犬飼ののさんのレビュー一覧

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

犬飼先生はやはり天才

物語に引き込まれてしまって一気読みしました。

薔薇王フィセと太陽の王子オーレリアンの関係が哀しくも美しくて、先生のアイデアと物語のどこにも余分な文章が無い筆力に脱帽しました。

ノリに乗ってる作家さまはこうも違うのかと思いました。

フィセが前王に謀られた絶望から黒い薔薇を咲かせて城の塔に幽閉されてから、幼いオーレリアンがフィセを慕って再び白薔薇が咲いて、これでフィセは救われるのかと…

5

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

大人向け童話としては良く出来ている

犬飼のの先生の有名童話をモチーフした官能童話シリーズ5話目。
BL小説というより、完全に大人向けのグリム童話風でした。
文章が美しく、内容はディズニー映画のように色々な要素が盛り沢山で豪華で、ストーリーにメリハリがあり、なおかつブラックユーモアもきいていて面白かったです。

 ターゲット層はなかなか難しい小説だと思いました。「真実の愛」を夢見る若い女子には、なかなかシニカルな主人公像だし、…

5

眠れる森の王 コミコミ特典ペーパー 眠れる愛は永遠に グッズ

幸せであるように

本品は『眠れる森の王』のコミコミスタジオ特典ペーパーです。

本編後、フィセがオーレリアンに頼んで墓地に赴くお話です。

茨の檻から初めて出た日、フィセはオーレリアンに頼んで、歴代の国王
と王妃が眠る墓地に連れて行ってもらいます。

身も心も生まれ変わったと思える今、先王に対する感情は随分薄れます
が、それはフィセ自身の傷が癒えただけであり、彼が幼い我が子を傷つ
けけていたこと…

2

「眠れる森の王」初回限定書き下ろしSSペーパー「トワイダルの夏」 グッズ

貴方がいる幸せ

本品は『眠れる森の王』初版限定挟込ペーパーです。

本編後、オーレリアン視点でのラブラブな後日談になります。

奇跡の春が瞬く間に終り、トワイダルに夏がやってきます。トワイダル
国民の誰もが愛する夏を人でない国王オーレリアンも幼い薔薇王フィセ
と共に夏を堪能していました。

オーレリアンは雪が解けて若草の萌える大地に愛馬を走らせ、白い衣姿
のフィセを丘まで連れていきます。フィセを…

2

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

誰もが知る童話を活かした新しいモチーフ

今回は雪の王国の太陽の王子と薔薇王と呼ばれる薔薇の妖精のお話です。

初恋の騎士に裏切られた受様が攻様によって真実の愛を知るまで。

凍てつく山脈と果てしない森に包まれた王国は、夏ですら暑い日が少なく、
1年のほとんどを雪に囲まれています。しかしかの国では薔薇王と呼ばれる
薔薇の妖精によって季節を問わず香り高い白薔薇が咲き誇り、薔薇の香水を
筆頭に薔薇産業が王国を潤していました。

4

「眠れる森の王」初回限定書き下ろしSSペーパー「トワイダルの夏」 グッズ

それからの幸せな2人。

 フィセが眠りから醒めて2人で迎える夏のある日。
雪化粧をほどこした様に一面を白く染めている白薔薇を見下ろす丘に訪れているオーレリアンと白い衣装のフィセ。
本編ではフィセの心のまま黒い衣装だったのが、白い衣装!!
最初の数行でフィセの幸せを感じられます。

 咲き誇る白薔薇はフィセの今の幸せな気持ちを雄弁に物語ってるのに、愛の言葉を欲しがってるオーレリアンです。
あきれながらも正直に自…

3

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

真実の愛って尊い。

 皆様のレビューを見て、私が好きそうかな、と購入。
ビンゴー。
とっても好きなお話でした。
以下、ネタバレ込みで愛を語らせてもらいます。


 受け様のフィセは生を受けて2年の薔薇の妖精。
前薔薇王に代わって薔薇王となって1年。
騎士を名乗るスペンサーとの初めての恋に幸せで、芳香な白薔薇をたくさん咲かせている中、トワイダル国の王子誕生のお祝いに登城して、そこでスペンサーが騎士ではな…

5

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

シリーズで一番好き

童話シリーズ最新作。グロさをあまり感じず、お話として、とてもとても好きだったので神にしました。本編260Pほど。攻め受けとも本当に忍耐強いお話と感じました。何回読み返しても泣いてしまう。早くも上半期ベスト5の一作になる予感。

この世に存在するようになって2年、雪の王国トワイダルの守護を先代から任されて1年ほどの薔薇王フィセ。最近はあふれんばかりに白い薔薇を咲かせています。というのも二月ほど前…

10

「眠れる森の王」初回限定書き下ろしSSペーパー「トワイダルの夏」 グッズ

フィセが悶えさせる

初版限定?で封入されている両面ペーパー。フィセがオーレリアンの隣に戻って初めて迎えた夏のお話でした。少年フィセの小悪魔のような一面を感じて本編同様良かったので神にしました。

フィセを連れて少し高い所に連れてきたオーレリアン。というのも、一面に広がる国土、延々と白い薔薇に覆いつくされる国土を見せたかったのです。白い薔薇、それはどう考えたってフィセのオーレリアンへの思い。そんなの見てたら、フィセ…

3

眠れる森の王 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

身が亡ぼうとも構わない_そんな命がけの愛を見ました

犬飼のの先生の官能童話シリーズ第4弾。
(人魚を入れると第5弾)
のの先生のファン,読者は大好きなシリーズの一つですよね。
私も発売されると決まってから読める日を心待ちにしていました。

読み始め…冒頭からの展開に胸が苦しく、切なく…
(言い表すとすれば捨てようとする紙を手のひらで
グシュッとするような…)

涙も滲みました…。
流れ出なかったのは、読みながら
「(2人はきっ…

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