いとう由貴さんのレビュー一覧

欲しがりな悪魔 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

後半部分を掘り下げて欲しかった

このお話は、攻が受に許しを請い、愛の告白をするタイプの王道ストーリーだと思います。

タイトルは"欲しがりな悪魔"ですが、
"あれも欲しいこれも欲しい、利己的で悪びれのない攻" なのかな。

実はクズ攻め目的で購入したのですが、そこに期待すると、いまいちでした。
受に接近した理由は正真正銘クズですが、なんだかんだで早々に受を愛しているように見えま…

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秘めやかな恋の旋律 小説

いとう由貴  白砂順 

遊び人に見えて健気な受け

いとうさんの作品でも特に「健気な受けが不敏な目にあう」というタイプのものが好きです。
こちらもそんな感じの作品ですが、前半部分はイマイチ乗り切れず…何故かというと主人公は頑張りやな大学生なのですが、小悪魔ぽくて遊び人ぽくて、容姿がいい。そのせいで次から次へと男性に襲われてしまいます。

日本で留学生と刃傷事件を起こし、逃げるようにアメリカへ留学させられ、その先で同じアパートの弁護士に襲われ……

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恋の誘惑、愛の蜜 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

どっちもどっち…

親友として十年間過ごしてきた友也と貴之。友也の秘めた片想いだった貴之との関係が、とある切欠で変わってしまいます。貴之の過去の奔放な恋愛を知る友也は、彼に飽きられないように貴之に対して敢えてそっけない態度を貫きますが、一方の貴之は友也への執着を募らせてゆき――というお話。

続編(スピンオフ)に当たる「恋の報い、愛の渇き」を先に読んでしまったのですが、そちらに出てくる友也と貴之はもっとこう…無邪…

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凍える月影 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

艶がある作品

表題作と後日談ショートの2作品が収録されています。
月永(受け)と義康(攻め)の両方の視点だけでなく、他の登場人物の視点も入っていてドラマっぽいなと思いました。

表紙、冒頭のカラーイラストで言うに及びませんが、朝南先生の艶のあるイラストが堪能できます。月永の怪しい魅力がどわっと伝わってきました。欲しい場面に挿絵も入っているのも嬉しいです。

もっとドロドロした展開になるのかと思ったので…

1

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

二人と一人

「脱いだらすごい」地味っ子・千之が、見た目は紳士だけど実は質の悪い男・柏崎に開発されて甘やかされ、やがて言われるがままに天才画家の男・萩原にも痴態を晒した挙句に抱かれるようになり、めくるめく官能の世界に惹き込まれていくお話です。

半分がベッドシーンでプレイも多種多様のエロエロな作品でしたが、途中までとはいえ千之が頑張って自分から柏崎との縁を切ろうとしていたのは好ましかったです。まぁ、結局すぐ…

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恋の報い、愛の渇き 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

現在進行形なのかなー

シリーズと知らなかったので前作は未読です。緒田涼歌さんの描く鵜飼がカッコ良くてドキドキしました。

鵜飼と怜のキャラクターはそれぞれ個性が強いもののちゃんと「大人の男」という感じで良かったのですが、当て馬ポジションの篠崎がどうも中途半端に感じました。いかに「上等な男」であるかがこれでもかと説明されているのに何故か拭えない小物感。一瞬だけ出てきた篠崎のモノローグのせいかもしれません。意外と底が浅…

0

月影の雫 小説

いとう由貴  千川夏味 

薄幸受けがさらに痛い目に遭う話

国が敵国に滅ぼされた。貴族の家に産まれたサディア(受け)は、不治の病にかかっていることと母の身分の低さから冷遇されていたが、家族が逃げ延びる際に捨てて行かれ、敵国の軍人であるレゼジード(攻め)に保護される。病の治療を受け、これまでの人生で受けたことのなかった優しさを与えられて喜びに打ち震えるサディアだったが、レゼジードが自分を助けたのにはある思惑があったと知り…。


かわいそうな境遇の子が…

6

凍える月影 小説

いとう由貴  朝南かつみ 

耽美

坊さん!兄弟!復讐!
背徳的な要素むんむんの本作。
時代背景もあるのですが、文章が堅苦しくて
雰囲気を感じました(*´ω`*)くぅ
挿絵の坊主ぐあいがまたエロスでよいです。

お話しはといいますと
現国主の父である元国主の嫡子である受。
それは現国主の母しかしらない事実。
秘密裏に家族を殺され、幼いながらに逃げた受は
寺院で稚児として過ごす。
寺の坊さんたちには稚児としてアレ…

1

月影の雫 小説

いとう由貴  千川夏味 

浅い

読みながら「あれ?」と思うことしばしばでした。なんだかずいぶん拙い…と思っていたらずいぶん前の同人作品を改稿したものと判明し、納得。
お話はテンプレな上、キャラもひねりもゆるいので最近のいとう作品を読んでいると肩透かしを食らうこと間違いなし。10年くらい前の作品だと念頭に置いて読むことをお勧めします。

王子様と瓜二つの健気でかわいそうな受けの子が攻め様に救われるファンタジーでした。攻めがか…

4

真夜中の蜜約 小説

いとう由貴  小椋ムク 

心はピュアなまま

ちょっとハードなお話を読みたくなり、この本を手に取りました。
いとう由貴先生のエロスの世界を、小椋ムク先生が描くとどんな風になるんだろう?
そんな好奇心から買った一冊です。

表紙は切なそうで甘そうで美しい~イラスト。
でも、いとう先生のお話だからそれだけでは無いよなぁ、と読みはじめて。
やはり、切なく甘く美しくだけではありませんでした。
主人公の優樹には、次々とハードな日常が続きま…

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