金ひかるさんのレビュー一覧

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

ゆけ!リッチー・ブラックモア!・・・いえ、ポチです。

笑っている人が、本当に幸せとは限らない。優しい人が本当に良い人とは限らない。泣かない人は、本当に強い人とは限らない。今回、登場人物が主役二人を引き立てる役というよりも、それぞれ悩みながら人生を生きていて、その中で関わりあって話が出来ているというイメージを受けました。
一緒に仕事をして来た人でも、学生時代からの友人でも、家族でも、みんなそれぞれ知らない部分や抱えてるものがあるのだと思いました。

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征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

タイトルに惹かれた

タイトルを惹かれて購入に至りました。
いや~。楽しかったです。
個人的に、外国人もの、売られちゃった受もの
は、あまり読まないジャンルなのですが、
まるまる楽しませていただきました。
日本人のホテル王であり、裕福でお金も自由に使える身でありながら、
どこか硬質で人を寄せ付けないような様子が、
徐々に変化していく様子が良かったです。
また、自分が愛されてこなかったことから、愛を知らず…

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ソネット 小説

ひのもとうみ  金ひかる 

一途で不器用なのは

芸術家だからこそ。

仁科はいろいろめんどくさい性格で、
だからこそきれいな詩を書いて、
初めての恋に肉欲ごと溺れて、詩の書き方も見失う。
広尾は仁科の詩の才能を愛していて、
でも肉欲に抗えず仁科を抱いてしまったけれど、
自分への恋に没頭して、詩を忘れてしまった仁科に危機感をいだく。

二人とも大学生という、もう子供ではないけど、でも、大人にもなりきれていない。
だからこそ、お…

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「ノスタルジック」ソネット番外編ペーパー グッズ

島村先生

本編後の二人を見送る島村視点のお話。

島村先生は、仁科と広尾の二人の結びつきを、ちょっとの羨望を込めて。微笑ましい物として見送ったわけだけど、結局の所、この二人が恋人関係になったって事は気付いていたんでしょうかね?
このお話だけでは、気付いてなかったともとれるし、
広尾の方が仁科の前にも同性と付き合った経験があるのを、島村に隠していた風もないから、案外この二人がそういう恋愛関係になってい…

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恋を知る 小説

月村奎  金ひかる 

短編集

短編集と気づかず読んだのですが、
各ストーリーが良いとこ取りのような作品で楽しめました。

ただ、どの作品も作者さんの存在が見えてしまう感がありました。
いいかえると、主役が思考回路が同じで、
どの作品の主人公も同じ人に感じてしまいます。

といっても、それでも、十分楽しめてしまったことは、
きっと月村さんとの相性が良いのかもしれません。
一気に読むというより、徐々に読んでほっこ…

5

コンティニュー? 小説

いつき朔夜  金ひかる 

娘さんを僕に下さい!!

麻生絢人(受け)に似ている娘、みさとちゃんが、とにかく可愛いです!
あうあう~言っていたおむつ時代から、少しずつ成長して喋れるようになって、幼稚園へ行って、小学生へ・・・そりゃ藤堂(攻め)も親バカになるのも無理は無い・・!!
他のレビューの方も言っていましたが、みさとちゃんが彼を連れてきたら大変なことになりそうですね。
とりあえず3人目の父親ファータが、興信所で情報を調べ上げ、一番冷静そうな…

3

手をのばせばそこに 小説

早瀬亮  金ひかる 

ウニのような受けが可愛い。

初・早瀬亮先生。
主人公は「冬」という変わった名の21才。
色白でキレイな顔はハーフの母譲り。
婚外子の冬は小さい時から苛めにあい母からは愛されなかったから、寡黙で他人との関わりが苦手。
祖母に引取られ優しくされても、引掛っている自分。
昼は祖母の駄菓子屋、面倒。夜は男娼、仕方が無い。
そんな冬の所に、神崎という立派な体躯で顔に傷持つ男が引っ越しの挨拶を持ってやって来た・・・

神…

2

寝心地はいかが? 小説

水無月さらら  金ひかる 

波もあるけど、ほぼ穏やかなお話。

水無月さんはそれなりに好きで読んで来ていますが・・・あらすじからして、今回はトンデモじゃないのか!?と思いつつ読みました。その通り、まったく普通のキャラクター・ストーリーでした。そして、いつもの(とりわけ最近の)水無月さんの作風とは違うように感じましたね。

『普通』とはいえ、ただのありがちではなかったです。『トンデモ』じゃないというくらいの意味で。

特に(あとがきで作家さんも言われてま…

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恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

恋のお話

凪良さんは好きな作者さんなのですが、
私の中で、作品によって合う合わないの差が大きく、
シリアス気味の作品はどうも苦手です。
今回も、私にとっては、「得意な作品ではないだろうな~」
と分かっていたのですが、表紙の雰囲気に引っ張られて購入しました。

2人の恋へのステップを味わえる作品です。
ちょっかいを出してくる女友達や元彼、元カノに
む~~とギリギリしながらも、楽しんで読めてしま…

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二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

純文学めいた語り口が…!萌えないけどねw

積み上げてある3Pモノ本の山をはじから読んでいて、思わず「お?」と目を止めた。
文章に独特の魅力があります。
突き放した視点で、ところどころにマニアックな好奇心をあおる文は
ともすれば純文学的ですらあります。

でも水原先生の食べ物の好みはたぶん自分とは合わない……
バナナペッパーってナンデスカー!?と調べてしまった。
うん、これはちょっと食べてみたい。
だが、ミネストローネにブリ…

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