金ひかるさんのレビュー一覧

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

やわらかくても芯がある、かな?

なんだかおとぎばなし。
いまにも「むかしむかしあるところに・・・」と聞こえてきそうなやさしい感じ。

地の文でも月浦くんが呼ぶのでも、「呂久さん」っていうのがこの上なくほんわか響いてよかったです。



でも本当の田舎はね、徒歩圏内どころか車でもないとコンビニには行けないのよ笑←そこはどうでもいいすみませんw

1

優・等・生 小説

五百香ノエル  金ひかる 

初五百香ノエル

でも萌えるのとはちがう。
ジュネから出た大御所でもないのに、バットエンドを書いてきて、
ストーカーの恐怖感とかえがいてくるので、印象に残って好きになった。
萌えないし、気持ち悪い。
エロゲーなら臭作のような作風と感じた。
ただ、本当に気持ち悪い。こんなに人のこころを動かすのかと思うとすごい作家だと今でも思う。
最近はエロシーンバリバリ書いてるけど、イマイチエロくないのは本来エロ小説書く…

1

きっと優しい夜 小説

うえだ真由  金ひかる 

切なくて、誠実。

久し振りのうえださんの新刊です。あえて言わせてください、いくらなんでも久し振り過ぎです。

すごく楽しみにしてた反面、同じくらい不安だったんですが(勝手に期待し過ぎて裏切られることが大変多いので)、杞憂でした。

こちらは、最初に予告が出てからもう4年?5年かな?随分待たされました・・・正直、一時はもう出ないものだと諦めてましたので、今回の予告が出たときは『また延期か中止になるんじゃ・・・…

9

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

面白かった~

砂原さんの作品を読みたくなり、
あらすじを確認せずに購入しましたが、なかなかのヒットでした。

実直な男と恋を知らず人とうまくやれないズレた男の
組み合わせが何とも面白かったです。

外村は、後輩の代理で出張ホストをすることに。
派遣された先では、知らない男と関係を持とうとするお客の碓井に
説教してしまうのですが、その後も指名される。
碓井は人とうまく付き合えないし、
エチはた…

1

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

アロー

読後最初の一言が「なるほどな~」でした。
くるもの拒まずさるもの追わず。
いつも誰かがフラッとやってきて、いつの間にか居なくなる
そんな長屋の主が受。
今回もフラっとやってきたのは中学のときの同級生だという男。
同居生活がハジマリ、いつまで続くともしれない二人暮らし。
そんな中二人の中で芽生えるなにか~みたいなお話ですね。

正直なはなし、途中までは、淡々と話が進んで
面白みがあ…

5

素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

いい年した大人が

 花屋の雅は、交通事故に巻き込まれたことで、偶然にも幼馴染みと再会する。
 幼馴染みの樋野は、過去二回、雅に告白し、最後には突然、「お前を好きでいるのをやめる」と宣言し、去って行った謎の男だった。
 たまたま、雅の車にぶつかった車を運転していた男が、樋野の上司だったことで、数日後、雅の店に樋野が謝りに現れる。
 そこで突然、樋野は花嫁のブーケ作りを雅に依頼してくる。
 何気無い顔をして、そ…

0

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

オーソドックスだけれど、新しい?

まったりしたかわいい話…といえるんだろうな?

ノンケの大学生月浦くんと、月浦くんの父に片想いをしていたゲイのカメラマン呂久さん。
そんな二人が出会い、美しいタイトルに示される季節の移ろいの中、心を通い合わせていく…

とりたてて目新しさのない物語なのだが、丁寧な心理描写、
「さん」「くん」づけで語られる、柔らかくちょっととぼけたような文章。
マンガチックにアクの強い脇キャラ、ファン…

4

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

ゆけ!リッチー・ブラックモア!・・・いえ、ポチです。

笑っている人が、本当に幸せとは限らない。優しい人が本当に良い人とは限らない。泣かない人は、本当に強い人とは限らない。今回、登場人物が主役二人を引き立てる役というよりも、それぞれ悩みながら人生を生きていて、その中で関わりあって話が出来ているというイメージを受けました。
一緒に仕事をして来た人でも、学生時代からの友人でも、家族でも、みんなそれぞれ知らない部分や抱えてるものがあるのだと思いました。

1

征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

タイトルに惹かれた

タイトルを惹かれて購入に至りました。
いや~。楽しかったです。
個人的に、外国人もの、売られちゃった受もの
は、あまり読まないジャンルなのですが、
まるまる楽しませていただきました。
日本人のホテル王であり、裕福でお金も自由に使える身でありながら、
どこか硬質で人を寄せ付けないような様子が、
徐々に変化していく様子が良かったです。
また、自分が愛されてこなかったことから、愛を知らず…

0

ソネット 小説

ひのもとうみ  金ひかる 

一途で不器用なのは

芸術家だからこそ。

仁科はいろいろめんどくさい性格で、
だからこそきれいな詩を書いて、
初めての恋に肉欲ごと溺れて、詩の書き方も見失う。
広尾は仁科の詩の才能を愛していて、
でも肉欲に抗えず仁科を抱いてしまったけれど、
自分への恋に没頭して、詩を忘れてしまった仁科に危機感をいだく。

二人とも大学生という、もう子供ではないけど、でも、大人にもなりきれていない。
だからこそ、お…

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