高橋悠さんのレビュー一覧

凍る月~紅の契り~ 小説

夜光花  高橋悠 

1冊目の方が面白かったけどそれでも

「凍る月」シリーズの2冊目です。
前巻の終りで仄めかされた、受けの幼馴染で一番の理解者亨が獣人化したのではないか、という所からお話は始まります。

餌を前にすると獣人は殺しあう、という殺伐とした雰囲気を、受けの性格が和ませている感じでした。
そのせいで緊張感が1冊目程感じられなかったのですが、私は受けの「みんな仲良くして」という性格は嫌いではないですね。
ただ、同じ手の罠にかかるのはちょ…

2

凍る月~漆黒の情人~ 小説

夜光花  高橋悠 

うん面白い

夜光花さんは今までに数冊読んでいて結構好きな作家さんなのですが、この作品は特に面白かったです。
元々ファンタジー小説や吸血鬼物等も大好きなので、獣人とその餌、という設定にもすんなり入っていけました。
しっかしりた物語の設定とそれに合った語り口、謎の多い登場人物。
その謎を早く知りたくて一気に読んでしまいました。
もしBL物としての設定がなくてもファンタジーとして結構楽しめると思います。

2

狼たちの遊戯 小説

五百香ノエル  高橋悠 

作者お得意のグロさがさく裂してます

前作の「狼たちの秘密」の続編で、時間的には8年程遡る二人の出会い編でした。
血なまぐさいグリさが苦手な人にはお勧め出来な内容ですが、興味深い話でもあります

常に血なまぐさい狂気の噂が絶えないマフィアの御曹司ユーリと悲惨な過去を乗り越え
将来の刑警を目指し、巡警試補生として警察学校で学ぶソジュンとの運命の出会い。
やっぱりかなり過激な出会いだったのだと理解出来るストーリーで、ソジュンの過…

2

狼たちの遊戯 小説

五百香ノエル  高橋悠 

加虐と被虐の出会い編

『狼たちの秘密』からさかのぼる8年前の
サディストでマフィアのボスの息子であるユーリと、被虐嗜好のある警官のソジュンの、警察学校での出会い編。
本編中でちらっと触れられていた、過去の事件について踏み込まれていると同時に、それがきっかけで彼等が、互いに監視するものとされるもの、愛するものと愛されるもの、そんな関係になっていたのが、この編でよくわかります。
特区と呼ばれる近未来な、独特な雰囲気を…

2

ワークデイズ 小説

榎田尤利  高橋悠 

王子沢おめでとう!!

アズマリシリーズで当て馬だった王子沢…。
私は君の幸せを望んでいたんだよー!というわけで
本作で満足しました♪

ポジティブすぎる性格の王子沢と
ツライ過去の経験から、何も期待しない、信じない主義の榊が
相反しながら惹かれあう…。
こういう展開、大好きです!

そして、自分のせいではないのに
次々と揉め事に巻き込まれる榊…。
それを助ける王子沢。
鉄板ですが嬉しかったです(…

3

僕と彼らの恋物語 小説

愁堂れな  高橋悠 

受の魅力ゼロの複数物

攻め親子に挟まれる担任教師、という3Pもの。
ですが、この受の魅力が自分には全く判りません。
特に父親が受にベタ惚れの理由が判らない。
見た目が好みの相手が(作家として)ファンだ、というだけであそこまで惚れる?って感じです。
ベタ惚れの理由が判らなくても受自体に魅力があればまだ良いのですが、それがありません。
この本を読んだ人でこの受に魅力を感じる人が一体どれだけいるんだろうか…と思うレ…

1

僕と彼らの恋物語 小説

愁堂れな  高橋悠 

主人公に感情移入ができない……

 前沢は、今まであちこちの高校で産休代理のアルバイトをしていたが、偶然、友人でもある同僚が長期休暇を取ることになったため、代理としてクラスを受け持つことになる。
 一年の途中である交代であるため、保護者一人一人に挨拶をしようと、家庭訪問をしているところ、生徒の父親が憧れの小説家・南条龍之介であることを知る。
 リビングに入ってきた憧れの作家の姿に、自分の想いを抑えきれなくなった前沢は、パニック…

2

眠り姫症候群(シンドローム) 小説

ふゆの仁子  高橋悠 

脇カプの方が良かった

メインカップルの持田〔攻〕と茜〔受〕
彼らは幼馴染で今もアパートの隣同士に住んでいて、どうしようもなく寝汚い茜は、持田のしか起こせないという困った体質。
けれど茜が同じ医学部研究所の後輩である古雅とベッドを共にしている所を朝っぱらから見てしまった持田は、それ以来、茜を起こしに来なくなります。
そのせいで日常リズムが狂い研究もうまくいかない茜。
でもまあこの2人は口に出さなかっただけで元々想…

1

狼たちの秘密 小説

五百香ノエル  高橋悠 

カオスなんだけどまとまってる

帯『僕の可愛い変態刑警…』

近未来パラレルっぽい都市が舞台。
連続少女殺人が起こり、ソジュン〔受〕はそれを担当し調査する事となる。
ソジュンは、マフィアのユーリ〔攻〕の愛人でもあります。
少女殺人事件と、この2人の蜜事が同時に進んでいく訳なんですが、このソジュンは検査中はバシッと刑事なんですが、ユーリとのセックスはソフトSM的関係で、この言葉攻めとAVめいた喘ぎ声のギャップが良いです。…

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愛なら売るほど 小説

榎田尤利  高橋悠 

愛なら売るほどあるけれど真実の愛は?

再会モノの10年愛モノですね。
大人しくて恋愛には引っ込み思案な藤野が自作の漫画では大胆に真実の愛を追究できる!
自分ができないことを、自分のキャラクターに高らかに代弁してもらっているんですね。
でも、現実では胸に深く深く想いを閉じ込めていることしかできなくて・・・というのが切ない。
飴屋への告白がああいう形でされたのには、私はちょっとう~んという感じだったんだけど、飴屋はヒーローみたいで…

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