高緒拾さんのレビュー一覧

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

堕ちて、堕ちて、その先は?

好き嫌いが、別れる作品だと思います。
なんたって暗い、重い。読んでいて、ストーリーもさることながら、行間から漂う退廃的で濃密な空気に、息苦しくなりました。
その感覚は、山藍先生や木原音瀬先生(FRAGILEなど)の作品など、確かな筆力の作家さんの作品でしか味わえないものだったので、私としては神評価をつけます。
初めて読んだ、綺月先生の作品だったのですが、一気にファンになりました。

さわ…

11

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

神評価はできない。

久々に読み応えのある一作に出会えました。
読み応えあり過ぎて、これを読んだ後暫くは何を読んでも薄味に感じてしまったほどです。
年間何百冊もBLを読む割には、そういえば木原作品てほとんど読んだことない気がします。
文庫にしては厚みがあり、改行を多用しない文体で(BL小説に多い、段落が頻繁に出てくる文体ではないという意味です)、文章量も相当多いと思いますが、一気にラストまで読んでしまいました。

12

抱かれたい男(表題作 飯島さんの×××) コミック

神室晶  高緒拾 

そういうオチなのねw

なんというか、いろんなものを超越したところにある作品だと
思わずには居られない(・∀・)アヒャ!!
エロ漫画なのだけれど、エロというよりこれわwwな作品でした。
読めばわかる、わかるさ読めば。
ということで、今回の主役は飯島さん。
あんまり記憶にないけどな=てな訳で始まったお話。
AV~な話は、どこかでもありましたね。本誌でも最初の回と最後の髭先生の話は読んでいたのですが、最初のあのマ…

3

抱かれたい男(表題作 飯島さんの×××) コミック

神室晶  高緒拾 

妄想と現実のギャップ萌え

飯島課長!最高ですね~、シブイイケメンなのに、なんだかんだと己の欲求と
かけ離れた世界に引き込まれてしまう情けなさと可愛さを兼ね備えてる。
攻めるつもりが気が付けば未知の世界に入り込み、そして思わぬ快感に乙女化?
なんて思ったら、タイプの相手が見つかれば、妄想劇場に突入して脳内エロに
磨きがかかっていくんですよ。

何度も妄想劇場を繰り返しては、妄想と現実の厳しさを目の当たりにして気分…

2

抱かれたい男(表題作 飯島さんの×××) コミック

神室晶  高緒拾 

真打登場?

ついに、飯島課長が全面に出て参りました。
「ランブル・ラッシュ」「イケナイ男」で、いい味出していた
飯島課長です。(「淫らな男」は別枠で笑)

この1冊、めっちゃ濃かったです。
丸々飯島課長の妄想劇であったのですが、
その実は、飯島課長が妄想していた以上のことが
裏では繰り広げられているという点が面白い!

特に、靴屋のストーリがお気に入りです。
まさかの裏でSM関係があったと…

2

抱かれたい男(表題作 飯島さんの×××) コミック

神室晶  高緒拾 

永遠のアテ馬男・飯島課長~♪

待ってました!待ってましたよ!!
「イケない男」で飯島課長がAVに、しかも受けでスカウトされる話のその顛末♪
大冊子”大ジュネ”を手に入れたいと望んでも、オークション入手の価格にあきらめ、きっといつか単紺本収録になるに違いない!と願っておりましたら、、やっと、やっと、、
そんな方もきっと多いのだと思います(涙)
実に満足でした。
ランブル・ラッシュで登場した時は、おいしいところ頂いちゃう…

3

抱かれたい男(表題作 飯島さんの×××) コミック

神室晶  高緒拾 

飯島さんは妄想族。エロおかしくて最高!

ランブルラッシュでは実際にタチさんとしていい男ぶり(但し、自分は最終的には美味しい目にはあえていない)を見せてくれた飯島さん。

・・・ですが、この本のエロシーンの9割は飯島さんの妄想で構成されています。
そして残りの1割は飯島さんがやられていますw まことに残念でした、飯島さん。

「飯島さんのxxx」
実はこれ、JUNETのおまけ大冊子に掲載されていたもの・・・
そして私はこのお…

5

淫らな男 コミック

神室晶  高緒拾 

本全体から漂う色気に火が出そうになる

読み終わった後読後感を語る、とかどこがどういいのかを論述するには向いてないと思いますこの方は・・・

とにかく、どの短編も
「男の体をセクシー方向に完璧に書いたらこういう感じになる」
というのをそのまま表したような感じがするのです。過度なディフォルメもなく、そんなに筋肉ガチムチって感じでもなく、肌がすごくきれいな感じとかでもなく
とにかく攻めにも受けにもフェロモンを感じるのです。

3

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

丁寧な描写に感服

かわいさあまって憎さ百倍。
一言で言うなら、FRAGILEはそういう作品です。
木原先生の作品の根底には「好き」と「嫌い」は紙一重だという心理があるわけですが、
それがもっとも端的にあらわれた作品だと言えましょう。

片思いとはいえ、好きな人にこきけなされ、罵倒された反動は大きい。
自己の精神を揺るがすほど、殺したいほど憎い。
それを体現してしまう青池の行動は、およそ容認できるものじ…

14

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

何処までも堕ちてゆく先に見えるもの

この作家さんの作品と言う事だけでも個人的趣味で高評価になりがちなのですが
読み終わってやっぱり評価が下がらなかった作品。
ただし、かなり内容は排他的で暗く人間が何かにハマって堕ちて行く様は
陰鬱とした内容でしかないのですが、それでも惹きこまれる。
耽美と言うと思い浮かべるのは山藍先生ですが、それとは違ったピュア的な
エロスもあって読みごたえありましたね。

主人公の受け様の環境は他人…

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