高遠琉加さんのレビュー一覧

ホテル・ラヴィアンローズ 小説

高遠琉加  北上れん 

今は無き場所に宿った色褪せない思い出

短編3本、登場人物や時代が異なるもののホテルという舞台で繋がっているオムニバス形式の一冊。
過去に遡っていく話の中で情景や心情が丁寧に書かれているのはそれぞれに共通している。

<青>
父親から受けている暴力を部活やバイクで発散させている滝口と、彼を見つめているだけで良かったのに秘めていた恋愛感情を盾に教師に脅されて猥褻行為を強要されている久住。
ひょんな事から打ち解けていった二人が高…

3

ここは限界ハウス 小説

高遠琉加  三尾じゅん太 

上手くいかない人生も愛おしいではないかっ

高遠さんで『人生ギリギリの男達が暮らすシェアハウス』なんていうお話だったらものすごく期待しちゃうじゃないですか!待ちに待って、仕事もそこそこに読み耽りました。
うん、紛れもない高遠さんの本だ。

SE二年目の羽瀬は仕事に追われ、家に帰れば食事もそこそこにただ眠るだけの毎日を過ごしています。もう限界だと思いつつ帰った晩に発見したのは借金の請求書。羽瀬は友人の桐谷に頼み込まれて連帯保証人になって…

10

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

読まなきゃよかった(泣)

かなり神よりの萌2をつけさせて頂きました。
というのもこの作品、この続巻を読んで初めて知ったのですが、かれこれ7年以上も続きが出てなかったんですね(泣)。基本的に堪え性のない人間なんで、そのことを知ってたら読まなかったのに~と後悔しております。あと、ぶっちゃけ、イラストは前作の雪舟先生の絵の方が、繊細な作品の雰囲気と合っていて、私は好きです。

ミステリーとしては、今回の方が俄然面白くなって…

4

世界の果てで待っていて 小説

高遠琉加  雪舟薫 

続巻を~~~

かなり神よりの萌2をつけさせて頂きました。
というのもこの作品、続巻を読んで初めて知ったのですが、かれこれ7年以上もその後の続巻が出てないんですよね(泣)。そのことを知ってたら読まなかったのに~と後悔しております。

サスペンスとしては、今回の事件に関して言うと、展開も読めるしそれほど凝った話でもないので、ちょっと物足りなさを感じますが、攻めと受けの人となりや過去の因縁を知り、これからの二人…

2

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

世界の果てで待っているのは、誰?

BL小説のなかで最も続きを熱望している作品の一つです。
元刑事で現在は探偵の統一郎と、刑事の雪人が織り成す物語。
探偵事務所に持ち込まれた事件を解決に導くパート、統一郎の妹である澪子の事件の核心に迫っていくパート、そして二人の関係性を主にするパート。
三つの主要な軸が絡まりあって複雑で味わい深い物語を形成しています。
サスペンスや警察小説としても充分に面白いのですが、やはり肝は二人の切迫…

7

夢の庭「愛と混乱のレストラン」シリーズ番外編プレミアム小冊子 Le jardin du reve グッズ

幸福感が溢れている

電子書籍で読了。イラストは紙の本でも無い様です。

『愛と混乱のレストラン』を読んだのは刊行から数年経ってからでした。なので、この小冊子の応募には間に合わなかったのです。「読みたい、読みたい」と思っていてもなかなか入手出来なかったのですが、電子で発見!こんな少ないページ数のお話でも売買できる電子書籍って素晴らしいなぁ。手間をかけて入手した皆さんには申し訳ないのですが、この手の出版は是非続けてい…

1

終わりのない恋をあげよう 小説

高遠琉加 

綺麗な恋を見ました

2002年8月に小説B-Boyに掲載された高遠さんの作品。未読でしたので勢い込んで読了。リブレは単行本未収録の作品を電子化していますが、読んでいないものも多いためファンとしては嬉しいです。

「もう恋はしない」と決めているイラストレーターの槇(無愛想メガネ)が、独身用キッチンツールのシリーズの企画で一緒に仕事をすることになった葦原(気配り上手のワンコ)に、押しつけがましくない優しさでアプローチ…

2

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

すがすがしい程にツン!!

官能小説編集長の受けとその編集部のバイト学生の年下攻め。
受けの沖屋は「愛想のわるい猫のような」なかなか甘えない男。
口が悪く、淫乱、天邪鬼で一筋縄ではいかない受け様です。こういうひねくれた受けは大好きで、冒頭の作家へダメ出しをするシーンから面白く、物語にのめりこめました。
キレイで淫乱で仕事のできる受けって最高ですよね!
一方攻めの年下ワンコの隆之は常識人で、
あの強烈な沖屋にこの攻め…

2

狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

一般小説っぽい読後感

しっかり恋愛もあったし濡れ場もあったのにBLを読んだ感じがしない…
攻め視点で、攻めが受けに恋い焦がれてる感じがあんまりしなかったから?
なんだか一般小説ぽい雰囲気でした
BLとしての展開よりも事件の行き先の方が気になってページをめくりました
(終盤あたりはBLとして楽しみましたが)
なので読後感は一般小説を読んだ時のそれでした

攻めが受けを可愛く思う気持ちや、懐に入れて守ってやり…

1

狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

続きを~~m(_ _)m

 ヨネダコウ先生のイラストに惹かれて表紙買い。
 
 途中まではストーリー展開もテンポよく、サスペンスっぽい布石もあって、BL関係なくわくわくして読めたのですが、最後の方はエンディングを急ぎすぎた感がありました。気になっていたことも全ては解決されず、続き物の1巻を読んだような読後感でした。
 攻めと受けの関係が、付き合うという形をとらずに曖昧なままで終わるのはありだと思うのですが、受けの生い…

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