宮本佳野さんのレビュー一覧

鬼狩りの森で(2) コミック

宮本佳野 

完結

さて、読み終わってみると、もっと読みたいなあ、という感じですが、2巻で完結です。

美しい小角。しかし村のためとはいえ生き物をあやめる仕事に胸を痛めている。
そんな小角に惚れ、体の関係を持っているユエ。そこに人間界からやってきた和記。

メインカップルだけで閉じない恋愛関係は宮本さんの得意とするところ。恋愛にまじめに向き合っていなかった小角ですが、屈託のない和記との出会いで変わっていきま…

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鬼狩りの森で(1) コミック

宮本佳野 

鬼と人間の世界

私は宮本作品が好きなのですね。最近新刊が出なくて寂しいですが、久しぶりに積ん読していたこちらのシリーズを引っ張り出してきました。2巻で完結です。

さて、仲良しの和記と明。作家をめざす和記は、取材ということで鬼について調べ始めるが、明とともに時空のゆがみを通じて鬼の世界に行ってしまう。。

鬼の世界で、悪いものを討伐し皆を護るという役目の小角。二人はその小角に出会い、殺されそうになるが、小…

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普通の恋 小説

榎田尤利  宮本佳野 

恋に堕ちる

普通のサラリーマンが、普通に暮らしていたら、ラスイチのおにぎりを取り合ったことがきっかけで…

めでたく恋人の関係になった二人でしたが、まだまだ相手を知り尽くしていないし、色々話す時間もまだまだ足りない。体の関係も進まない。

そんな時に、的場の元嫁が仕事関係に現れ、そして花島はゲイの担当作家に惚れられ…壮大なすれ違いと、切り取られた事実に翻弄される二人。
この辺りのエピソードが矛盾なく…

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普通の男 小説

榎田尤利  宮本佳野 

普通とは

普通って何?って考えさせられるお話でした。

ラストのおにぎりを譲り合う出会い、こういうのが榎田さんの力なんだろうな。最初は、読み進めるのに苦労するかもなぁって思いながら、読み始めたらすいすい読んでいっちゃって「普通の恋」を手元に用意して読んで良かった。
でも、新装版は、さらにその後があるみたいですね。

攻め?の的場、受けの花島。とは言え、この本ではいわゆる絡みシーンはありません。

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挑発の15秒 小説

秀香穂里  宮本佳野 

クリエイターもの

営業で叩き上げ、そこからクリエイタになった保坂。
営業出身らしく、明るく人当たりも良く、ノリもいい。対してライバルの風間はストイックな作風で、実は保坂は前から一目置いていたクリエイターだった。

しかし、風間は何かにつけて嫌味を言うわ、どうも嫌われているらしいが、その割に無視されるわけでもなく…
鍵を無くした保坂は合鍵を作りに来たら、なんと風間も鍵をコピーしに来ていて、そこでどうやら入れ違…

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いつか、あふれる 小説

麻生玲子  宮本佳野 

設定が危うい

クロスノベルスさんから、作者様2冊目のアダルト路線です。宮本先生のイラストってだけでテンション上がります…。作品のテイストとしては既出の『欲しい』に近いかな?受けを脅して抱く系のお話ですが、こちらの方がより切なさが出ているかも。キュン度合いでいうと、「萌×2」です!

同じシステム会社に勤務する男たち三人の、ある意味トライアングルものでしょうか。

主人公の遊佐は、大学時代に付き合っていた…

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警視庁十三階にて 小説

春原いずみ  宮本佳野 

フィクションだしね

公安内部の話としてフィクションなら楽しめましたが、そこでの二人の関係は…
ちょっとスムーズじゃないというか、綾瀬が変わっていく様が突飛だったというか。
強姦されて、変わって行くと言う割に、心理描写はあるんですが、どうもしっくりこないというか。

瑞木の方も、綾瀬に対して想いがあるのかないのか、微妙に理解できず。消化不良でした。

ラブ以外のところは面白く、と公安という題材でホントのとこ…

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プリズナー・イン・ラブ 小説

暁由宇  宮本佳野 

攻めに一本

姉の結婚相手に受けが恋してしまうシチュって、最近見ないですよね。これ、読んだ時はむちゃくちゃ萌えた記憶があるんですけど、今読むとどうにも受けが幼くて頼りなく感じてしまいます。

大学生でモデルのバイトをしている由紀人は9歳年上の姉夫婦と同居しています。両親はすでに亡くなり、姉の美弥子が由紀人の保護者でした。由紀人は美弥子の夫・深見に思いを寄せており、叶わない苦しい思いをセフレの誠一にぶつけて紛…

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雀荘恋愛事情 小説

中原一也  宮本佳野 

中原オヤジ攻めがここに!受けのキャラも面白い。

好きで何回も読み返してます。
路地裏BLって感じですね。

もう雄一郎が可愛くて。顔もキレイで頭も良いのに、常に呆けてて。できれば毎日縁側でお茶飲んで猫になりたい、老衰で死にたいって。 
ヤル気も緊張感も何にもなくて。
伯父のやりたかった雀荘を遺志を継いで開くのですが、集まるのはワケありなオヤジばかりで。

もう中原さんの王道と私は勝手に思ってるのですが、決して社会的立場が高くなく、…

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あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

それぞれのドン底と重苦しい愛

「不思議やなぁ。七ヶ月近う、殆ど話とらんかったのに、あんたの言葉も、思い出も六月で止まってんのに、俺の気持ちは増えてんねん。あんたのことかわいいかわいい思うねん。愛しい愛しい思うねん。なんでやろうなぁ」

久々に木原さんの作品を新規で読みました。
前情報なく読み始めたので戸惑いましたが、表題作の「あいの、うた」よりも「end of youth」が頁数が多く、2つのお話でcpも違うのですね。久…

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