金ひかるさんのレビュー一覧

ぼくの履歴書(表題作 ゴミ置き場から愛をこめて) 小説

白銀みるく  金ひかる 

痛くて甘い

白銀みるくさんの作品はどれもみんな好きです。
といっても残念ながら6冊しか出ていないのですが、読みやすいし甘いだけでも痛いだけでも無いその両方を上手く書く匙加減が好み。

獣医師の息子で動物好きの竜也[攻]と記憶喪失の少年昴との話。
ちょいファンタジー入った、でも痛さと甘さが両立してる話です。痛さはやや多め。
竜也の父(獣医師)が経営している動物病院が舞台なのでワンコやニャンコ達が沢山登…

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Easyな微熱 小説

火崎勇  金ひかる 

つまんなかった

つまんなかったです。
ストーリーはショボいしヒネリがないし、全体的に浅いなぁと思いました。
色覚障害とか自殺とか弓道とか、いろいろと「バラエティがあるっぽい」工夫がなされてますが、すべてがテンプレ通りで、取って付けたようでした。
自殺ネタを扱うならもうちょい切迫感が欲しいし。
メンヘラみたいな攻めを描くなら、もうちょい深みのある魅力的な人物描写をして欲しい。
あと恋愛は、ぐるぐるした屁理屈をモノロ…

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犬とカフェテラス 小説

たけうちりうと  金ひかる 

前作が気に入った人なら

前作に引き続きぎりぎりセーフな作品なので「犬とペントハウス」が気に入った人なら楽しめるとは思いますが、万人向って感じではないですね、やっぱり。
相変わらずどこか不条理で唐突なんですが、この世界観でそれを楽しめるか否かはやはり人によるだろうなーって感じ。
今回は2匹のゴールデンレトリバーの内、1匹がついに子犬を産み、そして典成の婚約者も子供を産みます。
典成の父親がもっそい良い人になってて(ま…

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犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

奥手すぎ、ヘタレすぎ

そんな二人の、超絶じれったいラブ。

なかなか笑えて、楽しかった。

不破がどれだけ我慢強くて、どれ程鮎川を愛しているのか!!

鮎川も、紆余曲折、大混乱で迷走しながらも、不破との関係を真剣に考えて、少しずつ、一ずづつ、受け入れていく。
ちゃんと愛がある、前向きなじれったさは、読んでいても楽しい。

二人の関係を引っかき回し、後押しする、脇役の沖屋のキャラの喰えなさも絶妙です。

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犬とペントハウス 小説

たけうちりうと  金ひかる 

唐突な関係

たけうちさん作品だといつも読んで読んでーーー!!と騒いでますが(いえあれはレビューです!…多分)これはちょっと読み手を選びますなー。
好きな人は好きだけど、駄目な人は駄目だと思う。

典成[受]もその婚約者の女性も、和泉[攻]もちょっとズレたというか不条理な部分があるのでそこを受け止められば面白いんだけど、何これ?ってなっちゃうと駄目だと思う。
自分的にはかなりぎりぎりの所で飛んできたセー…

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Iの描きかた 小説

白銀みるく  金ひかる 

滝沢と拓哉

作品紹介のあらすじ(いわゆる裏表紙に書いてあるヤツ)はちょっと軽め過ぎなのだな。

ライトな部分もあるんだけど、内容的には重い部分もあって2人の少年のそれぞれの葛藤や悩みもシリーズ通して書かれていてそこが読み応えにも通じてるので。
といっても重いばかりでもなくてそこがまたいいんですけど。
シリーズ3作目のカラー口絵は「滝沢と拓哉」
これからの展開を示唆する様なツーショット。

東野と…

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KiSSのデザイン 小説

白銀みるく  金ひかる 

滝沢の新たな一面が

「プラスチックの卵」の続編。
すっかりラブラブでバカップルの気配さえ出て来た教師東野[攻]と生徒拓哉[受]。
ラブラブ度と共に前回よりエロ度はちょっぴりアップ!といっても可愛いものですが。
3編構成で読みやすいし、相変わらず面白い。

美術部の元先輩が焼身自殺をするという悲惨な出来事が起き、彼が何故そんな行動をとったのかが残された絵、そして手紙から次第に分かっていきます。
その真実を暴…

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プラスチックの卵 小説

白銀みるく  金ひかる 

先生×生徒の名作

金ひかるさん挿絵は自分的にやっぱ当りが多いなー、これも金ひかるさん表紙にひかれて読んだクチ。
シリーズ物ですがこの1冊単作でも読めなくはないので(父親の謎とかは分からないままになっちゃうけど)、とりあえず第一作目のこれを読んでみて気に入ったら続きを的な読み方でも大丈夫。

白銀さんの文章は自分の好みからするとちょっと句読点が多いので、最初の内は読むリズムがちと狂いますが文章自体は読みやすいの…

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三十二番目の初恋 小説

椎崎夕  金ひかる 

BL本読むのがやっとだって!

むっちゃ私事ですが片手骨折して最近までギプス状態でしたー。
その状態で再読してたんで「信田、お前無茶言うなーー!!一度手骨折してみろーー!!」と信田へのムカつき度が過去最高マックスでした。
BL本読むだけでも大変なのに(←おい)鋏持ってカットなんざ出来る訳ないだろー!!!
骨折描写部分で想に妙にシンクロしつつ読んだのでもっそい物語に入り込みました。

しかし改めて読むと想はホントにロクデ…

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作る少年、食う男 小説

椹野道流  金ひかる 

いつもの椹野さんクオリティ

港町マーキスで唯一の検死官として働くウィルフレッド。
通称「北の死神」と呼ばれる彼は、ある日仕事先で孤児院出身の男娼ハルと出会う。
小さくて可愛らしい外見を持ちながら料理人になるのが夢だと語る少年に好感を抱いたウィルフレッドは、ハルが自分の館に立ち入るのを許可するが……

表紙のイラストからクールな俺様と黒髪ロングのカワイコちゃんの話かと思ってしばらく読むのを躊躇していたんだけど、読んでみ…

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