五百香ノエルさんのレビュー一覧

天国までもうすぐ 小説

五百香ノエル  藤たまき 

未熟な恋人同士の悲恋の後の光が見えるまで

ほろっと泣かせてくれる、そして恋人同士の愛情と家族愛、人と人のつながり、
複雑なようで単純な思いがある一方で、単純なようで複雑な思いも感じる作品。
大人になりきる前の危うい程の切ない恋の行くへ、心に迫るお話でしたね。

父親は不倫相手の所へいき、母親は息子を虐待する、それもアルコール依存から・・・
庇護するべき相手を死の瀬戸際まで追い詰める母親。
壮絶な虐待を受けながらも、母親を捨てき…

8

王子様は魔法使い 小説

五百香ノエル  唯月一 

決め打ち的な

五百香さんのスゴイなと思うところの一つですが、もうキャラや世界観がネーミング一つでわかる場合があるという。このお話もそうでした。

昭和の少女漫画を彷彿とさせる「魔法王国」「ラブリン」「ストロベリー」、そういう単語を堂々と前面に押し出してくる作品はいまあまり見かけないように思います。私は五百香作品を蒐集しているので、ドシリアスやSMものも読みますが、こういう名まえが出てきたときは最初から「うむ…

0

りぼん記念日 小説

五百香ノエル  穂波ゆきね 

これはホントにBLか・・・?

五百香ノエルさん、『GENE』にドハマりして、他の作品も読んでみよう、という時になぜか(ホントに、なぜこれを?と当時の自分を問い詰めたい)買ってしまったんです。そう、買って『しまった』んですよ。昔すぎて思い出せないんですが、作家さんとイラストだけで選んだとしか・・・だって、穂波ゆきねさんですよ?
あ、もちろんこれだけ買ったわけではありません、当然ですが。

それにしてもパレット文庫って、私は…

4

狼たちの遊戯 小説

五百香ノエル  高橋悠 

作者お得意のグロさがさく裂してます

前作の「狼たちの秘密」の続編で、時間的には8年程遡る二人の出会い編でした。
血なまぐさいグリさが苦手な人にはお勧め出来な内容ですが、興味深い話でもあります

常に血なまぐさい狂気の噂が絶えないマフィアの御曹司ユーリと悲惨な過去を乗り越え
将来の刑警を目指し、巡警試補生として警察学校で学ぶソジュンとの運命の出会い。
やっぱりかなり過激な出会いだったのだと理解出来るストーリーで、ソジュンの過…

2

狼たちの遊戯 小説

五百香ノエル  高橋悠 

加虐と被虐の出会い編

『狼たちの秘密』からさかのぼる8年前の
サディストでマフィアのボスの息子であるユーリと、被虐嗜好のある警官のソジュンの、警察学校での出会い編。
本編中でちらっと触れられていた、過去の事件について踏み込まれていると同時に、それがきっかけで彼等が、互いに監視するものとされるもの、愛するものと愛されるもの、そんな関係になっていたのが、この編でよくわかります。
特区と呼ばれる近未来な、独特な雰囲気を…

2

君ガ大スキライ 小説

五百香ノエル  中条亮 

クズとアイドル。

これは五百香さんの日常もの(芸能界ですから『日常』でもないんですが、ファンタジー以外という意味で)で、たぶん唯一『イイ』と思った作品ですね。

ホントに夏目(受)が可愛いんですよね。アイドル?なるほどアイドルか!
あんまり『業界もの』には興味ないんですが(最初から避けて通るほどではないですが)、これはよかったです。

あとはなんと言っても、葛生(攻)がちゃんと痛い目に合うところがよか…

2

君ガ大スキライ 小説

五百香ノエル  中条亮 

ろくでなし攻めの土下座にヒャッホー!

つくづく私はろくでなし攻めが好きだなァと実感しました。
いや、違うな、ろくでなし攻めそのものは好かんのですが、そんな攻めが恋をして、それまでの行状やら受けに対して行なった卑劣な行為やらを後悔して、悩み苦しむ様子が大好物なんです。最初から最後までピカピカの王子様攻めの百倍好きですね。
そして、それまでは可愛くて健気な弱者だった受けが、いつの間にか強者になり、攻めは受けに頭が上がらなくなるという構図が…

0

運命はすべて、なるようになる(下) 小説

五百香ノエル  SHOOWA 

上巻ほどではないけど

エイキが落ちてるので、上巻の勢いはないのですが
まさに「なるようになった」感じです。

表紙のイラストのような穏やかな笑顔の場面がウインブルドンの二人の決勝戦
のテレビ中継だけというのが残念でした。

私はSHOOWAさん贔屓なのか?
特にニコルは素敵だなーと思いました。
(上巻のイラストのほうがいいとは思うけど。)

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運命はすべて、なるようになる(上) 小説

五百香ノエル  SHOOWA 

萌ではない為神で。

SHOOWAさんのイラストが購入のきっかけです。(色気があって好きなんです。)

でも、すぐストーリーに夢中になりました。
上下巻なのに下巻を買わなかったことにすぐに後悔して
上巻を読み終えるまでに下巻を買いに走りました。
発売当時だったら、1ヶ月待つのは辛かったかも。



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眩暈 小説

五百香ノエル  今市子 

歪んだ執着愛

これを切ないというには、あまりに苦しくて、
これを痛いというには、あまりに切なくて、
複雑なモヤモヤした感情が渦巻く物語なのは確かなのかもしれない。
98年の新装版なのだが、それに多少の手を加えた箇所があるのかどうかは不明ですが、その文章が、作者さんの若さというか情熱をぶつけて、作品の世界にのめり込んで書かれたものなのかなーという印象は大きく見受けられます。
それはラストに挿入された新たな…

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