高遠琉加さんのレビュー一覧

楽園建造計画 4 小説

高遠琉加  依田沙江美 

楽園を求めた若者達の感動のラスト!

シリーズ最終巻。これを読んでしまうと本当に終ってしまう。
愛すべき「パレス・シャングリラ五反田」の住人達とお別れだと思うと。
なかなか本を開くことができませんでした。

1巻では「必要以上に人と馴れ合うのは嫌だ」と言っていた三木が。
アパートの人達と一緒にいるのが楽しいと心から思い、
「パレス・シャングリラ五反田」に愛着を持つようになっています。
それがとても嬉しくて。じんわりと泣け…

5

楽園建造計画 3 小説

高遠琉加  依田沙江美 

号泣のツボ

高遠さん、私をどんだけ号泣させたら気が済むんですか。
ツボに入りました。読みながらお酒も飲んでましたがw
ボロアパート物語の第三巻目です。
前半は響川が主人公、後半は高穂が主人公。
前半部分で私、最初の数ページ目から泣きはじめ、それからずーーっとずーーっと泣いてた。
切なくて泣いて。痛くて泣いて。幸せなシーンでは不気味な笑みを浮かべながら「よかった…」と泣いてた。
志田、最高だよあんたは。
不器用…

2

楽園建造計画 4 小説

高遠琉加  依田沙江美 

楽園とは何だろう

独特の空気感です。
高遠さんスゴイっす。
なにげない風景、なにげない会話、自分でも分からない曖昧な気持ち、そういうものをひたすら塗り重ねるようにして、物語が作り上げられていた。
空気感に酔った。
んで、やっぱり泣いた。
胸の奥にある大事な場所にそっと触れられてるような感覚が、たまらなかった。
ジリジリするような、ヒリヒリするような、三木と蝶野の恋だ。
高遠さんは与えてくれないのだ。そして、それが必…

3

観賞用愛人 小説

高遠琉加  北畠あけ乃 

雪に閉ざされた別荘で繰り広げられる静謐な愛

主人公の加藤瑛は学教授・音無悠一に拉致され、
雪深い別荘に監禁されます。
加藤の身体の自由を奪う鎖は、グランドピアノに繋がれています。
ピアノに鎖で繋がれた美貌の青年とは、なんとも淫靡で耽美。

そしてそんな青年に手を出さず、ただ見ているだけの音無。
淡々とした口調や冷静な態度が、逆に怖いです。
他人に正常な関心を抱けない音無に恐怖を感じつつも、
彼の歪みや心の闇に興味を持ち、惹か…

3

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

可愛らしいドタバタラブストーリー

自分のせいで怪我をした親友・不破の仕事を手伝うことになった鮎川。
その仕事の手伝いとは官能小説の口述筆記です。
不破は売れっ子の官能小説家なんですね。

初心で奥手な鮎川は、不破の口から溢れ出るエロな世界にクラクラです。
しかもそんな不破の言葉を聞いていると、
忘れた振りをしてきたある出来事を思い出し、鮎川は混乱します。

鮎川のグルグルっぷり。官能小説の口述筆記をしたせいで、

2

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

は・はやく・ぞくへんを・・・

タイムリーに読めばシチュエーションもバッチリの時期だったんでしょうが、積読しちゃったのでクリスマスはとっくに過ぎてしまいました。
前巻のあらすじをほとんど忘れていると言う体たらく・・・なのに、ありがたいことにそれ程説明くさくない程度補足されていて、大体思い出せました。

レストラン経営はどうにか軌道に乗ってきたものの、シェフ・久我とディレクトール・理人の関係はギクシャクしたまま。
ジビエ料…

2

この胸をどうしよう 小説

高遠琉加  笹生コーイチ 

ツボ

幼馴染みモノが大好物なんですが、ツボにきました。
もうとっくの昔に両思いなのに、しかも今は一つ屋根の下で同居生活してるのに、ストイックに自分の気持ちをおさえてる二人の姿に萌えポイントをギュウギュウ押されてキュンキュンしました。
プチ下克上でもあります。
かっこよくて何でもできるモデルの耀一と、人付き合いが苦手な架、耀一が架を守っているかに見えて、実は…みたいな。
高遠琉加さんの描く心理描写、かなり…

4

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

愛と混乱のレストラン

フレンチレストランの再建を任された主人公は、若手有名シェフの引き抜きを試みる。
ル・ジャルダン・デ・レーヴ=夢の庭の復活は果たして…?
って感じかな!
高級レストランの従業員たちの話~
気になるキャラが多い…
まさか寡黙なパティシエがおじさん狙いだとは思わなくてすげーショックでしたが;
ちょっと好きだったのに…!!
まだこの話は続きます。
来月とかに確か出る…はず。
シャレード、…

2

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

遊び人が隠した純情

セフレが数人・本命は面倒だから作らない。
後腐れのないつきあいが一番。そんな遊び人沖屋が。
実は過去の辛い恋を引きずって、本気の恋に飛び込めない臆病者。
この「実は……」な、ギャップに弱い私は、沖屋にメロメロです。

年下の男の将来を考えて、自分の気持ちをセーブし、
距離を置こうとする沖屋が健気過ぎて泣けます。

そしてデキる年上の恋人と肩を並べたくて、テンパる隆之。
沖屋もたい…

2

ホテル・ラヴィアンローズ 小説

高遠琉加  北上れん 

じんわりとして、泣ける

収録されている三作品全てに、
過ぎ去ってしまった美しい時間に対する愛惜の念を感じました。

どれだけこの時に留まりたいと思っていても、
時間の流れは止められません。
後悔や、忘れられない恋。
どうしようもない思いが交差する様子に、胸を衝かれます。

個人的にお話としては「赤」が一番、好きなのですが。
少し泣いてしまったのが「青」「薔薇色の人生」。
特に「青」は、いつか旅の終わり…

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