高遠琉加さんのレビュー一覧

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

光を求める人達

完結しました。
1巻で謎を提起し、2巻で流と事件の関わりの過去を見せ、そしてこのラスト巻は全てに決着がつくのではありますが、事件には何か必ず理由がある。
これは佐季編と呼んでもいいのかもしれません。

執念を持って佐季を洗うために長野へ出かけた流と、司が脅されていることを知り彼を心配して調べ始めた慧介のそれぞれの線が結びつき、当時13歳の子供2人の繋がりの可能性を見出した時。
佐季の姿が…

7

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

タイトルが全て

切なく物哀しいラストでした。(バッドエンドではないけど)こういう結末以外にありえない話だとも思います。でもその表現が高遠さんはやはりお上手なんですよね。腕があるというか。「ラブレター」には泣かされます。読まれる方はハンカチ、ティッシュの準備をお忘れなく。

流と佐季のラストシーンも泣かされますが、佐季の人生に救いがあって良かったなと思えました。それにしても「佐季どんだけ魔性だったんだ」の巻でも…

11

世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

ゾクゾクする

かつての同僚刑事だった統一郎と雪人。
2年前、統一郎は警察を辞め、今では一人で探偵事務所をやっていて、
雪人はそのまま警察に残っている。
ある雨の日、統一郎の事務所で彼の帰りを待っていた依頼人は、制服を着た中学生で、、。

ストーリーが進む中で、少しずつ明かされる二人の間の過去の出来事。

このお話の二人は、恋人同士でもないし、目眩く肉欲の世界が展開する事なんて尚更無いし、BLとして…

5

愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

これはBL…?

と、半分すぎても濡れ場の“ぬ”の字も出てこない展開だったので
最後ら辺まではそう思ってたんですが、最後の最後でBLっぽさが
ようやく出てきて安心しました。でもBLな雰囲気はなくても、
話自体が面白かったので退屈な印象はないと思います。

このお話はネタバレなしで読んだ方が絶対に面白い作品だと思う
のであまり詳しく感想は書けないんですけど、ずーっと意地を
張っていた理人が自分の家で飾ら…

1

楽園建造計画 1 小説

高遠琉加  依田沙江美 

これからに期待

『楽園建造計画』BLっぽさはほとんどなく、普通に大学生ものの
お話を読んでいるような感じでした。しかしその分、蝶野と三木が
密着したりしてる時はキュンと来ます。特に響川さんが病院に
運ばれた後の場面で、蝶野が幹を抱きしめるところは萌えた~。
…くそっ、電話がいいところで邪魔しやがって!(笑)
終わり方もBLっぽさがなかったので、これから二人がどう進展
していくのか楽しみです。

『…

0

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

買ってよかった

最初のお話が載っている雑誌を持っているので、この本を買うかどうか、だいぶ長い間迷っていました。
絶版になってからでは遅いと心を決め、買うことにして本当によかった、と読み終えた今、思っています。

持っている雑誌でも何度も読み返した気に入りの小説でしたが、二つ目のお話と合わせて読むと、感動が2倍ではなく2乗されます。

最後の掌編で、興奮した気持ちがほどよくなだめられ、穏やかに眠れるはずだ…

4

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

いろいろ読めて楽しかった。

読みたい作家さんが書いてたので全サの応募してみました。
気になった作品の感想をいくつか。

「熱い日々」秀香穂里
原作?は読んだことないんですが、今回の読んだだけでもなんだかとても面白かったです。
ツンデレというか美人系の仕事のできる姉さん受と大型ワンコのような攻。
別の仕事が入ったからと一緒にするはずだった取材旅行に出られなくなった2人。
攻は別の人物と現地へ向かって仕事を。
受…

1

壁の中の嘘と秘密 小説

高遠琉加  小椋ムク 

男子寮は難しい

全寮制の男子高校を舞台にするのは、BL的にはテッパン設定なだけに、期待値のハードルが高くなるというか、
すごく美味しそうな設定に釣られてみるけど、なかなかクリーンヒットに巡り会えないというか、、
寮の屋根裏に隠し部屋があって、そこでの秘密の天体観測とか、とっても萌。
チャラさはナイーブな内面を隠す仮面な花塚と、すべてを知っていながらすべてを抱え込んで隠している青山。
親の因果という子供には…

5

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

時の流れは

結構残酷。

流さんの、
流さんが、まだ若くて、熱かった、刑事になりたての頃のお話。

この作品、三部作の2作目ってことになっているが、冒頭が佐季と司の子供時代だし、
流さん登場しても、なんか、めっちゃ初々しくて熱血なんで、前作の、あの流さんと全然結びつかなくて、前作をなかなか思い出せなかった。
でも、この過去があった上での、今の佐季や司や流って事で、第三部に話はつながっていくので、…

2

壁の中の嘘と秘密 小説

高遠琉加  小椋ムク 

高校の寮もの、ですが。

高遠琉加さんは、雰囲気が好みで作家買いする作家さんのお一人。
その新作。
「これ書くより、皆が待っている続きをさっさと書いて下さい!」と思わなくはないが、
それはともかく、タイトルのつけかたも高遠さんらしいと思いながら手に取る。

壁……といえば「刑務所」だが、今回の壁はさにあらず。
山の中にある寮制男子名門高校の壁。

高遠作品らしい、切なさはある。
まぁ、悪くないけれど、ツボ…

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