玄上八絹さんのレビュー一覧

プライベートフライデー 小説

玄上八絹  鈴倉温 

初読みの作家さんでした。

失恋気分に浸っていた新倉は、偶然、部下の中谷をある場所で見掛けてしまう。
ゲイが集うような界隈で男に腰を抱かれている中谷。
新倉はそれが本当に中谷だったのかと疑いながらも、ある策を弄して…。

始まり方は遊びのような。
全ては中谷がそう仕向けているからなんだけども。
読み手にはどちらかといえば最初の段階から中谷の感情が透けて見えるようなところもあって。
きっとこういうことなんだろうな…

0

背中を抱きたい 小説

玄上八絹  鈴倉温 

ストーカーだけど…

大好きな玄上先生の作品の中でも指折りで好きな作品です。

受けの人畜無害なゲイで板前の環がかわいいです。
純粋に恋している描写には心が温かくなります。
純愛的な思いで英に恋している環を思わず応援してしまいます。
しかし、攻めの美容師・英はストーカー気質なので、ちょっとだけ引いてしまうことも…。
髪の毛集めてるとか…ちょっとやめたほうがいいと思うよ(苦笑)。
ストーカー気質でもかっこい…

4

ご主人様、お茶をどうぞ 小説

玄上八絹  夏珂 

すみません、辛口レビューです (;~;)

なんかいろいろとダメでした。
まず歴史考察がちゃんとされているのか疑問を感じてしまいました。
明治維新からまだ9年しか経っていない設定なのに、そんな感じが文章から全く伝わってこなかったです。やはり時代物を書くからにはその時代の雰囲気とかがないとリアルに感じられません。

主人公の真咲が柊一郎に対してずっとタメ口だったのも「??」って感じでした。
押しかけてきた時に無理やり犯されたので、腹…

3

ご主人様、お茶をどうぞ 小説

玄上八絹  夏珂 

やっぱり出血してた

玄上先生と言えばドンパチはどうしても切り離せないのか……
私としてはトイチの男みたいな玄上先生の方が好きなんですが。
でもまぁ、「借金の取り立て」ってキーワードからは結構ドンパチ臭がしますね。
でもでも表紙はフリルエプロンだし、タイトルは穏やかだし…と思いつつ、ある程度覚悟しながら読んでいました。

出だしの薄暗い感、好きです。真咲(受)の敬愛する主人のお葬式場面から始まります。
そこ…

1

千流のねがい 小説

玄上八絹  竹美家らら 

これは、『SFファンタジー』であり、同時に健気で一途な攻が素敵な話(なんです、私にとっては)。

玄上さんはこれが初読みで、見事に虜になりました。好きです。大好きなんです。

神社のご神体である《きつね》の5体目のレプリカである凜(受)と、参拝に来て偶然出会ったサッカー少年・颯太(攻)との、10年以上に渡る可愛く微笑ましく、そして切ない恋。

↑(レビュータイトル)通り、とにかく颯太が一途で健気です。いいです、この子はホントに好き。攻を好きになること自体ほとんどない私が、手放しで好…

7

ご主人様、お茶をどうぞ 小説

玄上八絹  夏珂 

アクション+フリルエプロン

弦上先生と言えば『犬シリーズ』ですが、こちらも「滅私奉公」で「ウブ」で「体が動く」マジメ執事見習いくんの話です。

以下、あらすじ多め★~★

執事見習いは「真咲」。
恩義ある伯爵家に骨を埋める覚悟の真咲に、施しが過ぎて身代が傾き、伯爵様の葬儀でさえ他家に仕切られるあり様のお家と、深窓のお坊ちゃまが遺された。
頼りになる老執事は病床で、真咲は真咲なりに孤軍奮闘してきたが、不安や哀しみ…

2

ご主人様、お茶をどうぞ 小説

玄上八絹  夏珂 

恋人より主が命

明治のハイカラでクラシカルな雰囲気の漂う作品で、成金貴族の攻め様と没落貴族で
執事見習いをしている受け様が主役のお話。
没落貴族の前田家で執事見習いとして働く受け様、住む場所も何も当てが無かった
受け様、でも生家が長巻の道場をしていたので、腕の立つ受け様は用心棒的な立場と
前田家で働く人相手に剣術指南役を務めながら、更に当主の計らいで執事見習いとして
住み込みで働いていたのですが、その恩…

1

トイチの男 小説

玄上八絹  三池ろむこ 

あああめんどくさい!!

受けも面倒くさい、攻めも面倒くさい、質屋のあれこれも面倒くさい、攻めの持ってたものに関するあれこれも面倒くさい!!
それなのに、私には神以外付けられませんでした……

由緒正しい質屋の店主悠(受け)が、行き倒れた謎の男茅野(攻め)を拾うところから始まります。
とにかくこの悠はなんでもかんでもお金に換算してしまう子で。
初対面の茅野が身につけているもの銀歯も含めて全てをお金に換算して、

3

トイチの男 小説

玄上八絹  三池ろむこ 

トイチ・・・良い響きです(笑)

なかなか斬新な設定ではないかと思います、昔ながらの質屋、トイチなんて怖くて
借りられないけれど、質屋ならありだと思えるから不思議、個人的には懐かしい感じで
実家の近くにもあった質屋を思い出してしまいましたね。
まぁ、今でも紺地の暖簾が掛かっていたりするのですが、このお話もそんな昔からある
老舗の質屋や舞台で、24才とまだ若い店主がネコのトイチと一人と一匹で営業してる。
派手さはないけれど…

3

トイチの男 小説

玄上八絹  三池ろむこ 

地味だけど非日常的な舞台での、地味な日常。

まず最初に、↓でも言われてますが、『玄上さん、いったいどうしたの!?』というくらい文体が普通(既作品比)になりましたね。日常ものということもあり、読みながらも『玄上さん』だと意識することはなかったです。

さて内容ですが、結構面白かったんです。それは確か。でも、ここがものすごく好き!というのはなかったかな。
質屋(これだけでもう地味。でも『日常的』ではない)を舞台にした、基本的に地味で淡々…

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