高座朗さんのレビュー一覧

24(トゥエンティ・フォー)パートナー 小説

いおかいつき  高座朗 

二人の過去をもっと知りたい!

いおかさんらしい、男臭いBL。
探偵のバディモノで、最初は全くBもLも要素がなく、
カッコいい男前な二人なのですが、
そこにどういう風にBとかLとかの要素を持ってくるのかな?
と思ったら、そうきたか!てな展開で!
BL的お約束を、いい意味で裏切ってくれた展開で、面白かったです。

ただ、やはりLOVEな所の心情が、利重はともかく、
広基の方がもう少し色々欲しかったかなと。

こ…

1

嘆きの天使 小説

いとう由貴  高座朗 

復讐にとらわれた男と地上の天使

うーん。
設定自体は好きなのですが、攻めのランバートが好きになれませんでした。
ノエル(受)→修道院育ちで純粋無垢。父の暴力から逃れるために母親が修道院に預ける。
ランバート(攻)→ノエルの父親に家をめちゃくちゃにされ母と兄を失う。ノエルの父に復讐するためにノエルを利用。

伯爵ランバートは純粋無垢なノエルを利用して亡き兄の復讐を果たすのですが、あまりに容赦なくて心が狭い人になっちゃって…

2

半化粧の恋 小説

鳩村衣杏  高座朗 

支配x従属とは違う主従もの

先だって「松風の虜」を読んだ時、関連作として本作があげられていたので積み本から引っ張り出してきました。両書が関連していたとは知らなかった…
とはいえ、いざ読んでみると本作は大正時代が舞台で、終盤まで全くリンク部分が出てきませんので、未読でも全く大丈夫です。
この大正時代という設定が絶妙で、華族という「主」があって、使用人という「従」があって、従の階級には子供でも働いて字も読めない境遇も口減しも…

2

恋する男はいつも傲慢 小説

鳩村衣杏  高座朗 

何かいいことあったの仔犬チャン?

ダメっ子がちょっと強引なハイスペック年上男性に可愛がられる、という少女漫画的なストーリー。
ですがそこはさすが鳩村衣杏先生。
どうしようもないぼんぼん育ちのボクちゃんが何も将来に展望を抱いてなかった所から、自分が興味を持っている分野に目覚め、仕事の厳しさ、その中にある楽しみを知っていく、という成長物語でもあり、お得意の「お仕事BL」のエッセンスをちりばめて、ダメっ子への反感や、キレ者社長がそん…

0

楽園の囚われ人 小説

六青みつみ  高座朗 

清く正しく幸せになろう!

(わーんすいません、受け攻め間違ってたので訂正・・)
本棚の整理していて、久しぶりに読み返し。
やっぱこの本、いいわー置いといた私、エライ と思いました(笑)
今も頭は半分ペルシャ。余韻半端なし。
限りなく神に近いんだけど、受けさんが痛い目にあってるところが
泣きそうになるので、すんません、萌2で。

攻めさん:小国の貴族息子。受けさんの元の持ち主(王さん)の殺害に
     忍び…

5

楽園の囚われ人 小説

六青みつみ  高座朗 

作品世界に引き込まれます!

王の寵童だったキリアは、小姓趣味の王から見向きされなくなっても、一心に王を慕っていましたが、戦功を上げた将軍・ファリードに下賜されることになります。
王を慕うキリアはファリードを拒絶しますが、抵抗空しくキリアは抱かれ、ファリードのものにされてしまいます。
傷ついたキリアは自害まで試みて、ファリードに心を開こうとはしません。
ですが、実は、ファリードに下賜されなければキリアには酷い未来しかなか…

7

ルール 小説

水壬楓子  高座朗 

甘いですけど

「スキャンダル」シリーズの3組目、「リスク」のスピンオフ作品です。

「ルール」「トゥルース」は、高森(受け)の視点で進んでいき、篠宮(攻め)と甘い恋人同士になるまでの話です。
「メッセンジャー」は、「リスク」の城島が主人公で、二人に恋文を渡す役割に使われるという面白い内容です。

私は前2作品を未読ですが、冒頭に説明があることもあり、なんとなく流れを察することはできました。

ただ…

1

手を伸ばして触れて 小説

名倉和希  高座朗 

雪彦が眩しい!

5年前の事件で視力を失った雪彦と、その事件を調査する記者・桐山のお話です。名倉和希さんの小説に高座朗さんのイラストと、サスペンス風のお話ということでワクワクして読みました。

桐山のキャラ変…というかイイ人への変貌があまりにも呆気なくて肩透かしでしたが、そこをカバーして余りある雪彦の健気さと可愛さにメロメロでした。多感で好奇心旺盛な年頃の男の子らしい真っ直ぐさが眩しかったです。

せっかく…

1

硝子の迷宮 小説

いとう由貴  高座朗 

「実の兄弟」モノ

表題作と続編の中編2作品が収録されています。慎也(受け)の視点がメインですが、ところどころで直樹(攻め)の心中が短く入ります。

「硝子の迷宮」
事故で視力を失い、恋人や友人にも去られ、仕事もできなくなった慎也(受け)。すべてを失った彼を、直樹だけが傍にいて世話してくれます。事故から半年になり、慎也が自慰をしていたのを見られたのをきっかけに、直樹に触れられるようになり…という話です。

2

隷辱の人魚 小説

吉田珠姫  高座朗 

無理だった

吉田珠姫作品ということで作家買いです。
兄弟モノのトンでも設定ということで、ワクワクして読み始めたのですが……。
なんだか、本作品の近未来の世界観に嵌まれなかった。
はっきりいって、好きじゃなかった。
面白そうな設定だと思ったんだけどな。

何かが違うのです。
私がBLに求めてるのはこれじゃないっ!
ラブがないの。
設定や世界観の説明や帳尻あわせでいっぱい、いっぱいで、余裕がない…

0
PAGE TOP