ミドリノエバさんのレビュー一覧

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

愛が溢れる

気になるところで終わった上巻の続き。

鼎、龍、高砂、国生、万座の複雑な恋。それぞれ思うところはあっても、互いに想い合いすぎて、色んなところですれ違いが起きて、辛かったです。でも、5人の複雑な想いが交差して、ようやくひとつ、繋がった時にはほっと安心して感慨深いものがあります。群像劇なので、1つのカップルの話だけではないところが、良い。龍と鼎の家族愛が、1番切なくて、1番好きです。私は龍に注目し…

3

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

強そうなのに、脆い

一度読んで、胸がいっぱいすぎて感想が書けなかったので、再読。

18歳の龍、国生。37歳の鼎、高砂。4人の視点で進んで行きます。


18歳の龍は、叔父の鼎と2人で暮らしています。幼い頃に母を亡くし悲惨な辛い思いをした龍を、鼎が20代で引き取ってからは大事に大事に育ててきたのです。そんな龍と、鼎の友人の高砂。鼎と、龍の友人の国生、パトロンの万座。5人の複雑に入り組んだ恋と、家族の話です。…

1

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

絡まった糸が最後にやっとほどけて…

わがままで自分勝手なヴィンス父子が好きになれなかった。
自分の快楽優先の父親に親らしいことを言う資格はないけれど、そんな親を持った不幸を他人に八つ当たりして鬱憤晴らしするガキにもうんざりした。
可哀想な子だからとそれを許す周りも悪いと思う。

高砂の宮への愛が詰め込まれたクマさんが奪わた時の描写がすごく切なかった。
人への想いが込められた品物を欲しがるジェシーは愚か者。

父親の恋愛…

4

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

愛情に恵まれなかった子供が成長してままならぬ恋愛にじたばた

叔父の友人 高砂に思いを寄せる高校生 宮
(宮は高砂は叔父が好きなんじゃないかと思って半ばあきらめている雰囲気)

その宮の叔父 鼎を密かに想う宮の友人 国生は望み薄ながらも諦めきれずにいる

高砂と鼎は両片思いっぽい

鼎と友人の万座がセフレらしい

と最終的には誰と誰がカップルになるのやら??みたいな感じで話が進みます。

国生以外は幼少時代親に愛されなかった子供ばっかり…

3

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

素敵なヒューマンドラマ

上下巻ともにずっと積んでいたのを、この度ようやく読めました。
作者さんの思い入れが強いだけあって、ものすごくメッセージ性の強い作品。自分がこのキャラの立場ならどう考える?どう動く?何を選択するのが正解なんだろう、等色々と考えさせられました。
特に感情を縺れさせながらも、着実に成長して強くなっていく子供組に感動…BL小説としての「萌え」というより、ヒューマンドラマを読んだ満足感があります。

6

「春夏秋冬」セキュリティ・ブランケット(上)番外編 コミコミスタジオ特典ペーパー グッズ

印象に残る出来事を各自が語っています

本品は「セキュリティ・ブランケット(上)」の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

春夏秋冬をテーマに主要キャラ4人
それぞれ視点で描いたSSが4本収録されています。

『秋のお見合い週間』
鼎視点で龍之介を引き取った頃のお話です。

鼎は夏の終わりに亡くなった姉の
一人息子を引き取ります。

甥っ子は9歳なのにガリガリで
食も細い上に消化系も弱い子供でした。

1

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

文芸作品として素晴らしかった

今まで読んだBL小説でここまで右往左往振り回されるのは初めてでした。スポットが一つに当たる作品ではないので、
どうかあらすじも読まずに飛び込んで貰った方が楽しめるのではないかと思いました。
一体誰が誰と結ばれるの?と。

ここからネタバレで。

不憫な宮くんにぐっと感情が動かされる上巻でした。
そんな宮くんが幸せになるのは心から喜ばしいのですが、個人的に宮くんと高砂さんの恋愛プロセス…

7

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

ポエムが素敵!

最初から最後まで、ハラハラ、キュンキュンしながら読ませて頂きました。
上巻と比べたらこれといった事件もなく、それぞれの感情の縺れ合いで話が進んでいき、どう決着がつくんだろうとドキドキしながら楽しめました。
感情の縺れをメインにしてここまでドラマチックに仕上げることが出来る凪良さんの力量はさすがだなと。
4人それぞれの視点で、話が絡まりながら展開していく構成も本当に大変な作業なんだろうなと感服…

5

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

想いがほどけて結ばれて あふれる感情

宮、鼎、高砂、国生、万座の五人が、大切な人の幸せのために悩み苦しみながら行動する下巻。
絡まった想いが少しずつほどけ、また新たに結ばれていくのですが、そこには痛みや切なさ、喜び、戸惑い、ときめきなど、様々な感情があふれていて、とても胸にしみました。

一番印象的だったのが、温泉宿で鼎と高砂が自らの恋を振り返る場面。
二人を結びつけようとする若者たちの荒っぽい思いやりに、二人が苦笑しながら「…

7

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

切なさ満点!ティッシュ必需!

「セキュリティ・ブランケット」凪良ゆう先生 読了
もう切なさと焦ったさの塊。本当に神すぎて涙止まりませんでした。

田舎のウブな男の子が主線で、彼の周りの人たちの間で起きたたくさんの出来事も混ざっていて、それらにつれて少年は成長していく心温まる話でした。とても凪良先生らしい一冊だと思う。

10年もこのストーリーを構想していたと先生はおっしゃってたけど、形にしていただいて本当にありがとう…

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