月村奎さんのレビュー一覧

いつも王子様が コミック

月村奎  木下けい子 

天性のドSとドM

可愛らしい表紙に反して、なかなかパンチの効いた作品でした。

いつもからかってくる高校の先輩・宮村に片思いしていたヒナちゃんこと朝比奈。
家の事情で引っ越しする前に告白直後に逃げ出して以来、会うこともなかった。
そして現在エロ漫画家として活躍するヒナのもとに、ハウスクリーニングスタッフとして先輩が現れて…。

先輩後輩再会もの。
とにかくまあ先輩が意地悪。意地悪にも程があるというほど…

4

初恋アミューズメント 小説

月村奎  秋平しろ 

らくがきは是非水性で…(笑)

「初恋大パニック」が好きで、続編かと思い喜んで手にとってみたらスピンオフで。
残念な気持ちを抱えながら読んでみたら、前作より好きかも?と思うくらい良かったです!

売れない作家の正信は、好きな漫画の作家・鈴木に会えて喜んでいたら自分をバカにされたように感じてしまい悪印象を持ってしまいます。
それでいて鈴木は男女問わず誘いをかけるのに、自分には何もないと卑屈な思いを抱えて…と、なんともネガテ…

2

初恋アミューズメント 小説

月村奎  秋平しろ 

スピンオフですが知らなくてもOK

初恋大パニックのスピンオフ。
プロローグは初恋大パニックの攻め視点で、最後にそちらのカプのSSが収録されています。

受けは、いまいち頭打ちな兼業ミステリ作家、正信。
27歳ながら小柄で、未成年に見えてしまうこともあるコンプレックスの塊。
攻めの鈴木は人気漫画家、27歳。
バイで、恋愛でなくスポーツのような感覚でセックスをする人タラシ。

鈴木は口調が「〜っす」なんですけど、そこが…

5

遠回りする恋心 小説

月村奎  真生るいす 

遠回りというよりぐるぐる回る恋心

錬のぐるぐる回る恋心が可笑しくて切なかった。
がさつでぶっきらぼう設定を一生懸命に演じる錬が痛々しくて「もうやめちゃいなよ喬介を好きなこと」と言ってしまいたくなりました。
好きな人のそばでドキドキジタバタする様子が乙女っぽくて『設定』とは真逆のなのに頑張って無理していたけれどあまりの不自然さにバテバテです。

当て馬的な役回りの矢崎さんいい人だ。
意地悪かったりしても本当は優しくて人の痛…

2

初恋アミューズメント 小説

月村奎  秋平しろ 

斜め上ぶりに爆笑!

「初恋大パニック」のスピンオフになります。
そちらの方が好きすぎて、正直「スピンオフより壮介と旭で続きを出してくれよ!!」と思っておりましたが、これがすごくすごく面白かったのです。
テイストとしてはラブコメになるのですが、主人公のズレっぷりが「もうこれ、ギャグでしょ!」と言った感じで。最初から最後まで笑わせてもらいました。
また、漫画家らしい凄いプレイ来たー!!
口絵カラーをご覧になれば、…

12

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

少女小説テイストでした

電子書籍で読了。挿絵有り。

『安定の月村さん』で、今回は少女小説っぽいと言うか『あしながおじさん』風味でした。
司くんの様な『不遇で傷持ち』で『世の中にはささやかな幸せがある』ことを知っているから、それに向けて淡々と日々を積み重ねて行こうとする主人公を見るだけで「私はダメな大人だ、悔い改めよう」という気持ちになります。「綺麗なものを見させていただいてどうもありがとう」という感じです。

2

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

王子と書いて「姫」と読む


恋愛をしないと思っている受けの篤史。
小説を読んでいると、しないではなくしては駄目とおもっている印象の方が強かったですね。

しかし、店に通う攻めの周平との会話や料理教室の場面に和やかな雰囲気で少しずつ距離を縮めていきます。

恋愛をしないと考えている篤史、その過去は辛いトラウマがありました。

ゲイ、同性愛についてのトラウマです。

周平の実家に行く場面では、周平の母親の温…

3

エッグスタンド 小説

月村奎  二宮悦巳 

歯医者×高校生

ラブラブになってくれて良かった。
透がどうにもならない方向に行っちゃうのかとハラハラしてしまった。

あとがきで著者も書いてるんだけど Gが出過ぎ。透の部屋ならわかる。カップ麺とか弁当のゴミに寄ってくるだろうし、でも、宏一の部屋は生ゴミとかなさそう。そう考えるとGは透の部屋か、それ以外で繁殖地になってる部屋があるはず。何てこと!

後は、宏一の双子の妹の文乃が幸せになって欲しい。不倫、し…

0

ずっとここできみと 小説

月村奎  竹美家らら 

生まれたときからずっと一緒


表題作+「ずっとずっとずっと」の2本立て
幼馴染の二人の両片想いの話と恋人になり無事大学生になってからずっと一緒にいるために家族にカムアウトするかどうか悩む話。

高校3年の理玖(受け)と征矢(攻め)は生まれたときから一緒の幼馴染。親同士も仲が良く家族のように一緒にいました。高校入学前に理玖の両親が事故で亡くなった時は放心する理玖を征矢がずっとそばにいてくれました。今まで征矢に世話を焼い…

7

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

悪くはなかったけど、好みではない

月村積ん読消化期間。もともと好き作家さんなので、チェリーで愛想が尽きかけた後も、気がついたら新刊は購入してるんですが、読む気になれずに積んであったものを消化中。
これはイラストが今ひとつで避けていたもの。
友人から「もうひとつのドア」が好きだったら、たぶん好きだろう、という助言をもらって読んでみました。たしかに、この主人公の痛々しさは似通っていました。月村定番テンプレ。ただ攻めも、月村テンプレ…

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