高遠琉加さんのレビュー一覧

美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

美女と野獣と紳士に、かき乱されっぱなしのディレクトール

前回理人の過去がほんの僅かに明らかになったのですが、
今回はもう、理人の過去の痛い部分がさらに明らかになります。
理人がひどく可哀相な2巻でした。

美女はサラ、野獣はもちろん久我、紳士は叶…であってます??
この3人が理人の心をかき乱してくれます。
サラは久我の元カノであり、フランスのレストラン評論編集長。
久我に度々会いに来るだけでなく、久我を引き抜きにかかったりと
理人の心は…

4

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

食べるということ。

高遠さんの本を読むようになったのは、これがきっかけです!
3巻通して、読み応えがある作品。


1巻は、久我と理人の反発。
2巻は、2人の歩み寄り。
3巻は、生まれ変わる理人。
孤独な理人のレストランに対する執念の謎・彼の生き様にぐんぐん引き込まれます。

久我と理人、各々に対する心の機微や理人にとっての叶という人物など、もちろん恋愛面でもおもしろいですが、それ以上に理人の生き方…

4

甘い運命 小説

高遠琉加  麻生海 

『愛と混乱のレストラン』のスピンオフ

本編で「人を包丁で刺した」と語ったパティシエ・一のその過去のお話と、『愛のように甘い』の少し後のお話です。

無口で落ち着いているように見えた一が高校生の頃に起こした傷害事件。
それは幼い頃実母に虐待されていたことが一因となっていた。
隣人・ゆきのDV彼氏に母の姿を重ね、衝動が抑えられなかったのだ。
心が欠けたまま成長していた一。

少年院退院後、自分の居場所を見つけられず、存在価値…

3

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

まさに「愛と混乱のレストラン」!!

3冊同時に買わなかった自分を呪いました。
つ、続きを早く・・・!!

店の売上と体面ばかり気にして、食に全く興味のない、フレンチレストラン「ル・ジャルダン・デ・レーヴ」の支配人・鷺沼理人。
そして理人が土下座してまで引き抜いてきた、性格に難ありの天才シェフ・久我修司。
最初はケンカップル的な関係かと思っていたのですが、ケンカップルではすまない仲の悪さ。
仲が悪いというよりは、性格が合わ…

7

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

再読しても切ない

受けの片思い物をお探しの方には、特にオススメしたい切ない話です。
書き下ろしと全サ企画の為に、新書版も持っていたのですが購入してみました。
何十回目かの再読なのに、切なさにいまでも浸れます。
高校生時代に好きだった人に振られて、23歳のいまになってアルバイト先の娘さんの恋人としての再会。
よりによって、なぜ?という位、三浦に切ない状況が整っていてそれだけで泣けます。
眠っている堂島の頬に…

11

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

一番シンプルな切なさ

旧版で所持していますが、書き下ろしありのため購入しました。
…しかし雑誌掲載の短編は未収録、そちらは全サの小冊子って…しかも600円の定額小為替は実質800円だからー!お、おのれ角川め…と思ったのは私だけではないはず。

本編の方は、流石に最初に読んだ時のように涙が出るようなことはありませんでしたが、しかしシンプルゆえの良さがあると思います。
書き下ろし部分は、何だか本当に普通の男性なんで…

3

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

彼が彼であると言うだけで

今回は花屋の娘の恋人で建設会社積算課勤務の会社員と
なかなか仕事が続かない花屋のバイトの元同級生カプの恋物語。

攻様視点で出会いから再会、二度目の失恋をするまでと
受様視点で出会いから再会、別れを経て恋に気づくまで、
それに本編終了後、攻様の元恋人の結婚式の様子を収録。

受様は高校時代、とても切ない恋をしました。

相手は高校二年の時のクラスメイトで
高い身長とほど良い筋肉…

4

唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

最初から最後まで涙々…

番外編の発売に備えて再読。
しかし、1と2がレンタル先から戻ってこなくて肝心のイチくんの話が読めてません(苦笑)
大好きな作品だし、もう1セット買っちゃおうかな~と思えるくらい萌えたぎったシリーズでした。

前巻までの思い入れも手伝って、もう冒頭のなんでもないシーンからじんじん心に刺さりまくって、最初から最後まで蛇口の壊れた涙腺状態で涙流れっぱなし。
こんな体験はさすがに滅多にしないかも…

4

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

プリンの味とは

2007年の晩夏、休刊直前の雑誌「シャレード」でこのシリーズのプロローグ編が前後編で掲載された。
やや駆け込み気味だったとはいえ、まさに同雑誌の有終の美を飾るに相応しいノスタルジックなグランドホテル形式の物語である。
魅力的な数多の全ての登場人物達が、物語展開上欠くことの出来ない動力源(エンジン)として有機的に繋がっており、作品全体を活性化させている類い稀な名作BLである。
これはシャレード…

9

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

ただひたすら好きな気持ちが涙を誘う

今日の電車の中で読み始めました。
なんだかんだで四分の一くらいしか読めずに帰宅してしまったのですが、先が気になって家事もそっちのけで読破しちゃいました。
いやー、帰宅してから読んでよかった。
涙涙の連続で、鼻かみまくっちゃいました。
気持ち的には神評価でもいいくらいなのですが、偶然がもたらす出来事が重なり気味なので、ちょっとマイナスになりました。

お話は、先に片想いをしてしまった三浦…

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