いとう由貴さんのレビュー一覧

この恋が終わるまで 小説

いとう由貴  海老原由里 

珍しい鬼畜受け

いとう由貴さんの初期作で、得意の鬼畜攻めではなく、鬼畜受けです!
内気でお人よしだった受けが傷つけられて、誘い受け上等な鬼畜受けに。
痛々しい感じでもあるので、苦手な方はご注意。

編集者・巌垣修二(27)硬派攻め×作家・日野光春(27)根暗プチ鬼畜受け
10年前の高校生時代に同級生だった二人は、作家と編集者として再会する。
高校生の時に修二にみじめに弄ばれて裏切られて人間不信の光春は…

1

恋はひそやかに始まる 小説

いとう由貴  唯月一 

地味だけど落ち着く展開

男の子に本気にならないように!と身構えたりする時点で、恋に落ちている気がする恋愛的に鈍い攻めです。
攻めの婚約者を演じる為に受けが女装をしているので、苦手な方はご注意。

奈良屋百貨店の御曹司・深尾一成(26)ヘタレ硬派攻め×双子の兄・岩瀬秀秋(19)一途健気受け
施設に預けられていた5歳の時に内気で引っ込み思案な秀秋の所にきて、優しく構ってくれたお兄ちゃん。
お兄ちゃんがくれた人形を大…

0

緋色の雪 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

愛憎共存の関係

初っ端からのパターン外しに興奮しました。
病弱な受けが弱っていたら保護して、攻めによる鬼畜三昧が多い中で、珍しいパターンです。
時代設定は、GHQや戦争未亡人などが出てくる時代です。

永井は貴文の家に恨みがあって、その復讐は成功し、一家は夜逃げをすることになる。
病弱な三男の貴文は足手まといということで、家族に捨てていかれた。
脆弱な身体から迷惑をかけていたし、それも当然と貴文は諦め…

3

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

耽美!

上の粗筋が総てな、時代がかったロマンティックなラブストーリー。

美しく生まれついてしまったばっかりに、
自分の人生も、他人の人生も狂わせてしまう、
「薄幸の魔性の受け」深

設定といい、鬼畜でハードな展開や、文中のいろんな言い回しとかも、創生期の耽美小説を思い出させて懐かしかった。

創生期のジュネに書いていたような作家さん達
お名前は誰一人として覚えていないけど、
今になっ…

0

囚われの花嫁 小説

いとう由貴  竹中せい 

鬼畜界の王様かもしれない

友紀がユベールを好きじゃなかったら、人間としても男としても最低な気がします。
傲慢俺様鬼畜超執着自己中攻めが嫌いな方は、避けた方が精神の安定にいいと思います。
耐性がある私でも、ユベールの身勝手さにイラっとくるので。

ユベールは友紀の父親を好きだったが亡くなってしまったので、容姿が似ている友紀を身代わりとして、花嫁になるように育ててきた。
16歳の誕生日に花嫁衣装を着せられて抱かれてか…

6

裏切りに愛の雫を 小説

いとう由貴  蓮川愛 

矜持のある健気受け

いとうさんの書く健気受けに芽生えた最初のきっかけの本です。

伯爵レオン(鬼畜傲慢攻め)×日本人絵描き・保名(健気受け)
お金持ちで傲慢な伯爵にとっては、保名はただの東洋の黄色い子猿扱い。
パリでも絵を描く珍しい芸をする猿や、珍獣扱い。
レオンにとって保名は、いかに利用出来るかそれだけだった。
愛なんて信じない。そのはずだったのに……。
純粋で誠実な保名と関わりあう内に、嫉妬や葛藤に…

2

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

たった一つの光

いとうさんの本の中でもハードな方ですが、それだけではなくストーリーも切なくて奥深いです。
俺様傲慢攻・隆信×健気受け・深 年下攻め
受けが10歳の頃からの愛人生活、秋信と島崎と3P、鬼畜なH、接待で身体を使うなど、ハード&鬼畜エロが殆どなので、苦手な方はご注意。

表紙では髪が長くて女性のように見えますが、長年の愛人をさせられていた秋信に伸ばすように強制されていた為です。
つまりは髪の毛…

7

背徳と愛のはざまで 小説

いとう由貴  徳丸佳貴 

エロエロ逃避行物語

主人公は大学生(受け)。ロシアと日本のハーフです。
ある日、部屋に忍びこんできた男(攻め)に「本のありか」を尋ねられ、知らないというと、そのまま犯される。
心はイヤなのに、無理やり犯されて快楽に負け、また、攻めがときどき見せる寂しそうな表情に心が揺れて──。

ロシア革命前後の王室の悲惨な歴史を組み込んだ、壮大な枠組みのお話でした。
けど、基本はエロエロ。
ストーリーの枠組みじたいは壮大なのに、話…

1

天使と野獣 小説

いとう由貴  六芦かえで 

いとうさんの作品にしては

ちょっと肩すかしです。
あまりに普通すぎて。
どうもいとうさんのお話というとティッシュで鼻をかみながら……みたいなものが多いのでその点で言えば普通でした。
普通というとお家騒動で跡継ぎ捜し→身近にいたと言う流れは先が読めすぎてどうもなぁという感じでしたが主役の二人は好感度もよく、そう言う点では不快感のない作品でした。
ただ普通すぎて私には物足りないという……いつもの受けが泣いているような不…

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天使と野獣 小説

いとう由貴  六芦かえで 

いとうさんのお話にしては

いとうさんと言えば、切なかったり、受けが酷い目にあったりすることが多いと思うんですが、このお話に関しては、そういうテイストは全くありません。
逆に軽い感じで進むので、ちょっとびっくり。

ピアノ留学している一穂は、休暇を移用して一人旅行中、雷に驚き倒れ、もうすぐ伯爵家を継ぐというオレグに助けられ、滞在させてもらうことになります。
でも、本当に助けたのはオレグの屋敷に来ていたラファイール公爵…

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