高遠琉加さんのレビュー一覧

楽園建造計画 2 小説

高遠琉加  依田沙江美 

胸が震えた

なんだろうこの喪失感は。ページを閉じたとき、胸に穴が空いてる気がした。
二巻は一巻よりも過去の話です。一巻より格段に面白かった。
アパートのメンツは同じです。
主人公は響川。
借金を抱えて、自分をいじめるように無茶苦茶に働いてる。それを志田が助けようとする。
この二巻のラスト、志田の悔しさに共鳴して、思わず泣いた。絞り出すような志田のセリフのひとつひとつに、しびれた。
切ないです。
あ、あと、峰岸…

2

楽園建造計画 3 小説

高遠琉加  依田沙江美 

彼は僕のすべてだった

体を売ってまで金を得ようとした響川。
彼が背負ってきた重い荷物の中身が今回、明らかになります。
響川が背負っているモノは、ハンパな荷物じゃないだろうと予想はしていましたが。
やはり………重かったです。

志田は勿論ですが。
アパートの住人が響川に優しいのに、胸がほっこり・じんわりします。
住人達の温かさと繋がりが、独りきりで頑張ってきた響川の心を、
優しく癒していきます。あの響川の…

2

楽園建造計画 4 小説

高遠琉加  依田沙江美 

楽園を求めた若者達の感動のラスト!

シリーズ最終巻。これを読んでしまうと本当に終ってしまう。
愛すべき「パレス・シャングリラ五反田」の住人達とお別れだと思うと。
なかなか本を開くことができませんでした。

1巻では「必要以上に人と馴れ合うのは嫌だ」と言っていた三木が。
アパートの人達と一緒にいるのが楽しいと心から思い、
「パレス・シャングリラ五反田」に愛着を持つようになっています。
それがとても嬉しくて。じんわりと泣け…

5

楽園建造計画 3 小説

高遠琉加  依田沙江美 

号泣のツボ

高遠さん、私をどんだけ号泣させたら気が済むんですか。
ツボに入りました。読みながらお酒も飲んでましたがw
ボロアパート物語の第三巻目です。
前半は響川が主人公、後半は高穂が主人公。
前半部分で私、最初の数ページ目から泣きはじめ、それからずーーっとずーーっと泣いてた。
切なくて泣いて。痛くて泣いて。幸せなシーンでは不気味な笑みを浮かべながら「よかった…」と泣いてた。
志田、最高だよあんたは。
不器用…

2

楽園建造計画 4 小説

高遠琉加  依田沙江美 

楽園とは何だろう

独特の空気感です。
高遠さんスゴイっす。
なにげない風景、なにげない会話、自分でも分からない曖昧な気持ち、そういうものをひたすら塗り重ねるようにして、物語が作り上げられていた。
空気感に酔った。
んで、やっぱり泣いた。
胸の奥にある大事な場所にそっと触れられてるような感覚が、たまらなかった。
ジリジリするような、ヒリヒリするような、三木と蝶野の恋だ。
高遠さんは与えてくれないのだ。そして、それが必…

3

観賞用愛人 小説

高遠琉加  北畠あけ乃 

雪に閉ざされた別荘で繰り広げられる静謐な愛

主人公の加藤瑛は学教授・音無悠一に拉致され、
雪深い別荘に監禁されます。
加藤の身体の自由を奪う鎖は、グランドピアノに繋がれています。
ピアノに鎖で繋がれた美貌の青年とは、なんとも淫靡で耽美。

そしてそんな青年に手を出さず、ただ見ているだけの音無。
淡々とした口調や冷静な態度が、逆に怖いです。
他人に正常な関心を抱けない音無に恐怖を感じつつも、
彼の歪みや心の闇に興味を持ち、惹か…

3

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

可愛らしいドタバタラブストーリー

自分のせいで怪我をした親友・不破の仕事を手伝うことになった鮎川。
その仕事の手伝いとは官能小説の口述筆記です。
不破は売れっ子の官能小説家なんですね。

初心で奥手な鮎川は、不破の口から溢れ出るエロな世界にクラクラです。
しかもそんな不破の言葉を聞いていると、
忘れた振りをしてきたある出来事を思い出し、鮎川は混乱します。

鮎川のグルグルっぷり。官能小説の口述筆記をしたせいで、

2

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

は・はやく・ぞくへんを・・・

タイムリーに読めばシチュエーションもバッチリの時期だったんでしょうが、積読しちゃったのでクリスマスはとっくに過ぎてしまいました。
前巻のあらすじをほとんど忘れていると言う体たらく・・・なのに、ありがたいことにそれ程説明くさくない程度補足されていて、大体思い出せました。

レストラン経営はどうにか軌道に乗ってきたものの、シェフ・久我とディレクトール・理人の関係はギクシャクしたまま。
ジビエ料…

2

この胸をどうしよう 小説

高遠琉加  笹生コーイチ 

ツボ

幼馴染みモノが大好物なんですが、ツボにきました。
もうとっくの昔に両思いなのに、しかも今は一つ屋根の下で同居生活してるのに、ストイックに自分の気持ちをおさえてる二人の姿に萌えポイントをギュウギュウ押されてキュンキュンしました。
プチ下克上でもあります。
かっこよくて何でもできるモデルの耀一と、人付き合いが苦手な架、耀一が架を守っているかに見えて、実は…みたいな。
高遠琉加さんの描く心理描写、かなり…

4

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

愛と混乱のレストラン

フレンチレストランの再建を任された主人公は、若手有名シェフの引き抜きを試みる。
ル・ジャルダン・デ・レーヴ=夢の庭の復活は果たして…?
って感じかな!
高級レストランの従業員たちの話~
気になるキャラが多い…
まさか寡黙なパティシエがおじさん狙いだとは思わなくてすげーショックでしたが;
ちょっと好きだったのに…!!
まだこの話は続きます。
来月とかに確か出る…はず。
シャレード、…

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