うえだ真由さんのレビュー一覧

じれったい衝動 小説

うえだ真由  富士山ひょうた 

じれったいのは友啓さん(主人公・攻め)

犬猿の仲の上司にいつの間にやら惹かれてしまい、「コレは…いやでも…まさか…」とかなんとか悩む攻め・友啓の焦れ焦れをたっぷり味わうお話でした。
そんな焦れ焦れの対象相手・宮前(29?)は出世頭のクールビューティー。
あくまで数字優先データ理論の宮前と、営業経験のない人間に指図を受けたくない友啓(27)は、(電話上のやり取りしかしていないにも関わらず)周囲も認める仲の悪さ。
そしてそんな宮前が営…

0

スイート2・バケーション 小説

うえだ真由  金ひかる 

海に潜ってみたくなる。

うえださんの作品は初めてだったんですが、とても読みやすかったです。
攻めがダイバーなだけにダイビングシーンがあるんですが、とても海の世界が魅力的に描かれていて青の世界を体験してみたくなりました。

ただ、いまいち受けにも攻めにも魅力を感じる事が出来なかったので中立で。
文章自体はとても読みやすい作家さんなので他の作品をもう少し読んでみてから相性を判断しようかと。

0

甘い探検 小説

うえだ真由  紺野けい子 

爽やかな青春小説でした

先に書かれた真由さんのレビューが適切すぎて、
もう私の出る幕ではないという感じなのですが。
正に真由さんが仰る通り、
「青春小説の恋愛要素が同姓だっただけ」という作品でした。

同性に惹かれるという初めてのことに戸惑いつつも、
手を伸ばさずにはいられない。
走り出した気持ちが止められないという、
甘酸っぱいメインカップルの恋愛は萌えるのですが。

思春期特有の現状の不満に、将来…

1

ロマンスの黙秘権(1) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

9年越しの恋

弁護士ものです。が、大掛かりな法廷闘争とは無縁で、主に小さな案件ばかりを扱う事務所が舞台となっております。ロマンスだけでなく、弁護士のお仕事の場面もきっちり描かれていて、そこに色々な人間模様が垣間見えて大満足でした。

エリート弁護士准己は、大学の同期で、ずっと忘れられなかった啓がいるからという理由でとある貧乏事務所にやって来ます。こんな貧相な事務所に何で俺が、と思いつつ、脳裏に浮かぶ啓の姿に…

5

純愛の仮面舞踏会 小説

うえだ真由  麻生海 

うえだ真由さんの初リブレ作品

「リブレらしい華やかなお金持ち攻」を目指したと、
作者が後書きで書かれていましたが。
リブレって、お金持ち攻が多いのでしょうか?(笑)

きらびやかなパーティー会場で、バーテンとして働く苦学生・出帆と、
巨額の資産を手にし悠々自適に過ごす若きエリート・理人との恋物語。
ダーツの勝負から始まった二週間限定のバカンス。華やかな仮面舞踏会。
何だかハーレクインロマンスを思わせる設定とお話し…

1

楽園 小説

うえだ真由  高星麻子 

修道院ものです

修道院ものです。
とある秘密を抱えた攻めが入った山奥の修道院で出会ったのが、清貧生活に身を浸してる受け。
受けは攻めにピュアな眼差しで好意を示す。心のささくれた攻めはその好意を素直に受け入れられず、苛立ち、ある日懺悔室で無理やりレイプしてしまう。
それから背徳にまみれた関係がはじまる――。

修道院ものというのはBLの人気ジャンルのひとつのようで、過去にも何作か読みました。マリア像の前や教会のなか…

1

フラワーチルドレン 小説

うえだ真由  蓮川愛 

傲慢男がへこむ姿に萌えました

私、ひたすらピュアで優しい可愛い子ちゃん受けってあんまり好きじゃないんですが、この小説に登場した受けは妙に好きでした。へんな嫉妬がなく、ひたすら包容力のある優しい受けに、癒されました。

主人公はエリートサラリーマン(攻め)。イケメンで、仕事ができて、自分に自信があって、常に複数の男女と身体の関係を結んでいる、ちょっとイヤミな男です。
そんな彼は、通勤電車のなかで、花屋をしてる受けと出会います。

1

8年目の約束 小説

うえだ真由  紺野キタ 

ひたむきな恋

幼いながらも真剣な恋をしていた二人が、
ある事件がきっかけで別れざるを得なくなる。
悲しい別れから8年。晴一への消せない思いを胸に秘め、
静かに暮してきた千波の前に突然、晴一が現れます。

恋をして一番盛り上がっている時に、
相手に気持ちを残しながら別れた二人なので。これは後を引くでしょう。
別れてからの8年、千波と晴一がどんな思いで暮してきたか。
それを考えると切なくなりますね……

1

くちびるの封印 小説

うえだ真由  史堂櫂 

うえだ真由さんのデビュー作

愛に飢えてる高校生と既婚社会人の、年の差カップルです。
偶然乗り合わせた電車で、高校生が社会人を誘い、発作的に関係を持ってしまう。
背伸びして背伸びして、苦しくてはち切れそうになってる受けのグルグルっぷりを堪能しました。
ディープなデビュー作でしたが、うえだ真由さんらしい焦れったさとか切なさとかが味わえる一冊だと思います。
デビュー作って、たいてい面白いよね。作者の入魂っぷりが伝わるし。

ラスト…

1

ヒミツな二人 小説

うえだ真由  猿山貴志 

火サスみたいなBL

『湯けむり殺人事件』とでも名付けたくなるような、そんなお話でした。
主人公は高校生。
修学旅行中、イタズラで入った露天風呂で殺人事件に遭遇する。
刑事と出会い、反発しあいながらも少しずつ仲良くなり、一緒に事件を解決する。で、愛も芽生える。
火曜サスペンス劇場花のOL――じゃなくてBL風味湯けむり殺人事件、まさにそんな感じ。登場するのは美女の裸じゃなくて、痩せっぽっちの高校生美人受けの裸ですがw

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