高岡ミズミさんのレビュー一覧

最高の恋人の見つけ方 小説

高岡ミズミ  金ひかる 

ほのぼのスローライフをどうぞ

アダルトなシリアス系からかわいいコメディまで、幅広い作風が魅力の作家さんだと思いますが、今回はほのぼのコメディ調。ちょっぴりサスペンス部分もあります。

内容は、過疎化の進む村にやって来た外国人の移住者候補。村おこし担当の役場職員・理一は心を込めてもてなすものの、なんだかその家族はワケ有りらしくー・・・といったものです。

今回は年下外国人攻め。かなり不遜でオレ様です。
対して受けの理一…

3

VIP 聖域 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ9作目

9作目のメインテーマは久遠が関わる跡目争い。3番手にも関わらず、1番手2番手にキーとなるコマとして使われそうになる久遠。食えない1番手三島にたいし、2番手植草は単純で、直接久遠をつぶしにくる。

被弾した久遠は身を隠すが、詳細を知らされない和孝は死ぬほど心配する(当たり前だ)。拉致されて連れて行かれた先は、久遠がお忍びで療養するコテージだった。

ここで付き添いで看病する和孝に成長を感じま…

1

VIP 情動 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ8作目は花嫁修行

もうこの言葉しか思いつかないというほど花嫁修業な和孝の回でした。

アヘンの後遺症に悩む和孝は、久遠の知人である医師の冴島のところに預けられることに。規則正しい生活、礼儀、料理と徹底的な自己管理をたたきこまれます。

久遠の方は、若いながらも三番手として跡目争いに関わることに。1番手三島あたりが色々と絡んできます。

また、断絶状態の和孝の家族関係も改善のきざしか。後妻の子、弟が連絡し…

2

VIP 蜜 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ7作目

シリーズ7作目の蜜は、久遠の結婚話。
BL王道を数珠つなぎにしたようなシリーズになってきました。

昔好きだった人の娘がお相手。しかし高校生ですよ。久遠にその気がないのは読者には最初から伝わってくるのですが、前作でトラウマをかかえることになった(人を殺したかもしれないという怖れ、アヘン中毒からの更正直後)和孝の精神状態を考えると実に気の毒。蜜とはほど遠いような。

しかし最終的には鼻にも…

2

VIP 絆 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ6作目(5作目の後編)

VIPシリーズ6作目の絆。5,6作は連作なので白朗編の後編という位置づけです。

さらわれてしまった和孝ですが、当然久遠が助けに入る。しかし、和孝は幽閉先でアヘン漬けにされ、意識が混濁する中でもなんとか脱出を試み、白朗らしき人物を手にかけて逃げ出す。

断腸の思いで和孝を送り出した久遠ですが、あらゆる手を使って救い出す。最後、あえて田丸&白朗を追い詰めなかった久遠。生かしておいてどこかで使…

1

VIP 刻印 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

シリーズ5,6作は連作です

VIPシリーズ5作目。
実は、第一作目を読み、その後あまり評判のよくない棘、蠱惑、瑕はすっとばしてこちらの刻印へ。

「VIP 刻印」は、次の第六作「VIP 絆」とセットで完結なのでご注意下さい。この連作は白朗編の前後編で、久遠も一目置く中国闇組織のドン、白朗との対決編。ただ対決といっても、和孝をめぐる攻防があり久遠に軍配が上がるというストーリー。

この「刻印」では、お坊ちゃんの田丸に…

1

VIP 小説

高岡ミズミ  佐々成美 

VIP第一作

長いシリーズの第一作目。最初はシリーズ化は予想されていなかったのか、これ1冊で完結したストーリーになっています。

寡黙で、言葉にするのは最小限のヤクザ、久遠(くどう)。家出をした17歳の和孝を拾います。BLではよくある出会い。

女の匂いをさせて帰宅する久遠だが、ある日和孝と自然に体の関係になる。しかし、久遠がヤクザだと知った和孝は家を飛び出す。
そこから7年を経て、今は高級クラブBM…

2

優しい夜 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

平凡だからこその楽しみかた。

特にこれといった事件が起こるわけでもなく、
淡々と幸弘の日常が語られていくだけのストーリーなのですが、
繊細に細かくその心情が描かれていて、飽きずに最後まで読みきれました。
作者が意図していた、甘々は最後にトンと来る感じで。

こういういい意味でも、悪い意味でも平凡な話は、
作者の力量の試される一作だと思う。
そこを最後まで読ませてしまうのは、流石かなと。

でも、幸せな甘々には…

1

太陽の雫 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

思いっきりネタバレです。

なんともまぁ……肩透かしというか、なんいうか……
前作の続き、というか、スピンオフなんですが、それにしてもお粗末。

前回生き延びた昴顕とか、旅に出ている月花とか、
いくらでも話は膨らませられたろうに!

てか、続編のためのあの振りだったんじゃないんだ?

どんな展開になるんだろうと、ワクワクと手にしたのに、
え?! これで終わり?……って、
思わずページ数確認しちゃいました…

4

太陽と月の背徳〈下〉 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

読みやすいファンタジー設定

後半はドラマチックな展開も散りばめられ、
新しくちょっと出てきたキャラクターもいい味出してる。
(三葉とか美鈴とか安坐とか)

プロットとは違うエンドにしたと、あとがきには書かれてありましたが、
私はこの終わり方はとても納得できて、腑に落ちました。
月花の心中をどう収めるのかなと思っていたので。
でも、続編があると分かっていたので納得できたのかも。

素直に物語として面白く読みま…

3
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