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87/123(合計:1225件)
谷崎泉 金ひかる
茶鬼
ネタバレ
最初読み始めたときに、この作品は「夜明けはまだか」みたいな感じのちょっと遅々とした展開の作品になるのかな?という予感がしました。 しかし、 こちらは1冊でまとまっております。 主人公達に隠された謎と、巻き込まれた出来事によりどんどんと面白くなっていく♪ 最初、コメディなのかな?と思ったらそんな雰囲気も含めつつそうでもない。 かといってシリアス一辺倒でもない。 単に主人公のちょっとやる気…
小林典雅 金ひかる
イサヲ
今から90年前くらいのお話でしょうか。タイトルから、こりゃまたトンデモなお話なのかと期待ワクワクで読んだのですが、コミカル要素があまり感じられず、典雅節も薄い…。 でもやはり面白いんだよ典雅さんですもの。つる~~~っと読めちゃいました。 表題作は、平民画学生の池端来智(いけはたらいち)が、行方不明になっている男爵令嬢の身代わりをすることになるお話。 失踪した令嬢に偶然瓜二つなため、ちょっ…
marun
旅行会社のトラブル処理係の受け様と外務省勤務の攻め様との何の因果でこんなことに ってしまったのかと言うような淡々としていながらも何処かコミカルでシュールな作品 著者の既刊の「ナアレフの恋人」シリーズに通ずる流れと雰囲気があるお話でした。 受け様は大手の旅行会社の出世間違いナシと思われていたバリバリの営業マンだったのに 有る事が理由で、次第に運気に見放されたようになり、今では左遷先と言わ…
kirara
本編で台無しになった新婚旅行のやり直しです。 最初の旅行で訪れた別荘にやって来て、本編ラストでウィルフレッドが言っていた通りの夜を過ごした2人。←ハルに『(新婚旅行のやり直しで別荘に行ったら)何がしたい?』と訊かれて『一度も服に袖を通さないほどお前を愛したい(!)』と臆面もなく返した旦那様・ウィルフレッド。この台詞で私を身悶えさせてくれましたよ・・・ ちなみに、この夜のウィルフレッドは…
椹野道流 金ひかる
待ちに待った下巻です。これ出るまで1年間、上巻を読まずに待ってました。長かった・・・もしここまで待たされなければ『神』にしたかもしれないというくらい待ちくたびれました。←ホントにちょっとだけ迷いました。 ウィルフレッドが、なかなか青いところを晒してましたね。ハルに浮気を疑われ『信用されていなかったのでは』と引き摺るのを、執事・フライトに『大人げない』と言われ(たのも同然)、憮然とするあたりが…
私、上下巻って基本的にまとめて読みたいんです。いえ、続きものはみんなそうなんですが。 というわけで、これも出たときに買ったものの、下巻が出るまで寝かせておこう・・・と思ったら1年経っちゃったよ!それでも読まずに待った自分は我慢強いのか、ただのアホなのか・・・ というわけで、旦那様・ウィルフレッド(攻)と奥方様・ハル(受)の新婚旅行編です。南の島へと旅立つ2人。行きの豪華船室で『もう…
この作品は、ストーリーとしてはタイトル通り『執事の受難』と『旦那様の秘密』です。もう直球です。でも実際には、執事の受難は『ハル』を巡る事情が根幹にあるんですね。 しかし、旦那様の秘密は・・・意外と言えば意外でしたが、うん確かに『秘密』かもね。言いにくかったのもわかるし。もうホント可愛いよ、旦那様! ハルの出生に関しては、もういわば『お約束』の範疇というか、意外性は求めていないので(…
『作る少年、食う男』の続編ですね。このシリーズ大好きなんですよ。 ハル(受)が16歳まで育った『ネイディーンの家』という孤児院の院長が殺害され、その容疑者としてウィルフレッド(攻)の屋敷の執事・フライトが逮捕されます。 そういうわけで、前作でも無駄なくらいに目立っていた色男の執事・フライトさん(見えないけど40代半ば)が、ある意味メインの一角に躍り出た(?)わけですが、なんと言って…
椹野さんは、このシリーズが初読みだったんですが、最初に読んだ時『翻訳ものの推理小説読んでるみたいだ』と感じました。 あ、悪い意味ではないです。私は一時期、翻訳ものの女性作家の推理小説(有名なシリーズもそれほどでもないのも)を読み漁ってたことがあるので、なんか懐かしいような気がしたんですよね。なんでだろう、文体?でも別に癖もないし・・・ あるいは、英国風(作中は架空の国)の時代ものなのと、…
私はこれ好きです。 確かに、もともとの小林さんの持ち味とも言える、いわゆる『典雅節』を期待したらちょっと物足りないかもしれませんね。 でも、会話(や心の声)が特に『イヤ、やっぱり小林さん』だな~という感じでした。 ただ私は、申し訳ないですが『典雅節』全開にされると、ちょっと濃すぎて鼻につくこともあるので、これくらいの方が楽しめました。正直なところ、花丸文庫の小林さんの作品で、ストレー…