金ひかるさんのレビュー一覧

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

こそばゆい~>▽<))

え?凪良先生??
語り口調とか雰囲気が今までの作品との違い、表紙を確認してしまった程でした。
ストーリーは淡々と平たく進む「恋始めました」なほのぼのストーリーなんですが、切なさや事件もほどほどで、だからか、それも凪良先生っぽくないな~なんて思ったり、言葉に足された修飾にA.M先生みたい?猫と穏やかな受けにE.Y先生の最近作っぽい?なんて考えたりも。

大学生の月浦くん×家でやっている居酒屋…

10

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

どうしてもカレスを好きになれなかった

切なくて痛くて痛くて…カレスが自傷行為を行うたびに読み手の私自身が身を切られる思いでした。もう痛いよ!

カレスは幼少のころある病気のせいで両親に冷たく育てられます。誰にも愛されない、必要とされない絶望の淵に佇んでいた時に手を差しのべてくれた人がライオネルだった。彼のために身も心もすべて捧げる覚悟で過ごします。その中で自分が彼にとって必要とされてる、愛されると思った時に現れたのが孤児のエリアだ…

1

ナルシストの憂鬱 小説

西江彩夏  金ひかる 

もっと早く読めばよかった!

イラスト買いの積み本(何年積んでたんだか・・・。でもまだある)消化で読みました。こちらが西江さん初読みでしたが、デビューノベルズだそうです。西江さんってもっと前からいらしたような気がしていました。

冒頭は、てっきり完全なコメディ(それもギャグよりの)だと思い込んでました。イヤ笑ったよ。
でも、読み進めるうちに、これはちょっと違うな・・・と。結果的には、まったく予測もつかない方向へ行って…

4

ソネット 小説

ひのもとうみ  金ひかる 

正直な二人

初読みの作家さんでした。
かなり気の毒な展開に、ハラハラしながら読みました。

主人公の二人は、自分の欲望や欲求に正直で
2歳の年の差とは思えないほど、
かなり価値観にズレがあるように思えたのですが
お互いの努力で歩み寄って行くのでしょうね。
(身体の関係は、さっさと歩み寄ってましたが)
広尾の冷たさも、仁科の痛々しい程の不器用さも
気持ちはわかるけど、読んでいて辛かったです。

2

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

不器用は優しい気持ちの裏返し

こちらでお教え頂いて読んだ作品です。
BLジャンルの小説はほぼ読んだ事がない為、こちらの作家さんも勿論初でした。

読み終えて、一つ深呼吸しました。
山あり谷ありでもなく、ハラハラドキドキがある訳でもなく。
いうなれば淡々と、ストーリーが進められていく感じ。
勝手な私の価値観と言うかイメージと言うか、映画も殆ど観ない私が最後まで観た数少ない作品の中で、【ベンジャミン・バトン】や【鉄道員…

3

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

意外なほどの筆力、バランスの良さが光る!

コレね~、表紙絵ですごく損してると思うんですよ。
涙を搾り取るようなドラマティックこそないものの、喜怒哀楽のバランスといい、
読ませる力といい、地味ながら相当の良作です。
受けがかなりキャラ立ちしてるし、文章がとてもわかりやすい。

銀行の審査部勤務の貴逵(たかつじ)は4つ年上の上司、柏邑が嫌だった。
タカツジに限らず、部下やパートからは疎まれている…というのも柏邑が
ありえないほど…

6

Fuckin' your closet!! 小説

砂原糖子  金ひかる 

過ぎたるは及ばざるがごとし

久々に「しゅみじゃない」なのは、最後まで登場キャラが好きになれなかったから。

っていうか、最後まで登場キャラがあのまんまだったから、最終的な感想が「しゅみじゃない」になってしまった?

とりあえず、残念だけど汐見が地雷系。
傍若無人な、はぐらかし屋。
何に対しても斜めからしか触れ合わなくなったのは、奥さんを殺されたトラウマ持ちだから、、とかってフォローされても、なんだかなぁ。
対す…

0

手をのばせばそこに 小説

早瀬亮  金ひかる 

挿し絵って大事かも

なんとなく、あらすじを読んで買いました。
挿し絵の金ひかる先生も嫌いじゃ無いので。

けど・・・「なんかな~」っていう感じで物語が終わり、挿し絵も「ん~・・・」と言う微妙な評価でした。

お話も、途中まではトントンと良い感じに進み、受けさんの過去のお話も、スムーズに今に繋げて、「これってどんな風にラストに繋げるんだろう?」
と思ったら、あっという間に終わった。

攻めさんのインパク…

1

Gene(9) 天使はうまれる 小説

五百香ノエル  金ひかる 

長い長い物語の終焉。

こういう何巻にも渡る長編って、レビュー書くのが難しいんですよね。この作品もそうなんですが、私は『シリーズトータルでどうか』と捉えることが多いので。

でも、ちるちるさんのレビューは各巻ごとになってますし、なかなか書きたくても書けないでいたんですが、とりあえず完結編であるこちらに、総評を交えて書いてみます(1巻にも一応『導入』的な感想を書いてます)。いずれ間も埋められたらいいなとは思いますが。…

6

Gene 天使は裂かれる 小説

五百香ノエル  金ひかる 

丸ごと1冊『序章』のような・・・

これは、私が多大なる衝撃を受けた、大好きな作品(シリーズ)の第1巻です。

もともと『(SF)ファンタジーBL』は好きなんですが、いまだに私の好みとの符合において、これを超えるファンタジーBLには出逢えていない気がします。

↑(レビュータイトル)の通り、この1冊丸ごと使っても、全9巻の『序章』に過ぎないんじゃないかと感じるくらい、スケールの大きな作品です。

かなり本格的なファ…

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