内容ですし、
アニーと律也に名前を付けられる…

9

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

薔薇というか百合?

美形ぞろいの吸血鬼シリーズ三作目。

櫂と律也のラブラブ新婚旅行と
石の精霊アニーに焦点をあてたお話です。

氏族の長に人魚に…と新キャラが続々と登場しますが
皆揃いも揃って線の細いの美人さんばかりで
ごめんなさい、ちょっとお腹いっぱい感が;
メインの櫂と律也にしても
挿絵の影響もあって
どちらも受っぽく見えてしまい…。

砂糖菓子のような世界を愛でながらも
一人くらい身…

4

七月七日 小説

愁堂れな  高星麻子 

淡々と描かれる純愛

奇数が重なる日をタイトルにした章が連なり、
その時々のエピソードが綴られながら、二人の10年愛が描かれる。

そういう描き方もあって、いわゆるBL小説とはひと味違う作品。
個人的には、非常に好きだった。

大学受験の日に知り合い、その後身体の関係が出来た親友同士の
佐久間と流田。

地主の息子で今や肉親もおらず、家政婦の清さんと邸に二人、
卒業後も働く事なく悠々と暮す流田。

9

秘密の夜にして 小説

松幸かほ  高星麻子 

色んなギャップが良かったです!

一夜限りの関係を持ち、「これって運命かな」なんて言った年下の男・七瀬が
四年後、経営企画部に支社から異動してきて…という、
そんなに捻ったお話ではなかったのですが(すみません)
美人な智里が若くして課長に昇進して
バリバリ仕事するタイプなのに、
人の気配を感じるような場所が興奮してしまうというギャップ!!!
高校一年の頃バドミントン部で
その頃すでにゲイだと自覚していた為
練習後の…

3

花嫁と神々の宴 狗神の花嫁 (2) 小説

樋口美沙緒  高星麻子 

主役に苛立つ

『狗神の花嫁』の続編。
前作は細かくは思う所もあり、好きって程でもないけれど
面白く読んだのですが、これは苦手でした。

何が苦手って、比呂のキャラ。
人の話を聞かない意固地さや、全体を見渡せず自分の思いで突っ走り
勝手なことばかりする

茜も可愛いけれど、8歳じゃあないよね?これじゃあ4歳?

危機を乗り越え伴侶となった狗神と比呂は、
時々喧嘩をしながらも、藤と茜と共に幸せ…

9

秘密の夜にして 小説

松幸かほ  高星麻子 

何もかも好みじゃない・・・

松幸さんは、基本的には好きな作家さんですが、正直なところ作品によってかなり好みが分かれます。

こちらは、ルビー文庫の前作がまったく合わなかったのと、個人的に『年下攻』もですが何より『お仕事もの』がものすごく苦手なので、一応買ったものの何か月も積んでました。

このまま読まないかもしれないとさえ思っていましたが、1月の新刊『狐の婿取り』がよかったので、その勢いがあるうちにと頑張って読みまし…

3

恋はおとぎ話みたいに 小説

秋山みち花  高星麻子 

王道マイフェアレディもの

『マイフェアレディ』です。古過ぎますか?でも『プリティウーマン』ももう古いよね・・・
まあ、とにかくそんな感じです。そして、年の差(年上攻)・健気受。


シングルマザーだった母を亡くし、父の弟である叔父の家に引き取られたものの、その叔父も亡くなって家を追い出された雪奈(受)。

行くあてもない雪奈は偶然出逢った財閥の御曹司・レイモン(攻)の家で『犬の世話係』という名目で暮らすこと…

3
PAGE TOP