高久尚子さんのレビュー一覧

夜に薫る純白の花 小説

真崎ひかる  高久尚子 

ヘタレと健気。

とても静かな、しっとりした雰囲気で進むストーリーです。

いやもう、すれ違ってすれ違って『どっかで言葉にしてれば即解決だったんじゃないのか!』と言っちゃあオシマイなんですけどね。でもそれがさほど苛立たないんですよ。

私は『言葉が足りない』(特にダメ男)攻はすっげーキライなんですが、この宏晃(攻)はなんというかヘタレすぎて、しょ~がないなと思えましたね。
でも『いい加減にしろ!』と…

3

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

幼馴染って素敵~

レビューを読んでとても面白そうだったので、読んでみたのですが、幼馴染のすれ違いにときめきました。特に話の描写のされ方が素敵でした♪

--(以下ネタバレを含みます)--
記憶を失った受けの涼太が、はじめは、その期間に何があったのか?自分を襲った人物は誰なのか?そこから真相を探していくのが、少しずつその前後の流れが明らかになっていく内に、犯人を追うよりも、その頃の自分の気持ちはどこにあったのか…

2

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

難解な記憶喪失もの

うわあーっ、面白かった!

わけわかんないのに萌えまくりましたよ。

「むこう十年は記憶喪失もの」を読まなくてもいいかもしれないとかなり真剣に思ってしまいました。

ありとあらゆるジャンルの小説の題材とされる記憶喪失。BLでもわりとしょっちゅう見かけますが、この作品では記憶喪失そのものについて考えさせられました。

受が三ヶ月間の記憶を失ったところから物語は始まります。失われた三ヶ…

3

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

希望はきっとあると思わせてくれた作品

天涯・・・空のはて。また、非常に遠い所。
タイトルを見ただけでせつない内容が伝わってきました。
なにかを待ち続けている遠召結生の生活に入り込んだ旅人、高知英利。
互いに自分のことは語らずただ抱き合うふたり。
遠召の過去と高知の今。
肉親に奪われた遠召と肉親を奪われた高知。
すべてが互いの心の中で解決?したとき二人は本当の意味でひとつになり別れを迎えます。
遠召が預かった「愛情の形」そ…

6

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

嘘から始まる

ゲイの受け・多和田は今まで誰とも付き合った事がなかった。
親友が男を紹介してくれる事になって待ち合わせで待っていると現れたのが脚本家の攻め・新山。
紹介相手の男が事故で来られなくなってしまい、石野の変わりにそれを伝えに来たのだが、新山は紹介相手のフリをした。
人形みたいな綺麗な顔を持つ多和田に興味を引かれ、その場だけの嘘のつもりだったのに次に会う約束を取り付ける新山。
ドラマの脚本で多和田…

0

僕はすべてを知っている2 限定版小冊子 グッズ

あまあま

歩のEDも無事治り、愛を再確認した二人のラブラブあまあま後日談。

歩の後ろが感じやすくなったことに気付いた犀川先生は、
“金沢先生が前立腺マッサージをしすぎたからではないか”と疑い、
嫉妬してヤキモキしています。
金沢先生、楽しそうだったものなあ。歩の治療。
あれを見ていた読者からすれば、疑いたくなるのもわかる気がします!
でも「愛の力ですね」なんてひとことですぐ機嫌が直ってしまう…

1

僕はすべてを知っている(2) 限定版 コミック

高久尚子 

美チン再び

こちらも再読です。

今回はクリスマスエピソードにバレンタインエピソードと盛り沢山で
楽しいぞ♪とワクワクしていたのですが……
なんとその後、ライバル(美チン主)和倉が登場し、思い悩む歩は
ストレスからEDになってしまいます。
本人達は至って真剣なのでしょうけど、歩がひとり葛藤したり
青くなったりしている様は、可愛くて仕方がなかったです。

前巻ではどこまでも受け身に見えていた歩…

3

僕はすべてを知っている コミック

高久尚子 

マニアック

全サのドラマCDも無事届いたので再読。

『君の下半身は世界一美しい』という帯のコピーに惹かれて……
というより、引き寄せられて購入してしまったこの作品。
どんな漫画かと思ったら、美チンマニアの下半身専門医
(犀川千博さん)と、携帯電話ショップ店員(浅野歩くん)のお話でした。

千博さんは、色々と紙一重な人ですねー。
服の上からでも形がわかるとかどんな超能力者ですか。
しかもこの…

0

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

飛び出してきた果て

偶然出会った訳ありな感じの高知を、遠召は気まぐれで同居させます。
今まで何人もの男女を同居させてきた様に。
遠召は、古い一軒家で出て行った同居人を一人待っている。
最低限の事をする以外は、ぼんやりと怠惰に。
ある夜悪夢で目覚めた高知は、同じく眠れずに起きていた遠召に、
「しようか?」と誘われ激しく抱き合います。
その後、睡眠剤や鎮静剤みたいにセックスするのが常となります。

お互い…

7

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

記憶喪失ね・・・

正直、特筆すべきものはないです。記憶喪失もの、まあBLの王道だよね、としか。でも、あくまでも樋口さん作品として見れば、それほど悪くもなかったんです。『愛の巣へ落ちろ!』のシリーズ以外の樋口さんの作品では唯一マシですね。

ただ『ミステリー』っていうのは大げさすぎだと思いました。『謎』そのものはどうってことない、風味程度です。それを言うなら、『三角関係』もそうなんですが。

これは樋口さ…

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