高星麻子さんのレビュー一覧

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

なんだ…ただのイチャラブか。

攻の東悟は、学生時代に友人と会社を立ち上げたうえ、頑固者で有名な鈴音の祖父源一郎からお墨付きをもらったほどの敏腕経営者。
かなりデキる男のはずなのですが、語彙がアレで大事な場面で鈍感だったりします。

以下、結構なネタバレですので、まだ読んでいなくてこれから読む予定の方はご注意を!



最初に二人が出会った時点で、赤い実はじけたということを理解し東悟の言葉の裏側を読み取れば、このス…

15

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

全体的に駆け足気味

あらすじ:
白河財閥の跡取り・鈴音(受け・17歳)は、パーティーで出会った年上の男性・桐島東悟(攻め・30歳)に一目惚れ。
祖父の死後、鈴音の後見人となった東悟と再会するが、彼は別人のように冷たい態度で……

物語開始30ページ程度で、鈴音が後見人・東悟の「伴侶」となっている展開にまず驚き。
東悟が鈴音に養子縁組の話を持ちかけるシーンも、二人の初夜も、全てモノローグによる説明で処理されて…

6

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

本のタイトルがすでにネタバレ…

白河財閥の跡取りの鈴音(受け)は、唯一の肉親である祖父を亡くし、祖父の意によって後見人となった東悟(攻め)の伴侶になった。大好きな東悟の嫁になれて幸せな日々を過ごしていた鈴音だったが、忙しい東悟はだんだん冷たく、鈴音に構わなくなり…。


とにかく攻めに対してムカつく話でした。BLだし、一見冷たい態度を取ってはいても、何らかの冷たい態度を取らざるを得ない理由があるとかだと思ったのに、かなりペ…

12

壁際のキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

年下の俺様が愛を乞うまで

ストーリー展開自体は、突っ込みどころも多いと感じましたが、どこが萌えどころかなぁと考えてみると。
ルックス良しでCMで名の売れ始めた20才の芸能人(俳優)、羽島。彼の、若さゆえ?の自分勝手さ、強引さ、つまりは子供っぽさ。同時にイケメンの贅沢な悩みとも言える自意識過剰と、他人の賞賛を馬鹿にして自分を過小評価する態度。
そんなところをズバッと意見してきた哲に、俺様かつ懇願の入り混った複雑な恋心を抱…

1

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

妖精王!

夜の種族シリーズ、今回は、妖精王とヴァンパイア氏族「グラ」の長のお話。
妖精の森とか、大好物!
人間界と夜の世界の異変の繋がりを探りながら、少しずつ夜の世界のことを知っていく律也。
律也と一緒に、読者の私も夜の世界を知っていく、このワクワク、ドキドキ。
1冊ごとのメインエピソードと、徐々に迫っていく大きな謎。
こういう、世界観がちゃんとしたファンタジーって、やっぱり好きだ。
高星さんの…

1

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

“シリ”ンダーキー

四ノ宮さんの作品は初めて読みました。

王道でちょいモフなファンタジーです。
田舎の温泉宿の息子、拓海は子供のときに神社の狐像の鍵を滝壺に捨ててしまった過去がある。
以来、雨男となってしまった彼は、逃げる様に故郷を離れ東京で寮生活をしていた。ところが、父親の病気の為、大学への進学を諦め、宿の若旦那として再び故郷に戻ることとなる。
帰郷した日も雨に見舞われ、拓海がやむなく神社であまやどりを…

2

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

お狐様の嫁取り話

幼い頃に稲荷神社の狐像を破損させてしまったことにより、強烈な雨男になってしまった拓海(受け)。地元で知らぬ人のいない雨降らしの悪評に耐え切れず、東京の高校に進学し、大学に進もうとしたが、実家の父が倒れ急遽旅館を手伝うことに。帰ってきた地元では相変わらず雨男と馬鹿にされたが、神社で佐古路(攻め)と名乗る男と仲良くなることで気分が癒され…。


いろいろ無理のある展開と、無理のある設定を、力技で…

3

逢瀬 「狐の嫁取り雨」書き下ろしSSペーパー グッズ

初々しいのは良いのですけど

本品は『狐の嫁取り雨』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、
2人が久しぶりの逢瀬を楽しむお話です。

天守山が紅葉に包まれた晩秋、

天守稲荷神社が
新たなパワースポットとして
報じられた影響もあり
町には紅葉と温泉目当ての
観光客が押し寄せます。

拓海も民宿の仕事に忙殺されて
ひと月近くを過ごしたため
佐古路とも会えずにいました。

1

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

物足りなさあり

タイトルからもふもふを期待して読んだけれど、それほどもふもふしておらず肩すかし。主人公が雨男というコンプレックス部分が話のかなりの部分を占めていて、BLとしてもちょっと拍子抜け。題材としては惹かれる部分が多いのに何だか萌えきれず残念。
作品として破綻しているわけでもないし、文章も特に問題がないのに何かが足りない感じ。雨男になってしまった部分をもっと書き込んでファンタジーを強くするか、もっともふも…

4

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

雨男の成長物語

四ノ宮慶さんと言えば、エロ濃いめでちょっとエキセントリックな話を書かれる作家さん…
そんなイメージでしたが、本作はかなり王道寄り?のファンタジー。
お稲荷様・モフモフ・花嫁…とBLファンタジー定番の要素が詰め込まれています。
それでいて、舞台となる田舎町の情趣ある風景、主人公の内面の成長など現実世界の描写にも力が入っていて、なかなか読み応えある作品でした。

主人公は、高校を卒業して間も…

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