野原耳子さんのレビュー一覧

耳を塞いで、あなたの声を聴く 小説

野原耳子  枡目の助 

時代物らしさ

初の野原作品。人気作はあれど、日常系や日本を舞台にしたものの方が親しみやすい読者なので、初めての作品は時代物の本作をピックアップしました。

遊廓もの。うーん、遊廓もの好きなので期待してたんですが、どうもメインカプに入り込めず苦戦しました。時代物を読んでみて作者の個性も見えたような気がします。

貧農出の姉弟、清子と志津夫。器量の良い姉は遊女として、弟はいつか姉の鎖となることを予言されなが…

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夏の庭に、あたたかい雨 小説

野原耳子  桝目の助 

切ない

『花嫁のカヤ』はAmazonで、『傭兵の男が女神と呼ばれる世界』はちるちるランキングで評価が高いけれども、設定が大好物とまでいかなくてなかなか手が出ませんでした。作者の作品を読むのはこれが二冊目なのですが、すっっっごく良かったです…!!!

そういえば最近、小説の新作で親戚とか義理の兄弟ものを読む機会がなかったかな、と。本作の電子書籍刊行は2019年なので、(創作期間は直近とは限らないけれど)…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

タイトルはコメディっぽいけれど

異世界へと飛ばされた傭兵(37歳)が女神と崇められ、しかも元の世界へ戻るためには王の子供を産まなくてはならない―――タイトルとあらすじだけ見るとコメディかと思うでしょ。いやいや、これがなんと、めちゃめちゃシリアスなんです。

登場人物がほとんど壊れてる。心に空虚な穴や闇を抱えて生きている。生きたいと渇望して生きている人間がほとんどいない。
それを伝える描写に引き込まれました。正直に言って私の…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

あんまり・・・

神レビューの多い中で、こんなコメント申し訳ないけれど
全然自分的には…。

たくさんの本を読んできている人には、向かないと思います・・・。

エロはある意味楽しめると思うんですが、
もともとの物語に突っ込みどころが多すぎて、読んでいるのがキツイ本でした。

傭兵の主人公も、ある意味突っ切った性格で
キモチイイんですが

物語のはじめに、王候補三人のうち、兄二人は隣国と手を組ん…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

とんでもなくハードボイルドだと思う

強く推したい。
何故なら続きが読みたいから。
ここでお終いなんて、読者が生殺しじゃないか!

掲載されていた投稿サイトのアルファポリスを覗いてみたら「ここまでで全編の1/3くらい」とのこと。今後の刊行は「売れ行き次第」らしいので、ハードボイルドBLがお好きな姐さま方、是非お読みください!

何と言っても、登場する男たちのすべてがクールなんですよ。
同時にどこか壊れている。
主人公な…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

悪いおっさん(受)が少年(攻)を開発する様に萌えた。

”ノアが壊れていくのが、どうしようもなく楽しかった。”

雄一郎がノアに対して心で呟いたこのセリフにズキュンとやられてしまいました。あれ?私、ショタ攻めは射程外なのに…。とにかく途中からはノア×雄一郎のカップリングにときめきっぱなしでした。
主要な登場人物の中で一番正しい倫理観を持っていたのはノア王子ではないでしょうか。誰も傷ついて欲しくないと涙を流すノアの柔らかい心に雄一郎は容赦無く牙を立…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

やっぱり最高だった・・・

ビリー先生の表紙とレビューに惹かれ、絶対面白いと思って電子化を待ち望んでました。結果…最高でした。

BLの異世界転生ものは初めて読みましたが、ご都合主義に展開していく訳ではなく、むしろ険しい道を主人公(表紙真ん中)がこじあけていかなければならないストーリー(割と物理で)。私は強い受けが大好物なので、この作品の主人公にドはまりしました。しかも、強いと言っても物理的な戦闘が強いのであって、精神的…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

続編を……!

表紙オビのインパクトとビリー・バリバリーさんの絵に惹かれて購入。
結果、大当たりでした。
お話は表紙の絵柄の通り受けの主人公は本当にオッサンで、攻め2人が美青年です(しかもどちらもけっこうな巨根…!)

異世界に迷い込んで戦いに巻き込まれていくというのはよくあるパターンですが、こちらの作品は妙なリアルさが必ず入っていて、ゾクッとすると同時にそこに面白みを感じました。(過去にこの世界に迷い込…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

続きに期待!

実物見ると分かるんですけど、分厚いうえにこれ一冊だけで完結じゃないんです...
でも『美人+ショタ×オッサン(37歳)』ってこの部分だけでピンとくる人はとりあえず読んでみては如何でしょうか。
無自覚男たらしな男前が受です!!(大事なことなので)
この組み合わせって商業において貴重なので筋肉おっさんスキーとしては推していきたい。

ただ、ライトなタイトルではあるけれど内容はガッツリ戦闘あり…

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傭兵の男が女神と呼ばれる世界 小説

野原耳子  ビリー・バリバリー 

真ん中の目つき悪い子が受!

タイトルが全てを表してくれている親切な一冊。女神と呼ばれるのは真ん中の目つきの悪い37歳傭兵おじさん。

異世界に紛れ込んでなぜかいきなり理由もなくハーレム状態に陥るのかと思いきや、キャラクターが背負っている悩み、呪い、過去がきちんと書かれており、その理由によって各キャラの行動原理が見えてきます。
だからこそ主人公に惹かれる理由も様々でそのかき分けが素晴らしい。


綺麗な従者、子ども…

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