いおかいつきさんのレビュー一覧

真昼の月〈上〉 小説

いおかいつき  海老原由里 

思ったほどシリアスではなかった

思ったより軽め。リアルヤクザを求めると外すけど、痛快娯楽系としては十分面白い。
《真昼の月1》元マル暴の刑事、神崎秀一が、祖父から遺産相続した雑居ビルの店子が引き起こした事件に絡んで、桐山組若頭の辰巳剛士に見初められるというか、目をつけられる、2人の始まりの話。いろいろストーリーの都合がうかがえる不自然さが気になったが、勢いで乗りこなした感じ。
《真昼の月2》秀一くん、今度は麻薬密売に首を突っ…

3

これでも、脅迫されてます 小説

いおかいつき  兼守美行 

サバサバするにも程がある!

 いおかさんの描く受けには、時にとんでもない肝の据わり方をしたキャラがいる。中でも本作の章良(下っ端ヤクザ・30歳)は相当突き抜けている。フツー悩むだろ、たじろぐだろ、という局面で、微塵も揺るがない。常に即断即決。あまりに潔すぎるのだ。きっと彼の辞書には「逡巡」とか「躊躇」という言葉自体がないに違いない。
 その特性が最も遺憾なく発揮されたのは、攻めの青志(30歳)に脅されて「抱かせろ」と迫られ…

0

非常識な愛情 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

非常識な愛情、というよりも…

いおかさんの初期の小説で、なかなかスクープ記事が取れない新米記者、裕之の奮闘記。

見かねた先輩の如月にとある病院での医療ミスというネタを譲って貰ったのに、裕之は取材先の総合病院で初っぱなから正体モロバレとなるミスをしでかしてしまい、関係者に取材目当てと警戒されてしまう。

おまけに真相の鍵を握る医師・陣内が一目見て裕之を気に入ったようで、検査にかこつけたセクハラを仕掛けられてつきまとわれ…

2

真昼の月〈上〉 小説

いおかいつき  海老原由里 

もったいないなあ

いおかさんの作品は、軽めの物しか読んでいません。(絶対〜など)
若干個人的に作品の好き嫌いがある作家さんなのですが、ずっと気になっていた作品でしたので読んでみました。

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受けの秀一は、30歳の元丸暴刑事。
相棒だった先輩の裏切りにあい撃たれ警察を退職し、祖父の遺産である大阪のビルの管理人をすることに。

攻めは大阪で知れ渡る桐山組の若頭・…

4

トゥルース 小説

いおかいつき  國沢智 

lovers

「リロード」シリーズ2巻。
一馬と神谷の攻防戦は延々続くのでしょうか。そして一馬は毎回拉致られて最後までされないけど必ずエロいことをされちゃうのがお約束ってことでしょうか。
神谷も毎回巻き込まれそして心配し、一馬をお仕置きパターンです。
どう考えても一馬が神谷を抱く日はやってこないように思いますがw
ガンバレ一馬!

今回は医薬品開発で世界的に有名な博士ジュールを一馬が護衛することにな…

1

リロード 小説

いおかいつき  國沢智 

offense and defense

ずっと読みたいと思いつつもシリーズが長いので躊躇していましたが、Kindle版がお得だったので2巻まで購入。
1巻は既聴済で一馬のキャラがあまり好きではなかったのでなかなか手を出せなかったと言うのも理由なのですが、原作ではその時に感じたような違和感はなかったです。

所轄の刑事一馬と科捜研神宮のおはなし。
一馬は事件解決に熱心に取り組むあまり科捜研に結果を催促にいっては嫌がられていた。そこ…

2

君が涙を溢れさす 小説

いおかいつき  高城たくみ 

You are my destiny

いおか先生のやくざ物と言ったら個人的に愛してやまない「真昼の月」なんですが、こちらはちょっと変わり種のやくざ物のようなのでトライしてみました。

キナ臭いことはほとんど出て来なくて、終始ふたりの日常的なお話。
若頭補佐の斉は武闘派ではなく経営に長けた経済やくざ。ある日姐さんから日本舞踊の舞台へ付き合うように言われしぶしぶ従う。姐さんが習っているお師匠さんの舞台。まったく興味もないのに、そのお…

1

KnocK! 小説

いおかいつき 

surprise

運命の鍵シリーズの同人誌。「運命の鍵開けます」「秘密の鍵開けます」とセットで購入。いつもならどうしてもと思う作品のみ同人誌まで手を出すのですが、今回はたまたまセットで購入していたので通して読むことが出来ました。

そして、初っ端からどきどきしてしまいました。と言うのも、「真昼の月」の神崎が登場。
これはもう個人的にどきどきするしかないw「真昼の月」はワタシの中で断トツ神作品なので、名前が出て…

2

秘密の鍵開けます 小説

いおかいつき  あじみね朔生 

walk together

「運命の鍵開けます」の続編。

またもや日向は事件に首をつっこみ、容疑者扱いされ九条とは管轄が違う刑事戸高と出会う。
日向は九条を想うあまり役に立ちたくて事件の捜査を勝手にして逆にどんどん九条の署内での立場は悪くなっていく。

日向はどうして考えなしで行動するかなと途中いらいらする場面もありました。
九条も困りつつも日向のその想いが自分を支えていると自覚していきます。
事件は解決した…

2

運命の鍵開けます 小説

いおかいつき  あじみね朔生 

open your heart

いおか先生のは「真昼の月」が好きすぎて他の作品になかなか心が靡かないのですが、この鍵屋さんは気に入りました。いや、鍵屋さんよりかなり堅物な警視殿の方にですがw
そんなに男前ってわけじゃないんだけどいろいろ自分を抑え込んで静かに生きてる様がなんかキマした。

警視の九条は殺人事件の第一発見者のひとりが高校の同級生の日向だと気づく。日向は鍵師で容疑者の依頼でドアを開錠したのだった。
高校時代に…

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