金丸マキさんのレビュー一覧

その時ハートは盗まれた コミック

金丸マキ  穂波ゆきね 

そろそろまんがも描いて欲しい

ネット環境になるまで、隠れオタである私の唯一の情報源だった『ぱふ』。
この雑誌のおかげで出会えた作家・作品は数えきれません。
穂波さんもその中のひとり。

はがきを投稿されていた頃からファンなんです。
梶原にきさんと描かれた、学園祭のお知らせはがきも覚えています。
あの頃から抜群に上手かった。


さて本題のこのコミックス、もちろん私も皆さんと同じで『接吻スキャンダル』が好きです…

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その時ハートは盗まれた コミック

金丸マキ  穂波ゆきね 

絵が好きだ!とくに裸体が美しい…

原作の金丸マキさんが好きなので購入したんですが、絵の美しさに惚れました。
とくに、男性の裸体が美しい。エッチなシーンのときの、絡み具合いが美しい。肩のラインが美しい。二の腕のラインが美しい。うっとり見とれました。
局部は隠れてるし、なまなましさのない絵です。私はモノがしっかり描かれてるより、こういうのほうが好きかも。エロは好きなくせに、意外と自分はメルヘンなんだなーと、改めて思いました。チラリズム…

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神様も降りてこない森 小説

金丸マキ 

この閉塞感に酔いました

JUNE時代の名作ですね。
閉塞感に胸が詰まり、息が苦しくなり、ひりつくような感情を持て余しながら読みました。
この感覚は、若いときに太宰治や村上春樹を読んだときの感覚に似ている。似て非なるものではあるけど、確かに似ている。
こういうBLはもう読めないのかしら。
ネクラな作品が好きな方にオススメですw

「才気あふれる俺様攻めと、凡庸で弱気な受け」の話であったはずが、途中からじわりじわりと変化して…

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鉄壁トランクス 小説

金丸マキ  梶原にき 

面白かった(´∇`)

そうそう、こういうトーンの金丸マキさんが好きなんだよー!と思いながら読みました。
作品ごとに作風がコロッと変わったりする作家さんなので、自分好みの作風の小説を読むと、「コレダ!」と思います。

29歳で脱サラして漫画家になろうとする主人公(受け)と、20歳の漫画家の卵(攻め)。
年下攻めイエイ!
二人は同じ漫画家のもとでアシスタントとして働くことになります。
全体的なトーンは明るくてコミカルタッチ…

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くるみ割り人形 小説

金丸マキ  高橋まりこ 

JUNEな空気だ

耽美ってわけじゃないんだけど、JUNEな空気って感じがしました。完全に主観です。
ホモが当たり前じゃない世界の話。自分の性癖に葛藤しながら恋する男たちの話。
綺麗事を連ねてなくて、でも確固とした良識が行間に潜ませてあって…とても好きな空気です。

ゲイであることを受け入れることのできる人間が、悪意もなく、その優しさゆえに他人を傷つけることがある、ということ。
こんなの、薄っぺらな善悪の基準しか持た…

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ベイビィラヴ 小説

金丸マキ  よしながふみ 

好きな空気だ

もう最初の10ページだけでぐーっと引き込まれていきました。
好きな空気だ、と思って嬉しくなって。
物語が進むにつれて、残念ながらストーリー的には失速してしまうのですが、それでも面白かったです。
金丸マキさんの作る「リアルなゲイ」って感じ(あくまでも“感じ”)が好きです。登場人物が疑問もなく総ホモ化してる系の作品より、こういうタイプの作品のほうが私は好きなんだよね。

ゲイバーで知り合い、すぐに惹か…

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南くんの偏愛の対象 小説

金丸マキ  山田ユギ 

ナニカが足りない感じ

何とはうまく言えないんですが、ナニカが足りない感じがしました。
エロシーンは確実に足りない(ていうか、無い。まあ、BL参入初期のコバルトなので仕方ないのですw)んだけど、そういう意味ではなくて。
ストーリーを構成している一つ一つの要素の「繋ぎ」がバラバラな感じ。
幼馴染みらしい二人、文房具への偏愛の理由、デキの良すぎる俺様ぎみの攻めが受けに異常なほど執着していること、明るいけど内心に屈託を秘めてい…

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恋はある朝ショーウィンドウに 小説

金丸マキ  椎名咲月 

少しだけ孤独なブティック店員に訪れた 優しい奇跡

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
私生活が謎の客(鮎川)×失恋したてのブティック販売員(流星)の、年下攻めもの。
一晩だけのつもりだった情事の相手・鮎川は、流星を気に入ったと言っては毎日来店、あっという間にお得意さまに。
ゲイだと店に知られたくない流星は、複雑ながらも客である以上男を無下にもできません。(ちなみにその一晩とは、挿入したまま失恋話をして号泣する流星、困惑する鮎川、とい…

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恋愛依存症 小説

金丸マキ  山田ユギ 

恋愛の真髄? 両想いはゴールではなくスタート

生徒(璃一)×教師(大和)の年下攻めラブなんですが、そんな括り以上の話でした。
BL枠を一足飛びにして、もっと普遍的な「好きな人と恋人同士になる、でもいくら好きな相手でもしょせんは他人。他人ととことん付き合うってどういうこと?」という問題のもと、1冊丸ごと二人を向き合わせているのです。

遺産のおかげで金銭面の心配もなく、教職は腰かけ(コネ雇用)、恋愛面では不自由したことがない主人公・大和。…

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恋愛依存症 小説

金丸マキ  山田ユギ 

いい意味で裏切られた

最初の十数ページを読んだときは、ごく軽いラブコメかと思ったんだけど、いい意味で裏切られました。
めっちゃ良作でした。
タッチは軽いんだけど、ストーリーは深い。付き合いはじめたカップルが普遍的に持ってる不安やすれ違いなどを、がっつりと踏み込んで書いていた。胸が痛くなった。リアルだった。
主役は先生と生徒。
先生は百戦錬磨の遊び人です。頭はいいし、親の遺産があってお金持ちだし、経験値も高い。けど、誰と…

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