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いくしまみつぐ
眠れる森
ネタバレ
エッチどころかキスもなし。そして肌の露出すらほとんどなしという びっくりするくらいプラトニックな物語の最終巻です。 物事をこじらせていた要因が全部解け、最終的にはストレートに「好き!」と言っていたほうの言い分が通るカップリングになります。 まず高嶺が瑞貴が彼を好きであることを「知っていた」と告白すること ここからの高嶺の対応は1巻のかわいげな印象とは裏腹に実にしたたかです。 エロ…
まずは割合脇の方から収束します。 対象を読者から見ると「気づけよ有理!」な七砂と有理。 まずは出会いの二年前のストーリー。改めてこりゃ気づきにくくなるかぁと思わせといて、次。 唯一の当て馬登場。そして押し倒されてこのシリーズ唯一の裸・・・腰見えるだけですが。なんと露出度に欠けるっ(苦笑) とにかくここを確定させます。 残り四人も、とおもいきやまだまだ遠い。 それでも東吾は本、高嶺は…
一巻の段階では六人の好きの関係はすべて一方通行。 相手側からは良くても知らない、悪いと嫌いっ!と当然くっつく余地もないところでした。 二巻からいよいよ物語が動きます。 高嶺、ついに本性だします。 瑞貴が高嶺を好きだと知らないんでなく分かってて使ってる。と。 具体的になにか変わることはないんですがここから健気で哀しい子、としたたかな子のイメージがまるっきり変わる感じがします。三巻以…
大昔、BLというもんがあるって事を知ったときに購入して 最終巻まででるまでに諸事情で手放さざるをえなかったシリーズ・・・ 古本で手に入りました。入手、結構大変でしょうねぇ今だと。 塾のアルバイトの先生である小泉先生が大好きでその為には難関付属高校への入試まで突破してしまう、けなげな子高嶺。 その高嶺が好きなのに好きだっていえない幼馴染の瑞貴。 さらにその瑞貴が好きなもんだからどんどん…
葡萄瓜
後一押しでどうにかなりそうなのに全然進展しない関係で 見事にラブコメを成立させた一例です。 ここまで鮮やかなお預けの連続はまだ現れておりませんね。 BLの文脈の中で敢えて肌色を使わずにピンクを醸し出した 偉業は見事としか言えません。
いくしまさんの作品を読む、と言う時点で 既に判っていた筈なのです。 絶対お預けを喰らうなんて事は。 で、案の定お預けを喰らっている訳ですが この幸せな読後感をどう言う風に表現すれば 良いんでしょう。 キス以上に進まない関係を傍で見ながら やきもきしている自分に苦笑しつつ、 良いからもっと焦らしなさいと焚付けたくも なっているのですから弱ったものです。
この方の描く関係と言うのは、 体液の気配はないのに雰囲気が 濃厚なんですね。 正にエアBLと申しますか。 だから書評子泣かせかと愚考します。 反面、心の揺れを読み取ってゆくのが 愉しみだったりしますが。 擬似親子関係を構築する表題作が BLなのか、と首を傾げる向きもありま しょう。 BLで描く擬似家族、と捉えて読めば 又違う表情も浮かんで参りましょう。
表題作、便宜的に受攻を分類しましたが、 キスさえしていない人達の受攻を分別する のはとても難しいです。 関係のバランスとしては相当にBLっぽいん ですけどね。 この作者さんは、行為を一切描かずにBLを 組み立てるのが本当に巧みです。 匂い系ならぬ空気系BLの先駆と言うべき でしょうか。非BLのような顔をしてさらりと 深い絆が描かれているその巧みさを味わう のも良いかと。
この作者さんの作品の特徴はとにかく 恋愛の空気が配列されている割に先に 進まない事。 キスまでの距離が遠い作者さんの随一と 言って良いかも知れません。 このカップルも正しくそう。キスまでの じれったさを愉しんでいるんじゃないかと 勘繰ってしまいたくなる様な雰囲気も若干。 これもまた、BLの一つの進化形です。