金ひかるさんのレビュー一覧

ロマンチック・ウルフ 小説

たけうちりうと  金ひかる 

日本人キャラが良かった

主役カップルはイギリス人二人で、この二人の恋がいまいち面白くなかったです。
冒頭で二人はすでに出来上がってて、愛を確認しあって話は終わる。
メインとなるのは、美術品を元あった場所に返すという逆泥棒なお話。作中では「リセット」と呼ばれてます。
わくわくどきどきの冒険譚があるのかと思いきや、こちらもまた消化不良でした。
緊張感がないしどうでもいい説明が続くし。

ただ、唯一の日本人キャラである羽田宙が…

1

そのわけを 小説

榊花月  金ひかる 

物足りない

ストーリーラインもキャラも好きなんですが、全体的にエピソードの掘り下げやら説得力やらに欠けてしまっている印象がありました。
表面をあぶっただけで、まったく煮込んでない感じ。
榊花月さんの「俺様攻めと優柔不断な受け」の組み合わせがいつも大好きだから、最初はかなり期待したんですけどねぇ…。
なんだろな、俺様攻めの過去の苦悩や、受けに愛情を感じはじめた理由がまったく伝わってこなかったのが一番の難点かな。…

1

素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

ポイントは一人言

面白かったです。
幼馴染みの再会ものとしてはわりと王道、さらに大きな行き違いはなくあっさりくっついた感じのお話でしたが、随所に成宮ゆりさんらしいセンスが光ってて、終始楽しくワクワクしながら読むことができました。
主人公の受けのキャラが本当に好きです。
若干天然アホ成分が入ってて、男前でさくっとした性格。
とくに一人言を言うクセがあるという設定がめちゃくちゃ面白かったです。
ぐるぐる考えてはおかしか…

0

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

変わり者、恋に惑う。

碓氷は不思議系というか価値観がおおいにズレまくっている。
外村はお人よしでわりと常識人タイプ。
全くタイプも価値観も違うふたりが、お互いに惹かれあっていきます。

外村は弟分・三好に頼み込まれて、骨折した三好の穴埋めに出張ホストをすることに。
その客が、何もかも金で解決すると本気で思ってる碓氷だった。
最初は契約上の関係だったけれど・・・。

性的なことをするのも、ものすごく事務的…

4

宵山に啼く恋し鳥 小説

絢谷りつこ  金ひかる 

中途半端

 敦彦と親しかった倫太郎にとって,亡くなった「敦彦」が双子であるという事実が彼の死を
 余計に辛く受け入れがたいものにしているのかな.
 亡くなったのが「芳彦」なら倫太郎は悲しむ「敦彦」を慰めるのに集中できただろうから, そっちの
 方がある意味良かったのかもしれない.
 坪倉が旅館に手を出して来たのは,それが敦彦の父が営んでいた旅館だったからなんだろう.
 多分,詳しい動機なんて本人に…

1

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

編集長~!!

高遠さんでは、いちばん好きかもしれません。少なくとも今まで読んだ中ではベスト3には入ります。

沖屋(受)は、健気ではないし性格がいいというわけでもないんですが、それでもいい、好きなんです。強気だけど自信過剰なだけではない受はいいですね。
でも、一見冷たくて毒舌で強気だけど、決してただ傲慢で無神経な嫌なヤツじゃない。わかりにくい繊細さがとても上手く描写されていました。

そして水梨(攻…

6

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

じっと『待て』されてる官能小説家。

悪くはないです。ただ、スピンオフの『捨てて行ってくれ』の方は大好きなんですが、そこまでは行かないですね。

鮎川(受)のぐるぐるっぷりがちょっとうっとおしかったんです。いや、『ぐるぐる受』は好きな方なんですが、なぜか今ひとつでした。『ぐるぐる』のタイプなのかなあ?優柔不断すぎたから?ああ、もしかしたら『受一人称』だったからかもしれません。三人称(あるいは攻一人称)だったらワンクッションあると…

0

ゆっくりまっすぐ近くにおいで 小説

渡海奈穂  金ひかる 

年下ワンコ。

大内(受)の魔性っぷりがちょっと現実味が薄かったですが、素顔は意外にさばさばした美人だったので、それはまあOKでしたね。
それに、年下攻は苦手な方なんですが、ワンコは不思議と抵抗ないんですよ。稲田(攻)が絵にかいたようなワンコだったのがよかったです。

それにしても、渡海さんの作品で、ここまで脇キャラクターが『酷い』のも珍しいと思いました。相対的に稲田の株も上がるよね、これじゃ。

1

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

受けがぐるぐる。

 真面目な数学教師・鮎川の親友は、官能小説家の不破。
 鮎川は、酔って階段から落ちそうになったところを、不破に助けられ、その不破が利き腕を骨折したことから、不破の仕事を手伝うことになる。
 それは、不破の小説――もちろん、官能小説の後述筆記であった。
 やってみるまではなんともないと思っていた鮎川だったが、実際にやってみると、不破の唇が快楽の世界をつむぐたびに、不破を意識してしまい、叫びたく…

1

リアルリーマンライフ 小説

今城けい  金ひかる 

どっちが受けでも攻めでもいい感じかも

同期入社のリーマン同士のちょっぴり不器用なラブストーリーでした。
この作品はかなり後半まで攻め受けが解らない感じなんですよね。
見た目や雰囲気で判断出来ないカップルで、最終的にはリバ可能な二人かも。
完ぺきな理系で対人関係が上手いとは言い難い攻め様と文系で見た目も華やかイケメンで
全てにおいてそつがない対応が出来る受け様とのお話なんです。

自動車メーカーのトラブル処理の為に、営業と開…

4
PAGE TOP