犬飼ののさんのレビュー一覧

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

誰もが知る童話を活かした新しいモチーフ

今回は雪の王国の太陽の王子と薔薇王と呼ばれる薔薇の妖精のお話です。

初恋の騎士に裏切られた受様が攻様によって真実の愛を知るまで。

凍てつく山脈と果てしない森に包まれた王国は、夏ですら暑い日が少なく、
1年のほとんどを雪に囲まれています。しかしかの国では薔薇王と呼ばれる
薔薇の妖精によって季節を問わず香り高い白薔薇が咲き誇り、薔薇の香水を
筆頭に薔薇産業が王国を潤していました。

4

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それからの幸せな2人。

 フィセが眠りから醒めて2人で迎える夏のある日。
雪化粧をほどこした様に一面を白く染めている白薔薇を見下ろす丘に訪れているオーレリアンと白い衣装のフィセ。
本編ではフィセの心のまま黒い衣装だったのが、白い衣装!!
最初の数行でフィセの幸せを感じられます。

 咲き誇る白薔薇はフィセの今の幸せな気持ちを雄弁に物語ってるのに、愛の言葉を欲しがってるオーレリアンです。
あきれながらも正直に自…

3

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

真実の愛って尊い。

 皆様のレビューを見て、私が好きそうかな、と購入。
ビンゴー。
とっても好きなお話でした。
以下、ネタバレ込みで愛を語らせてもらいます。


 受け様のフィセは生を受けて2年の薔薇の妖精。
前薔薇王に代わって薔薇王となって1年。
騎士を名乗るスペンサーとの初めての恋に幸せで、芳香な白薔薇をたくさん咲かせている中、トワイダル国の王子誕生のお祝いに登城して、そこでスペンサーが騎士ではな…

5

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

シリーズで一番好き

童話シリーズ最新作。グロさをあまり感じず、お話として、とてもとても好きだったので神にしました。本編260Pほど。攻め受けとも本当に忍耐強いお話と感じました。何回読み返しても泣いてしまう。早くも上半期ベスト5の一作になる予感。

この世に存在するようになって2年、雪の王国トワイダルの守護を先代から任されて1年ほどの薔薇王フィセ。最近はあふれんばかりに白い薔薇を咲かせています。というのも二月ほど前…

10

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フィセが悶えさせる

初版限定?で封入されている両面ペーパー。フィセがオーレリアンの隣に戻って初めて迎えた夏のお話でした。少年フィセの小悪魔のような一面を感じて本編同様良かったので神にしました。

フィセを連れて少し高い所に連れてきたオーレリアン。というのも、一面に広がる国土、延々と白い薔薇に覆いつくされる国土を見せたかったのです。白い薔薇、それはどう考えたってフィセのオーレリアンへの思い。そんなの見てたら、フィセ…

3

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

身が亡ぼうとも構わない_そんな命がけの愛を見ました

犬飼のの先生の官能童話シリーズ第4弾。
(人魚を入れると第5弾)
のの先生のファン,読者は大好きなシリーズの一つですよね。
私も発売されると決まってから読める日を心待ちにしていました。

読み始め…冒頭からの展開に胸が苦しく、切なく…
(言い表すとすれば捨てようとする紙を手のひらで
グシュッとするような…)

涙も滲みました…。
流れ出なかったのは、読みながら
「(2人はきっ…

6

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

深い愛情に萌えが滾る

作家買い。

犬飼さんの描く官能童話シリーズの最新刊です。「人魚姫の弟」→「白雪姫の息子」→「シンデレラ王」→「赤ずきん王子」に続く第5作目。「人魚姫の弟」はフルール文庫から出版されているので公式には4作目、ということになるのかな?でもKADOKAWAさんから出版されているので第5弾ということで良いかなと思います。

童話をベースに犬飼さんらしいエッセンスとエロスをぶっ込んだ今シリーズは笠…

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眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

大人のダメさに悶えた

『官能童話シリーズ』って、私とっても好きだわ。
「恋って楽しいだけじゃなくて、ものすごーく複雑なものなんですよ」っていうことが書かれているから、すごく惹かれるんだと思う。
シリーズが『若い人向け』ルビー文庫(偏見?)というのがちょっとした違和感を感じて来たんですけれども、今回解ったんですよ。これ、教養小説なのね。
年寄りのあたしはフィセの言動に共感しちゃう部分が多いんですけれども、年若く純粋…

17

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

一途な攻めがとことん素敵

人間の王子と妖精の王が、自分たちの手で未来を切り開き、
真実の愛を見つける物語です。 
ただ、マッチポンプな印象を受けしまい萌えきれなかったのも事実で……


美しい薔薇の王・フィセは愛する騎士・スペンサーとの愛を育んでいました。
薔薇王が人間を愛し、真実の愛で満たされた時、
永遠の命・若さ・輝きを与える金色の「悠久の薔薇」が咲くと言われています。
しかし、いくら愛し合っても一向に…

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眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

ボロボロ泣いてしまった

官能童話シリーズ第5弾で「眠りの森の美女」がモチーフとなります。
今作だけで問題なく読めます。

で、このシリーズ、甘く切なく官能的、そして何より美しくと、個人的に大好きだったりするんですね。
ちょっぴり(結構?)残酷な所まで含めて。
それが今回、これまでの世界観はそのままに、テーマは「真実の愛」になります。
や、これまでですけど、儚いと言った印象だったりほの暗いと言った印象なんかを受…

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