picipanda
こんなにも素晴らしい台詞が次々と出てくるものだろうか、と日ノ原先生の脚本力が高いなぁと思いました。ここがクライマックスだろうなと思っても、ページを捲るとまたそれを上回る名シーン・名台詞が現れるんです。けっして安直な感動系の台詞が量産されているというわけではなく、言われた相手と読者にしっかり刺さる言葉が毎回効果的な場面で使われていたので、1つひとつが非常に印象に残っています。
上巻で関係が…
たまに見かける復讐もののストーリーですね。受けである湊が、ノンケの静真が泥酔して手を出してきた夜のことをすべて忘れてしまったことを根に持ち、甘い顔をして付き合い続けてやりながらいつか捨ててやろうと画策します。でも、静真にはもちろん悪気があったわけではないですし、付き合っていくうちに彼の悪い部分より良い部分がたくさん見えてきて、湊も本来の目的を忘れかけ2人の仲が縮まったところで、静真に何もかもバレ…
ギャグとしっかり読ませるところとのバランスも、ストーリーのテンポも良かったです。主に受けの翔平のおかげで、全体的に可愛らしい雰囲気が漂っていたように思います。天真爛漫で素直な翔平と、それを優しく穏やかに見守ってくれる攻めの三兎との相性も抜群でしたね。
途中、三兎の若干ブラコン気味の弟や翔平の母の登場によって、2人の関係が危ぶまれるところもあるのですが、大きな軋轢が生じるほどではなく、すぐ…