金ひかるさんのレビュー一覧

ラブレター 小説

可南さらさ  金ひかる 

二段組で二カップル

親書版で二段組だと読みでがあって活字スキーとしてはそれだけでまず嬉しい。
メインカップルと、その弟と友人との話で2カップル入ってます。

メインカップルは義兄弟モノといっても、血縁関係は無いですし、引き取られてからさして時間はたっていないので義兄弟モノの背徳感はありません。
広海[受]は両親を亡くして父の友人である安井宅に引き取られ、その長男である良平に恋をし告白しますがあえなく玉砕。

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セーフティ・ゲーム 小説

砂原糖子  金ひかる 

いいお話なんだけど、なんかしっくりこなかった。

思ったよりも普通だったので、私的には良かったです。最初、読み始めはすごくワクワクしながら読んでいたんですが、途中で香島が友村をだます辺りで一回放り投げちゃったんですよね・・・。嫌なやつだ!とめずらしく放り投げて他の本を読んで口直し?してまた最初から読み直したのですが、読み進めていくうちにそんなに嫌な内容でもなかったし、女装している友村に対して、ちゃんと周りの目からも守るようにする香島に好感もてまし…

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セーフティ・ゲーム 小説

砂原糖子  金ひかる 

片思いの愛ある騙しあい

テンポの良い作品でしたね。お互いが3年もの間片思い状態で     
互いに焦れながらも、臆病すぎて言葉にして伝え合う事もなく    
好きな気持ちがバレないようになんて、まるで思春期の子供のような
状態の二人です。                       
受け様のドクターはほんとに可愛らしい感じで、臆病でもOKな
雰囲気があり、ゲイでもどこか真面目なイメージ通りのお人でしたが
攻…

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セーフティ・ゲーム 小説

砂原糖子  金ひかる 

臆病とずるさは同義語か

うわー!何だ、この面白さ!!
愉快痛快の面白さじゃなくて、主人公達の性格からくるこの物語の心理戦の面白さとでもいいましょうか。
臆病なのかヘタレなのか、はたまたずるさなのか、そんなものが混然一体となって、素直じゃねぇなっwwって、そういう愉快さなんですよ。
ちょっぴり痛いけど、酷い痛さでもない。程良いピリっとしたものなのでそれが物語に味を与えています。

製薬会社のMRの香島は、個人開業…

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彼の孤独を、飼い慣らせ。 小説

神奈木智  金ひかる 

めぐりめぐって

またまた奈央&室生カップル。
今回は奈央くんの過去に関わる詠弥と、室生の元妻夏美さん龍哉親子。
こんなんが出てきちゃ、奈央くんの胃も痛くなるってもんです。
もちろん、それだけで痛くなってるわけではないですよ。
前回奈央くんを拉致った暮林の言葉がひっかかっているのです。

今回は色んな人が出張って来たおかげで、奈央くんちょっと卑屈気味。
でも仕方ないかなぁ、みんなお互いを思いやっての事…

1

君が、ひとりで泣く夜に。 小説

神奈木智  金ひかる 

ほのぼのなのに、ハードボイルド

シリーズ3作目。
とおても病弱な一ノ瀬彗くん。なんと前作主役だった響の双子のお兄さん。
つまりヤクザの息子ですね。もちろん体が弱い為、ヤクザ稼業なんてしてません。
野獣である響が、唯一護ってやりたいと思っている(兄弟としてですよ)存在でしたが。
その彗くんの想い人が少年課刑事の橘さん。暴力を憎み、未成年の世話ばかり焼いていて上からも煙たがられるほどです。

このカップル、一昔前の清純派…

2

おまえは、愛を食う獣。 小説

神奈木智  金ひかる 

ややこしくてめんどくさいカプ

シリーズ2作目。
モグリのお医者さんと、野獣としか言いようの無い一ノ瀬組次期二代目の年下攻めカプ。

前回主役の一人だった室生の友人でもある「優先生」。室生のつてで医師免許を持たぬまま、モグリのお医者さんしてます。そこにお手伝い行ってる室生の恋人奈央くん。
室生がお目付け役してる「響」と、一卵性双生児の彗くん。彗くんの思い人で刑事の立花さん。相変わらずの面子がそろっております。

今ま…

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やさしく殺して、僕の心を。 小説

神奈木智  金ひかる 

三流ジゴロにほだされて

三流ジゴロって言葉が良く出てくる。
しかし、この話でいえば「ペット」or「かわいいヒモ」ではなかりけり?

主人公である奈央くん。未成年で親無し家無し、顔がとりえの男の子。
別れ話がこじれて刺されてまさしく絶体絶命。
そこにあらわれたのが室生龍壱。一ノ瀬組ヤクザで、次期跡目候補のお目付け役もしている。
「助けろよ」
死にかけてるのに命令口調。すごいよ、奈央ちゃん。
そいでもって道に…

2

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

脇キャラクターに萌えてしまっ……。

作家買い!な一穂さん、毎回わくわくなんですが、今回の新刊は登場人物というか主役カップルのふたりがどっちがどっちかよく分からなくなってしまい、うまく感情移入できなくて残念でした。

なぜかめちゃくちゃキャラだちしている脇キャラクター金子くんがすごくツボに入ったので、萌えはそこから(笑)

ただ、金子に牛乳差し入れにいくところでいろんな意図に気づき心が近づく描写はさらりとしていながらさすが一穂さん、で…

3

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

まっすぐに、飛んでいく

この、「アロー」というタイトル。
日本語で「矢」。
カタカナで「アロー」だからまだ何とか格好付いているけど、実に素っ気ない。

主人公の葛西草は「来るもの拒まず去る者追わず」誰とも距離を置いて、時間に取り残されたような通りの裏のバー「底」を切り盛りしている。
そんな草の店にある日、同じ通りで古着屋をやっている中学の同級生だった金子が、やはり中学の同級生だった湯浅麦を連れてきます。
行く…

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