高久尚子さんのレビュー一覧

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

ピュアなお話

幼なじみ記憶喪失もの。

紹介文から受ける印象よりずっとピュアなお話でした。
ただ全体的に心身ともに痛々しい描写が多いので、ちょっと疲れますけど^^
記憶喪失ものってベタな設定らしいんですが、私は初めてですw
三ヶ月分の記憶が比較的ランダムに思い出されていって伏線が回収されていく、って感じなので、気をつけて読まないといけませんでした♪
記憶喪失ものってだけでなく、二人が幼なじみというこ…

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天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

家族とのバランス

すごく重いテーマでした。

読んでいて、自分のテンションが低い時、三回くらい合間に他の本へ浮気しました。
重い話を重めに書いたものなので、読むのが辛かったな。
いつもは、早ければ三日で読む私が、1ヶ月以上かかりました。

なのですが、結果的には、読んで良かったなぁと思います。
家族は人の基本部分で。
そこが歪んでいると、次の代にまで歪みが伝わってしまう。
そして、愛情が無さすぎて…

2

きみと暮らせたら 小説

杉原理生  高久尚子 

それぞれの思いは・・・

見た目は寡黙で男前、でも中身は繊細な攻め×優しくて見た目は可愛いけどお兄ちゃん気質で男前な受け。幼馴染の誰よりも可愛く・可憐だった親友が、数年ぶりに偶然再会をしたら「ど・・・どちら様・・・?」になっているお話です(笑)

--(以下ネタバレと感想を含みます)--
一哉(受け)視点で話が進むので、序盤は真帆(攻め)の変貌っぷりや、態度に一緒になって困惑していました。ですが、小さい頃に交わした言…

2

夜に舞う薄紅の花 小説

真崎ひかる  高久尚子 

トーンダウン・・・

前作の『夜に薫る純白の花』はよかったんですよ。だから、続編は楽しみにしていたのですが、なんともグダグダでいまひとつでした。

前作でも感じたんですが、これ『年の差(年上攻)』しかも15歳差のわりに、いわゆる『年の差もの』の醍醐味は薄かった気がします。宏晃(攻)に年相応の『大人の包容力』が感じられないから。

私『ヘタレ攻』は大好きなんですが、なんかこの宏晃のヘタレ具合はあんまり好みじゃ…

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夜に薫る純白の花 小説

真崎ひかる  高久尚子 

ヘタレと健気。

とても静かな、しっとりした雰囲気で進むストーリーです。

いやもう、すれ違ってすれ違って『どっかで言葉にしてれば即解決だったんじゃないのか!』と言っちゃあオシマイなんですけどね。でもそれがさほど苛立たないんですよ。

私は『言葉が足りない』(特にダメ男)攻はすっげーキライなんですが、この宏晃(攻)はなんというかヘタレすぎて、しょ~がないなと思えましたね。
でも『いい加減にしろ!』と…

3

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

幼馴染って素敵~

レビューを読んでとても面白そうだったので、読んでみたのですが、幼馴染のすれ違いにときめきました。特に話の描写のされ方が素敵でした♪

--(以下ネタバレを含みます)--
記憶を失った受けの涼太が、はじめは、その期間に何があったのか?自分を襲った人物は誰なのか?そこから真相を探していくのが、少しずつその前後の流れが明らかになっていく内に、犯人を追うよりも、その頃の自分の気持ちはどこにあったのか…

2

八月七日を探して 小説

樋口美沙緒  高久尚子 

難解な記憶喪失もの

うわあーっ、面白かった!

わけわかんないのに萌えまくりましたよ。

「むこう十年は記憶喪失もの」を読まなくてもいいかもしれないとかなり真剣に思ってしまいました。

ありとあらゆるジャンルの小説の題材とされる記憶喪失。BLでもわりとしょっちゅう見かけますが、この作品では記憶喪失そのものについて考えさせられました。

受が三ヶ月間の記憶を失ったところから物語は始まります。失われた三ヶ…

3

天涯行き 小説

凪良ゆう  高久尚子 

希望はきっとあると思わせてくれた作品

天涯・・・空のはて。また、非常に遠い所。
タイトルを見ただけでせつない内容が伝わってきました。
なにかを待ち続けている遠召結生の生活に入り込んだ旅人、高知英利。
互いに自分のことは語らずただ抱き合うふたり。
遠召の過去と高知の今。
肉親に奪われた遠召と肉親を奪われた高知。
すべてが互いの心の中で解決?したとき二人は本当の意味でひとつになり別れを迎えます。
遠召が預かった「愛情の形」そ…

6

恋のはなし 小説

砂原糖子  高久尚子 

嘘から始まる

ゲイの受け・多和田は今まで誰とも付き合った事がなかった。
親友が男を紹介してくれる事になって待ち合わせで待っていると現れたのが脚本家の攻め・新山。
紹介相手の男が事故で来られなくなってしまい、石野の変わりにそれを伝えに来たのだが、新山は紹介相手のフリをした。
人形みたいな綺麗な顔を持つ多和田に興味を引かれ、その場だけの嘘のつもりだったのに次に会う約束を取り付ける新山。
ドラマの脚本で多和田…

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僕はすべてを知っている2 限定版小冊子 グッズ

あまあま

歩のEDも無事治り、愛を再確認した二人のラブラブあまあま後日談。

歩の後ろが感じやすくなったことに気付いた犀川先生は、
“金沢先生が前立腺マッサージをしすぎたからではないか”と疑い、
嫉妬してヤキモキしています。
金沢先生、楽しそうだったものなあ。歩の治療。
あれを見ていた読者からすれば、疑いたくなるのもわかる気がします!
でも「愛の力ですね」なんてひとことですぐ機嫌が直ってしまう…

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