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1/2(合計:11件)
月村奎 梧桐あさ
H3PO4
ネタバレ
最初、教師に悪戯されてトラウマを背負った安西の接触恐怖症を乗り越えさせる…というようなストーリーだと思いながら読んでました。 時間はゆっくり流れて行くので、奥村と安西、喜多村と森、この四人のおりなす田舎の日常にゆっくりと安西の心も外へ出せるようになり…そして喜多村の森への感情とその背景を聞いて、根幹に自分と同じ自己否定を見つけます。 その背景は…コレまたややこしい事情で、それがために森とう…
もち木地
本来、読んで「つまらん~ハズレ」だったものはレビューを書かないのですが。 読んで気持ちがプラスの方向に動いたものしか書かないのですが、これはマジでムカついたので書きます。 ページの4分の1が男女のラブストーリーって何? しかも「中絶手術に失敗して妊娠できなくなったから、あなたとは結婚できません」と言っている女を説き伏せてケッコーン!ハッピーエーンド!とかってなに? 誰がそんな話読みたいの?…
カボチャ
濡れ場は少なめというか、ほとんど描写はありません。 攻めと受けの恋愛関係より、主人公(受け)の人としての成長物語がメインとなっているため二人がいちゃいちゃしているシーンも少なめで、攻めより主人公の義理の息子たち、昔馴染みの女友達の出番が多いほどです。 しかしそれでも、登場人物たちがそれぞれに抱えた悩みや思いにどう折り合いをつけるのか気になり、最後まですらすらと読むことができました。 (強いて…
松前侑里 梧桐あさ
こにしそる
ミステリーとサスペンスが混ざったような、ちょっと痛々しい作品でした。松前さんは可愛らしい雰囲気の作品ばかり今まで読んでいたのですが、最近になってかなり昔の作品に手を出したら痛々しくせつないものが多かったために少し驚いています。 そんな中でもこれはかなり主人公の境遇が辛く、最後にそれを主人公が許せたとしても、私はなにか周りの大人に対してもやもやとしたものが残りました。 お話は、主人公の成実が…
マキヲ
18年前の作品で、まさにヒーリングロマンスという雰囲気の優しい小説でした。なんでしょう、この透明感。ミニシアターで2000年頃の日本映画を観たような独特の読後感がありました。時代が変化したとは言え、最近のBL作品は高校生であってもキスもセックスも躊躇ない展開が普通なので(それも嫌いではないが)、新鮮でした。 主軸は二人の恋愛ではなく二人がともに暮らす家族の物語です。二人の少年らしい思考や行動…
恋愛ものというより家族愛の詰まったお話でした。 暖かく、じーんとなるシーンもたくさんあります。 主人公の太一は親への反発から10代で結婚したものの、相手の女性は駆け落ちの行方不明。まだ24歳なのに、連れ子で血の繋がらない小学生の双子を育てながら、妻の実家で経営難のパン屋を細々経営しています。 そこで雇って欲しいとやってきたのは高校のころの同級生の長谷部なのですが、太一は長谷部とは気まずい…
こういうご近所や友人が集う「自分のお店」というものが舞台のお話はとても好きです。 雰囲気がやわらかいのでほのぼのストーリーなのかと思えばなかなかせつないお話でした。 主人公の安西は頭はいいのに人生がやや不調気味な新人社員。 会社でうまくいってなかったところを、同窓会で再開した奥村に誘われ、奥村の経営するカフェに転職します。 いいなあ、私もカフェに転職したいなあと思ってしまう、雰囲気のよ…
けもけもぱぷ
月村さんお得意のグルグル後ろ向き思考の受けと、飄々とした明るい攻め。 文庫版よりも、こちらのほうが絵の雰囲気が話に合っていると思います。 でも、この話の受けも受けだけど、攻めも攻めだと思うな。 好きな話ですが。
むつこ
月村奎さんの朝チュン小説きました!いや、朝チュンすら無いな、それ以前だ。 エロを売りにしないぞっていう月村作品、貫かれたこの姿勢、大好きです。 主人公は接触恐怖症のリーマンです。 中学時代にとある事件があり、そのトラウマのせいで、誰とも触れ合うことができない。 同窓会の二次会で、そのトラウマの原因となる事件を知るかつての同級生と再会します。 で、その同級生に脅されて、サラリーマンをやめ、その同級…
今まで読んだ月村さんの小説のなかで一番好きかもしれない。 正直細かい部分では不満はあって、数ある月村小説のなかでも完成度では頭ひとつ下がっちゃうかなとも思うんですが、主人公のいじらしさに胸がキュンキュンして、涙ポロンとなって、細かい話なんてどーでもいいやと思えましたw 主人公は高校生です。 母親が死に、天涯孤独となり、ゲイである義理の父親に引き取られ、以来ずっと彼に恋している。 この恋心は、知ら…