月村奎さんのレビュー一覧

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

じんわりします。

月村さんと言ったら「ネガティブ受」と勝手に決めつけていますが、この作品もまさにそれでした。ウジウジ後向きな受のぐるぐるした思考が面白くって一気読み。今回は「家族」がテーマで、天涯孤独な大学生が情深いバイト先の店主とその家族によって冷えた心を溶かされてゆきます。読んでいてじ~んと胸に染みるお話でした。

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家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

消しゴムのおまじない・・・

大好きな月村先生の待望の新刊が同時に三冊発売された嬉しい十二月!!
本作はその中の一冊です。

月村先生の作品に出てくる受け様は、基本自分に自信がなかったり、夢や希望が持てなかったり、自分の暗黒部に後ろめたさを感じていたり、コンプレックスを抱えていたり、良い子であろうとしながらもまじめすぎて罪悪感を感じて苦しんだり・・・という感じで、読んでいてとても共感が持てます。
受け様が深刻過ぎるぐら…

9

家族になろうよ 番外編「Happy Birthday」 グッズ

ひたすら温かくて幸せで・・・

A5サイズ両面です。
空と隼人の幸せライフが描かれていて、読み手もとても温かくて幸せな気持ちになれます。
内容としては、空の誕生日の翌日のお話です。
誕生日当日の夜も空の部屋で隼人との甘くて熱烈な愛の時間を過ごした空(そのあたりはちょっとしか書かれていないのですが、想像する楽しみを提供していてくれて結構萌えます)。
隼人からの誕生日プレゼントが腕時計というのもなんだか素敵で良い感じです。

2

恋なんかしたくない 今日から兄弟になりました コミック

月村奎  樹要 

あぁ切ない

なんか中途半端な、消化不良のような終わり方に
ううう・・・と思いましたが、まだ連載中なんですね。
では、これからこの二人に進展があるかも・・
とほのかな期待して良いのかな?

「恋になれ!」で小松くんに恋人を紹介していた優斗くんが主役。
そして、その恋人の相談していたのが竜成だったんですね。
親の再婚で義兄弟となった竜成と優斗。
竜成のことを好きなのに、兄弟だから・・恋人がいるんだ…

5

50番目のファーストラブ(表題作 純情サノバビッチ) 小説

月村奎  高久尚子 

色々目覚めた作品・・・

昨年5月にたまたまこの作品と出会ったことで、私のBLライフが急加速することになったという記念すべき作品です。

それまで、BLといえば「いかにもフィクションな世界で繰り広げられるドラマティックで耽美な世界」という印象であった私。
昔BLをちょこちょこ読んでいる・・・程度だった頃にチョイスしていた作品も、大金持ち、マフィア、アラブ、軍隊、無理矢理連れてこられる、売られる・・・等々派手なシチュエ…

8

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

現代のおとぎ話

よくも悪くもワンパターンな、安定の月村作品。
自分に自信のないネガティブ受けは好みじゃあないのだが
繊細で丁寧に描かれた、切なく暖かい世界は
やっぱり読みたくなってしまうし、一定の満足感がある。


今回もまたそういう作品だったが、後半が物足りない。

家族に恵まれない苦学生の空が、
ふとした縁で暖かな定食屋の一家に出会う。
有名商社を退職して母の思い出の店を継いだ店主の隼人に…

7

家族になろうよ 小説

月村奎  宮城とおこ 

大きな不安と僅かな光

父母を早くに亡くし、施設や親戚の家を転々としながら暮らしていた空と、あかね亭を経営する隼人のお話です。

 空は就職活動の帰りに隼人の父、昭介と自転車で接触してしまいますが、あかね亭に呼ばれ温かいもてなしを受けるのです。祖父である昭介、隼人の姉のかなえ、かなえの子であるひなたと佑太。天涯孤独な空からしたら、隼人の家は恵まれた家庭ですが、彼の家は、両親の離婚や再婚でできた家庭で、血の繋がりは極め…

4

エッグスタンド 小説

月村奎  二宮悦巳 

懐かしさと意外さ

都内で歯科医として働くクールな森住と、彼の家の隣に住んでいる透のお話です。
親の転勤でせっかく入った学校を辞めるのもどうかと言うことで、東京のマンションにひとり残ることになった透です。

 透の暮らしは高校生で一人暮らしということで、かなり贅沢な暮らしだななんて思っていたのですが、彼には愛情たっぷりの両親、家族から離れたい理由があったのです。

 森住も森住で、幼い頃の家庭内不和、父親の…

1

恋を知る 小説

月村奎  金ひかる 

もう少し読みたかった

あらすじ集を読んでいる感じでした。短編集だとよく見ず買ってしまったので、ひとつずつのお話をそれぞれ一冊丸ごとで読めたらもっと満足度が高かったかなと思います。回想、独白に展開が詰め込まれているので駆け足でさらっと終わってしまいました。
どのカップルも似たような読後感でしたが、どれも雰囲気は悪くなかったのでプラス。この二人をもっと読みたいのにとヤキモキはしましたが…。
不完全燃焼感も短編集なら止む…

1

恋する臆病者 小説

月村奎  小椋ムク 

あまあま

元カレに「淫乱」と言われたことで自分は淫乱だと思い込んでしまう。
それがなんだかどうも・・・
たしかに元カレからは、かなり辛く悲しい思いしかしてこなかったけど
言われた言葉を「そうだ、自分は淫乱」と決めつけちゃうのが
月村先生っぽい感じでしょうか。
健気な受けが、自分ばかりを攻めちゃうケース。
大好きな人と偶然会えて天にも昇る気持ち・・・よくわかります。
部屋にポスターを貼ったり、そ…

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