うえだ真由さんのレビュー一覧

ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

視点が変わって…

うえだ先生の弁護士シリーズ、2巻目です。

どの巻から読んでもわかるように書かれていますが、ナンバリングされているので、1巻から読んだらより楽しめると思います。2巻は美人で天然気味、だけどしっかりと芯の通った啓視点です。

啓と准己が所属する田上法律事務所は、どこにも引き受け手がなくて行き場のない依頼者が最後に駆け込んでくるような小所帯。田上も啓も、採算度外視でどんな小さな依頼も引き受けて…

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ロマンスの黙秘権(1) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

しっとりと読ませる、恋とお仕事もの

全3巻構成の、読み切りをまとめたシリーズ化作品。うえだ真由先生好きなんですが、読みたいのに限って電子化されていないのが悲しいです。本作は紙でもまだ販売されていますが、重版がかからなければ新品入手は難しくなりそうですね。

弁護士たちのお話です。ラブストーリー色が強い方が好みの読者としては、これくらいのラブ度があると萌えるお仕事BLです。かといってラブエロ全面ではなく、彼らが依頼される厄介な案件…

1

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

身代わりものです

忘れられない元恋人の身代わりにしようとした攻め。
何もしらずに身代わりにされた受け。

いつ事実がバレてしまうのかというドキドキ&緊張感、そして両者どちらの気持ちも丁寧に描かれている構成で良かったです。

学生時代に付き合っていた恋人のことがどうしても忘れられない佳明(攻め)。
ある日、かつての恋人に瓜二つな遙斗(受け)を見つけて交際を申し込みます。

顔はそっくりなのに、性格がか…

3

建設現場に恋の花 小説

うえだ真由  橋本あおい 

恋愛面に関してはあっけないけど

ガテン系でノンケ同士と思われる二人なんだけど、あっさりとくっついてしまって、ちょっと物足りなかったです。

だけどディアプラスなので、前半の雑誌掲載部分でカプ成立しとかないとダメなんですもんね……仕方ないですよね……と思いつつも、二人とも潜在的ゲイなんだなという脳内補正がないとちょっと腑におちないというか。

そして年下攻めということで期待してたんだけど、ちょっと自分の萌えツボとは違ったみ…

1

くちびるの封印 小説

うえだ真由  高星麻子 

寂しい故に欲した愛情

2009年刊。
元は1998年にアイスノベルズにて刊行されていた分の新装版に当たる。
今は漫画、小説内で未成年の飲酒喫煙描写は自粛されているようだが、当時の作品ではこの話みたいに高校生でも時々酒を飲んでいたりタバコを吸っていたりする場面に遭遇する事がある。
じゃあその一方で、何でエロ描写は過激になっていくんだ!!って疑問や憤りについては謎だが。
ちなみに紙文庫と電子書籍を比較してみたところ…

0

建設現場に恋の花 小説

うえだ真由  橋本あおい 

いい年下攻め。頑張るのが可愛いの!

建設現場ものですね。
初めて読む作家さんです。

最初のうちは主人公の現場監督サっちゃんが辛くてこちらもしんどいのですが、作業員の征司のお陰で徐々に成長していき現場にも作業員にも受け入れられていく様子に達成感を感じます。

征司くんがまさかサっちゃんをそんな風に思ってたなんて!しかも手が早くて。
頼もしい年下攻めとウブな可愛い子ちゃん真面目受けですね。

現場のあれこれ、業界のあれ…

1

この口唇で、もう一度 小説

うえだ真由  やしきゆかり 

頭撫でてあげたくなる不幸な健気受け…

無慈悲BLで紹介されていたので読んでみました。

受け瑞の過去、背負ったものは壮絶です。
お金を工面するため高校を中退しバイト三昧。そんな中謎の火事で家族は死亡。自分一人だけが生き残ってしまったが絶望に負けず親の気持ちを継いで借金返済のため身を粉にしてひた向きに頑張る…。

本人の意識しないところで漂う微量な痛々しさはあれども、悲壮感や不幸さを感じさせないんですよね。
そんなアクのない…

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建設現場に恋の花 小説

うえだ真由  橋本あおい 

オヤジ様方!

この本、前から読みたかったんですよ。でも、何故か機会に恵まれませんで、本日やっと読めました。
いやー、良いですね、ガデンBL。
この本の出版から5年が経ちますが、最近では滅多にお目にかからなくなってしまったジャンルです。
どうしてなんだろう?
肉体労働ってやたらカッコイイと思うんですけれど。
またどなたか書いてくださらないかしら?

見た目が可愛らしい新卒の澤井くんがゼネコンの現場監…

3

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

愛は、奪うのではなく与えるもの

長時間の移動をしなければならない事態を前にして手持ちの本がなくなりかけるという危機に陥り、フェアの最中の本からこちらのレビューを頼りに物色した中の1冊。うえだ真由さん、初読みですが期待以上に良かった!
今まで書かれた姐さま方のレビューにもありますが「うわー、どうなるの(ハラハラ)」と言ったドラマチックさはないのですが、橘高と遥斗の心情が丁寧に描かれている所がとても良い感じです。

出版社あら…

3

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

ほんわり、幸せー

六芦先生たどりでget。
何も期待せずに読んだら、超好みのお話で、思いのほか良かった!

最初から「いつばれるか、いつばれるか」とドキドキしながら読んで
もう夢中!
もうばれちゃった時の「あーやっちゃった」感は半端なく、
「よし、これからどこまで落ち込むか!」と期待してたら!

あっさり迎えにきちゃって あっさり許しちゃって、あれれれれ・・・
という肩透かし感満載。

でも好…

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