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高遠琉加 麻生海
渋茶
ネタバレ
この一冊目を読んだら速攻に話に引き込まれてしまい、続きの二冊もすぐに通販で取り寄せた。 今まで積読状態にしていた事を後悔した程だ。 まず一冊目はフレンチレストラン『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』の再建に向けての過程がじっくりと書かれていて、よくある出会ってすぐの一目惚れとかのBL特有の甘さってのは味わえない。 何しろ初対面からシェフの修司が大手外食企業のヤガミより出向してきた理人に対し…
高遠琉加 依田沙江美
こにしそる
過去に何かあった面々が「楽園」を探すお話なのかとおもいきや、「楽園」なんてずっと先までないのかも、とか「楽園」はいつか出て行かなきゃいけないものなのかも、とか振り返ったらあの時期が「楽園」だったなぁとか、色々解釈できる作品でした。 最初は三木のお話で、途中が響川、最終巻は蝶野のお話になっています。 三木は良くも悪くも「普通の子」です。真面目で大事な人を失う事を恐れていて、困っている人には手…
2巻から続いた響川と志田のお話が一件落着。 1巻の三木のストーリーよりドロドロだったので、この巻の前半で終わるのかと思ったけど上手くまとまりましたね。 響川が必死にバイトしていた理由もわかったし…。 親の借金かと思ってたのが(そうなんだけど)想像していたよりも「どうしようもない」事が理由だったのが何だかやるせない感じがしました。普段つんつんしてるし誰も受け入れようとしない響川だけど、必死…
「楽園建造」って言葉の意味が、なんだかこっちのカップルの方がしっくり来ました。 1巻で分けあり住人だった響川と志田のお話。大学も行って、生活費も稼がないと…というのは1巻の三木と同じですが、こっちの方がもっとどろどろして苦しい展開です。 三木は苦しんだりトラウマがあってもどこか「温かみ」のある悩みだったんで安心感を持ってられたんですが、響川は何でこんな辛い目にあっているのか、終着点はど…
楽園建造計画というタイトルから、どんなお話かしら?と思っていたらアパートのお話でした。(作家買いだったので内容を見てなかった…) 寮でも下宿でもなくアパートなんですね。 でも雰囲気は一昔前の貧乏学生下宿に近いです。気楽な仲間が集まって、ファミリーのような生活、という設定は大好きです。そこに馴染まない子がいたり訳ありな子がいたり喧嘩したり病気したら看病しあったり… お話としてはとても好感が…
高遠琉加 茶屋町勝呂
雲絶間姫
BLとエロは切っても切れないもの。そもそもエッチシーンなしでBLが成り立つのか? そういう議論になるといつもこの作品のことを思います。この一冊の中で主人公の2人、櫂谷と黒澤の接触はキス以上には進みません。シリーズ前作「天使の傷痕」では、一度だけ関係を持つシーンがあります。裏表紙の作品紹介では「甘い一夜の記憶」とあるけれど、私には到底「甘い」とは思えませんでした。 当時2人の関係は、も…
高遠琉加 高永ひなこ
前作は未読ですが、楽しくよめました。 多分他の作家さんならそこまでピンときたお話じゃなかったかもしれません…が、高遠さんの文章がやはり語感がよく綺麗なので小説として惹かれるものがありました。 設定は遠距離恋愛で主従で幼馴染で…好きな相手は自由にならない檻の中にいて、主人公はそこから奪いたいと思っているのに自分にはどうすることもできないと長年距離を置き、でも最後は「お前が望むなら連れ出してや…
高遠琉加 笹生コーイチ
面白かった~。読み始めた最初はよくある幼馴染ものかな…という印象でしたが、面白くて、何より作者の感情を揺さぶられる文章に引き込まれていってしまいました。 幼馴染で同棲中の架と耀一。架は耀一が好きだけど、耀一は恋多い男性で、恋人が出来て別れて…の繰り返し。けれど耀一は「架には恋をしない」と言い切っています。耀一いわく「恋とは終わるものだから」だそうですが…。 一番そばにいたいという思いか…
愛と混乱のレストラン3巻目。1巻からいっきに全部読んだんですが、1巻のラストでは泣かされ、2巻のラストではハラハラし、上手くまとまるのかしらとドキドキで読んだ最終巻です。 ル・ジャルダン・デ・レーヴの描写が本当に素敵。上手くい言えないですが、一人きりだった子供時代を送っても、最終的にホームと呼べるものが出来ればそれが最高なんじゃないかと思いました。 修司の過去話から始まり、3巻まるまる通し…
高遠琉加 祭河ななを
Loxonin
このシリーズの良さは1巻レビューで既に書かせて貰ってますが、中でも2巻は特にお気に入りです。 もちろん、やっと想いが通じあったカオルと秋広のHシーンがとってもきゅんときて、そこだけでも神評価を付けたいのですが・・、 なんと言ってもこの2巻の素晴らしさは、カオルの恩人でギタリストの桐島千暁と、彼とかつてユニットを組んでいたボーカリスト樋口英輔のお話が書かれた「蜜月」だと思います。 …